まだ生きている

親父、入院

主治医から検査の結果を知らされる

…末期だそうだ

親父には、知らせていない

せめても苦しさや痛みがないように治療をしていくことになるが

コロナ禍の折、面会ができない

そんなのありかよ

どこかで覚悟はしていたが

いや…冷静ではあるんだけど

今は何も考えられないからこその冷静さなのかも

でも

親父はまだ生きている

それだけが事実

知らせた身内からは

「何と言葉をかけたらよいのか」

と言われたが

こんなときは

何の言葉も欲しくないもんなんだね