遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

古九谷金銀彩生花紋中皿

2019年09月27日 | 古陶磁ー全般

古九谷金銀彩の中皿です。

径20.7㎝、高4.7㎝、高台8.2㎝。

びっしりとジカンが見られます。

 

ジカンは裏にまでは抜けていないようです。

半磁半陶の素地に、白釉で化粧掛けしています。

 

中央には、生花(盆栽?)が描かれています。赤も使われています。黒の部分は、銀か鉄かはっきりしません。

 

皿の外周部には、陽刻がなされています。模様は不明です。


床の間、違い棚の上に置いても様になります。

 

この皿、普通は、伊万里金銀彩盆栽紋皿と言われている品です。

中央の模様は、盆栽ではなく、やはり生花だと思います。花は、桔梗でしょうか。


一番の問題は、産地です。たいていの金銀彩皿は、藍九谷の美しい生地の上に金銀彩をおいています。

ところが、この皿の生地は、通常の伊万里とはかなり異なります。伊万里の白い磁器からは程遠い粗悪な生地。そこへ白化粧をして、その上に金銀彩で描いています。

伊万里脇窯、吉田窯あたりの品でしょうか。

コメント (6)
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