古九谷金銀彩の中皿です。
径20.7㎝、高4.7㎝、高台8.2㎝。
びっしりとジカンが見られます。
ジカンは裏にまでは抜けていないようです。
半磁半陶の素地に、白釉で化粧掛けしています。
中央には、生花(盆栽?)が描かれています。赤も使われています。黒の部分は、銀か鉄かはっきりしません。
皿の外周部には、陽刻がなされています。模様は不明です。
床の間、違い棚の上に置いても様になります。
この皿、普通は、伊万里金銀彩盆栽紋皿と言われている品です。
中央の模様は、盆栽ではなく、やはり生花だと思います。花は、桔梗でしょうか。
一番の問題は、産地です。たいていの金銀彩皿は、藍九谷の美しい生地の上に金銀彩をおいています。
ところが、この皿の生地は、通常の伊万里とはかなり異なります。伊万里の白い磁器からは程遠い粗悪な生地。そこへ白化粧をして、その上に金銀彩で描いています。
伊万里脇窯、吉田窯あたりの品でしょうか。