遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

白澤が来る!?

2020年03月08日 | コロナに負けるな

コロナにまけないぞシリーズ、第4弾です。

これは何の絵でしょうか?

非常に薄い和紙に描いてあります。

       江戸時代  24.3x34 ㎝

色などの指示があるので、下絵でしょう。

 

これは、【白澤】(白沢、はくたく)といわれる空想の動物です。

瑞獣と呼ばれる中国生まれの霊獣の一つです。

麒麟や鳳凰と同様、めでたい動物、吉祥獣です。

いずれも縁起がよく、これらが現れると幸せがもたらされると考えられてきました。

 

体は牛のようですが、顔は人間(ヤギ?)。

顔に3つ、胴の左右に6つ、計9つの目と6本の角(頭に2、胴に4)をそなえています。

人の言葉を解し、あらゆる知識をもつスーパー獣。

日光東照宮拝殿にも、狩野探幽作とされる白澤が描かれています。

江戸時代、病魔除けや厄除けに効くと言われ、人々の間に広まりました。旅する時も、お守りとして懐に忍ばせたそうです。

特に、安政5年、コレラ(すぐ死ぬのでコロリといわれた)が大流行した時、人々は、病魔退散を願って、白澤の絵を掲げたり、枕元におきました。

令和のコロナウィルスも、この厳しい髭顔 (見方によっては愛嬌がある(^.^) ) に睨まれたら、退散すること間違いなし。

一刻も早く、白澤が現れるのを待ちましょう ・・・・・・・・・・ ん!!!!!!

『【白澤】は、徳の高い為政者の治世に現れる』 とあるではありませんか。

異様な悪知恵だけの暗愚宰相が牛耳る三権従属社会 ・・・・・・・・・・  白澤が現れる世にはほど遠い(><;)

 

コロナの前に、白澤に社会の病魔を一掃してもらうよう、この絵を壁に貼ってみます(^_^)

 

 

コメント (2)
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