約束の時間を少し過ぎて応接室に現れたのは
スーツを上品に着こなした、かなり高齢の細身の紳士だった
チビラと少し遊んで様子を見ていただけたらしい
『自閉症の人たちは、【自分の世界】で生きているんです』
始めに先生はそう仰った
そして
『それにしても、チビラくんはアクティブですね』
と笑顔を見せた
それから丁寧に、アタシの質問に答えてくださった
実に一時間以上に及ぶ面談だった
内容をザックリ書くと
◆外との関係を持つ働きかけが著しく弱い
◆「こうすると→こうなる」という想像力に乏しい
◆名詞は入りやすいが動詞・形容詞が入りにくい…本来その場面で本人が言うべき言葉で【解説】を付けてあげる
◆何かを指差してアピールするのは『これは何?』というよりも『あ、○○だよ!!』というニュアンスが強い
『そうだね、○○だね』と共感を喜びあうのがよい
◆叱る・注意する時は必ず体に触れて、本当に大事なときに真剣に伝える←乱用はしない
又、「こうするのはいけないよ」などと先に言って【納得】させる
◆理解が難しいだろうことも繰り返し言うことで、ニュアンスは必ず伝わる
◆場面場面で感じているだろうことをこちらが口に出して代弁してあげる
例)泣いている→「○○だから泣いたんだね」
◆【理解者】が常に存在することが必要
◆本人が抱えている問題はあくまで本人の問題であり、親ができるのは【手助け】のみであり、【そ知らぬ顔してそばにいる】のが理想である
『これから進学すれば、周囲に理解者はほとんどいなくなりますから、どうしても傷ついたりして帰ってきます。家族が、お父さんお母さんが絶対的な【理解者】であってください。安心できる居場所が必要なんです。……将来を考えれば厳しく育てたくもなりますが、それでは彼らは行き詰まってしまいます。自閉症児は、もっと親御さんに可愛がられてよい存在なのです…』
最後に、先生はこう仰った
お母さん、自信をもって
母親の不安は、子供には必ず伝わってしまうんだから…
スーツを上品に着こなした、かなり高齢の細身の紳士だった
チビラと少し遊んで様子を見ていただけたらしい
『自閉症の人たちは、【自分の世界】で生きているんです』
始めに先生はそう仰った
そして
『それにしても、チビラくんはアクティブですね』
と笑顔を見せた
それから丁寧に、アタシの質問に答えてくださった
実に一時間以上に及ぶ面談だった
内容をザックリ書くと
◆外との関係を持つ働きかけが著しく弱い
◆「こうすると→こうなる」という想像力に乏しい
◆名詞は入りやすいが動詞・形容詞が入りにくい…本来その場面で本人が言うべき言葉で【解説】を付けてあげる
◆何かを指差してアピールするのは『これは何?』というよりも『あ、○○だよ!!』というニュアンスが強い
『そうだね、○○だね』と共感を喜びあうのがよい
◆叱る・注意する時は必ず体に触れて、本当に大事なときに真剣に伝える←乱用はしない
又、「こうするのはいけないよ」などと先に言って【納得】させる
◆理解が難しいだろうことも繰り返し言うことで、ニュアンスは必ず伝わる
◆場面場面で感じているだろうことをこちらが口に出して代弁してあげる
例)泣いている→「○○だから泣いたんだね」
◆【理解者】が常に存在することが必要
◆本人が抱えている問題はあくまで本人の問題であり、親ができるのは【手助け】のみであり、【そ知らぬ顔してそばにいる】のが理想である
『これから進学すれば、周囲に理解者はほとんどいなくなりますから、どうしても傷ついたりして帰ってきます。家族が、お父さんお母さんが絶対的な【理解者】であってください。安心できる居場所が必要なんです。……将来を考えれば厳しく育てたくもなりますが、それでは彼らは行き詰まってしまいます。自閉症児は、もっと親御さんに可愛がられてよい存在なのです…』
最後に、先生はこう仰った
お母さん、自信をもって
母親の不安は、子供には必ず伝わってしまうんだから…