遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

一種で2色の朝顔、咲きました

2019年09月23日 | 故玩館日記

朝夕はだいぶ涼しくなってきました。

畑の夏野菜はもうわずかになりました。

一方、朝顔はあいかわらず元気です。


そして・・・・

ついに咲きました、一種の朝顔に2色の花が。

この頃の気温低下のおかげです。

先のブログでお話ししたように、鉢植えと違って、大地から育った朝顔は逞しい。

朝だけではなく、終日咲いているのです。そして、気温が低下すると、次の日の朝まで咲いています。

朝顔から昼顔、そして夕顔になるにつれて、だんだん、色が変わってきます。



畑の朝顔は、二つの棚に茂っています。

まず、右側の棚、先回紹介した朝顔です。

https://blog.goo.ne.jp/chisei/e/d55b3bd88076e65421b2e5f66001c088 

これは、青の朝顔一種類、苗を二本植えたものです。

今朝咲いた青色の花と昨日の朝咲いた赤紫色の花が混ざっています。

 

今朝咲いた朝顔。

 

昨日の朝咲いた朝顔(朝顔→昼顔→夕顔→朝・朝顔)

 

 

もう一つの棚(左側)の朝顔。

 

 

こちらの方は、なにやらにぎやかです。

実は、こちらの棚は、青色の朝顔と極薄青色の朝顔、2種類の苗を一本ずつ植えたものです。

 

右側が今朝咲いた極薄青朝顔、左側は昨日の朝咲いた極薄朝顔の花。

やはり、一日経つと、極薄赤紫色に変化しています。

だから、この棚は、青色、赤紫色、極薄青色、極薄赤紫色の朝顔が入り混じって、にぎやかなのです。


ところで、どうして朝顔の花の色は変化するのでしょうか?

調べてみると、花の色素、アントシアニンが関係しているそうです。

アントシアニンの色は、酸性で赤、アルカリ性で青と変化します。

朝顔の場合、色素のある細胞のpHは、花が咲いている間は、アルカリ性(pH7.7)に保たれているのですが、時間が経って細胞が壊れてくると酸性(pH6.6)に変わります。それにつれて、花の色も青から赤紫に変わります。

朝顔にとって、花が咲くということは、pHをアルカリ性に保つことなのです。だから、花が咲き終わり、萎めば、pHは酸性になり、赤紫色になります。

こちらの方が普通の状態です。咲く前の朝顔の蕾を開いてみたら、青ではなく、赤色でした。赤がベースで、青色となるのは、数時間ほどの短い間なのです。朝顔の花は、一日たらずの間に、青色を保つためにエネルギーを使い果たすのです。早い話が、老化と同じです。

色が変わる<=>萎む(老化する)

この二つはセットなのですね。

一日以上の時間、花が咲き続ける畑の朝顔。やはり、鉢植えの朝顔とは比較にならないパワーを大地から吸い上げているのでしょう。


ところで、誰かさんの顔の色。ガラクタ骨董が、また増えているのに気がついたとき、やはり赤色に変わります。こちらは、ノルアドレナリンの作用でしょうか?(*.*;)




コメント (6)
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