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第16回ミューズシネマ・セレクション~世界が注目する日本映画たち『ジヌよさらば~かむろば村へ~』 vol.2

2016-04-29 | 映画/DVD

前回の記事「第16回ミューズシネマ・セレクション~世界が注目する日本映画たち『ジヌよさらば~かむろば村へ~』 vol.1」からの続きです。

アフタートークとサイン会にも参加したので、そのざっくりとしたレポです。
メモと記憶だけを頼りに書きますので、記憶違いはどうかご容赦のほどを。簡潔にするため、「です」「ます」の表現はカットしています。
司会はぴあの荒木さん、登壇ゲストは監督の松尾スズキさん。レポは敬称略で書かせていただきます。


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※ネタばれがありますのでご注意くださいませ。


松尾スズキさん登壇前に荒木さんから「舞台を観たこと(松尾さんの)ある方~!」と挙手を募り、そこそこ手が上がる。
事前に松尾さんから「聞いて欲しい」と要請があった模様。おそらく『あまちゃん』しか知らない、興味ない勢ばかりかと思っておられたのかも、、
紹介の後、観客席に質問のある方を募るのだが、挙手がなく困る荒木さん。「こんなことは初めてです、、」
会場を温めるため、まずは荒木さんが質問をすることに。

荒木:映画化のポイントは?

松尾:前2作が舞台が東京だったので、田舎の抜け感で撮りたかった。原作者のいがらしみきおさんのファンだったし。1ヶ月で撮った。
   撮影した町の全面協力でどこで撮ってもOK!エキストラも現地の人。通りすがりの人を捕まえて撮ったりした。
   荒川(チンピラ役)の乗っている黄色の車も、現地の方の伝手を頼って用意してもらった。手配できたんだが時間とお金がかかる。潤沢に資金があるわけではないのでありがたい。

荒木:なぜ三谷幸喜さん?(作品中にギャグとして名前が使われている)

松尾:ギャップを狙った。サザエさんの台本を三谷が書いていたのは事実。

荒木:豪華なキャスティングは監督の決定なのか?

松尾:主役の松田は『あまちゃん』で一緒だったし、昔のコネは今使わないと。大人計画は出てもらうのは決めていたし、スケジュールが合わなくてできなかった阿部とやっとできた。

荒木:原作の村長はかなりデブなんだけど、、(作中では西田敏行さんが演じている)

松尾:原作がさほど売れてないのでOK!でっぷりしていていい人がいない。
   松たか子さんは舞台『もっと泣いてよフラッパー』で共演して「いいなぁ~♪」と思ったのでオファーした。自分でキャリーをゴロゴロ引いて現場に来たり、ざっくばらんな人なんだけど、カメラを通すと途端に色っぽくなる。

荒木:東北弁はどうだったのか?

松尾:原作どおり。

荒木:今回で3本目の映画だが、演劇との違いは?

松尾:毎日違う本番があるのが新鮮。だけど、1週間に1回は休みは欲しい‥毎日カレンダーを×で消していった。
   編集のとき、SE音を入れるときがカタルシス!

荒木:自分の役は考えていたのか?

松尾:自分くらいの年でこんな奴はいないので、自分でやったほうがいいと思ってやった。


ここから、挙手があったので観客席からの質疑応答に。

Q:悪役を描くときはどうやって描くのか?

A(松尾):全員悪人。演劇では自分の作るものや人間は多重構造にしている。映画とは違う。

Q:西田さん演じる村長が亡くなった後、お葬式はやったのか?空から降ってくるザリガニは何を表しているのか?

A(松尾):原作どおり。葬式はやったらしい。奇跡の副産物としてのザリガニ。象徴でもある。
  『モテキ』とかのように全部説明する風潮は嫌い。想像の余地があったほうがいい。
  伊丹さんの映画はいい。想像の余地がある。
  
荒木:伊丹さんは海外でも評価が高い。

松尾:塚本さんの映画も好き♪

荒木:今日の(松尾さん)登壇は、高速の事故で間に合わないかもしれなくて危なかった。

Q:映画で何をやるかの基準は?

A(松尾):映画はこれからもやりたい、お声がかかれば。そもそも大人計画は20数年やっていて、小説も書いたりした。
    今度、NHK Gテレでバラエティをやるので観てね♪
    笑いに関することは何でもやっていきたい。演劇はまず小屋(劇場)を2~3年先に押さえて、、それから脚本を書いている。

Q:うららさん(レポーター役)のファンなのだが、女優としてどうだったのか?

A(松尾):マニアックですね~(笑 さすがアナウンサーなので長台詞を一発で決めていた。

Q:松田さんがはまっていたと思うが、他の人を考えていたのか?あと、(村長役の)阿部さんが荷物をバスの車内に放り投げるシーンは原作にあったのか?

A(松尾):松田で決めていた。原作にはない、演出で。

Q:原作は漫画であり得ないシチュエーションなので、感情の作り方はどうしたのか?

A(松尾):リアルに興味はない。もっと‥なことを舞台でやっているので、むしろリアルだと思う。

荒木:現場では俳優に動きもつけるのか?

松尾:銀行のシーン(松田さんがふらふらになって倒れる)とか、実際に動いて見せる。

Q:「パンでパンパン!」が好きなんだけど、あれはアドリブなのか?

A(松尾):アドリブは勇気!受ける受けないは二の次。
    バスで阿部が蹴り出されるシーンも決死の覚悟でやっている。



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購入したパンフレット。インタビューが多め。




アフタートークの後、パンフレットを購入した方限定でサイン&握手をしていただけます♪
観劇した作品や出演された映画の感想を手短に伝えたら、「懐かしいね~」と。
とてもシャイな印象を受けました。 





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以上で~す。ようやくレポ上げ終わりました~!
長々とお付き合いくださった方々、ありがとうございます。
多分、また来年も開催されると思うので参加しますよ~♪
そのときはもっと早く上げられますように、がんばれ自分(笑

            







 







 




 


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