コロナウイルスに負けるなシリーズ、11回目です。
今回も、外国物。中国の古玉です。
玉は、古くから、中国で貴ばれた石彫です。様々な素材が使われましたが、主は翡翠です。先回のマオリのポウナムと同じく軟玉ですが、緑色のポウナムとは異なり、玉の色調はいろいろです。
中国では、玉、青銅器、陶磁器、書、画の5つが代表的な文物です。日本文化はこれら中国文物の影響を強く受けましたが、なぜか玉だけはほとんど受け入れられませんでした。
日本人にとって、玉は遠い存在です。玉について、日本語の参考資料はほとんどありません。もちろん、時代や値段の手引きとなる情報も。
骨董屋で、玉をみかけることは稀です。骨董市で、中国品ばかりをそろえた怪しげなブースにはありますが(^^;)
ところが、何年か前、田舎の骨董屋に、古玉がどっと出ました。中国人実業家で財をなし、後に帰化した人が残した品だとのこと。
店主にとって玉を扱うのは初めてのことですから、値段のつけ方は全くいいかげんです。
こちらも購入の判断、皆目見当がつきません。当てずっぽうで大小いくつかの玉を入手しました(^^;)
そのうちで、最大の物がこれ、玉剣です。
18.5㎝x41㎝、 重さ1.35㎏
正確な年代は不明ですが、かなりの古格があります。
2匹の飛竜が堂々と彫られています。
欠けた部分も年代を感じます。
裏面です。
古い時代の文字が彫られていますが、読めません(^^;)
中国では、玉は、仁、義、智、 勇、絜の5徳を高めると言われています。
ならば、マオリのポウナムを首に、インドの盾Dahlと中国の玉剣を両手にもてば、これぞ最強の装備、コロナも退散(^.^)