親の願い

陽気のせいか、死ぬほど眠い


ﾊﾞｽの送迎で、ﾏﾏ友さんたちとよく話をするのだが
やっぱり心配は子供の将来に関してで
なかでも考えさせられたのは『子供より長生きしたい』という、せつなくも切実な願いだった

普通の感覚なら我が子の最期など看取りたい親などいない

それでも『この子は私がいなくなったらどうやって生きていくのか』ということを思うと、死んでも死にきれない…というのだ

決して過保護なわけではない
障害者が生きていくのに、今の社会では不安ばかりで誰に委ねることもできない
どれだけ自分が老いても、生涯支えていかなければ…という親としての切実な思いだ



みんな深く頷いていたが、正直ｱﾀｼは同意できずにいる

障害児の親としての覚悟が足りないのかもしれないが
…とてもじゃないが、ｱﾀｼには耐えられない

あと10年で、ﾁﾋﾞﾗがどれだけ成長してくれるかはわからないが
自活するにしても施設に入るにしても、ｱﾀｼがいなくても生きていけるお膳立てをして
それを見届けてから、先に逝きたい



それと
贅沢な望みだけど、ｱﾀｼが死んだらﾁﾋﾞﾗには泣いてほしい
ﾁﾋﾞﾗがそのくらいわかるようになるまでは、生きたい




ﾀﾞﾒなのかなぁ
ﾀﾞﾒ親かなぁ




帰宅後
親父に託しておいたら、部屋のあちこちを好き放題引っ掻き回したﾁﾋﾞﾗ
…ｱﾚﾙｷﾞｰを発症
くしゃみ連発鼻水ずるずる

…そろそろ中旬だな
何かの始まりじゃないといいんだが…!?