7日深夜。もうすぐバイトが終わる時間。
あれ?揺れてる?となんとなく思った。
立ってると揺れが分かりにくいし
お店の前の道を大型車が通ると揺れるので
地震なのか違うのか判断するのに少し時間がかかる。
あっでも…店内展示のプレートも揺れてるし…
あれっ!地震っすよ。とバイトの子も騒ぎ始めた。
やっと棚に並べるようにした
お酒のビンがカチカチ言い始めた。
小さくて軽い商品がパタパタと倒れ始めた。
やばっ!またお酒が倒れてビンが壊れる!と
バイトの子と押さえようとしたけど
揺れはなかなか止まらない。
揺れが長引くようなら商品を気にするよりも
まずはお客さんとこのバイトの子達を守らなくちゃ!
幸いなことに店内にお客さんは1人だけで
しかもあたしの知ってる人だったので
そのお客さんと
バイトの子を急いでお店の外に出るように誘導した。
11日のような大きな揺れではなかったけど
なかなか横揺れが止まらない。
お店のショーウィンドウが揺れているのが分かる。
長い横揺れはあの日の恐怖が蘇る。
立っていられないほどの揺れ。
思わず座り込んで揺れがおさまるのを待っていたあの時間。
昨夜の揺れはそこまで大きくなかったけど
震度3~4だったらしい。
揺れがおさまるのをお店の駐車場で待ちながら
家にいる家族のことが気にかかるが
今は夜中で旦那もいるから
とりあえず大丈夫だろう。
揺れがおさまってお店の損害もなく
またいつもと同じ時間が流れ始めた。
すぐさま店長から電話が入り
状況を説明した後
「レジのロックを忘れずに避難してください」と。。。
あぁ~そっか…
あまりに揺れがすごいとレジが勝手に開いちゃうかもしれないんだね。
ごめんよぉぉぉ。
まずはお酒の棚の心配と
お客さんと従業員の身の安全しか頭になかったよ。。。
他の従業員に
防犯予防にもなるから常にレジはロックするように。
(これは前から言ってることなんだけど)
何かあったらお店の商品よりも
お客さんと自分たちの身の安全を
最優先するように。と言って
仕事から上がってきました。
仙台支店に勤務している単身赴任の人が気にかかり
家に帰ってから安否確認したら
無事でした。
得意先にお見舞い訪問するといって出かけてる社長も心配で
今朝、会社に来てから連絡をしたら
社長も無事でした。
もういい加減 揺れなくてもいいじゃない!
みんなが少しずつ前を向いて歩き出した矢先に
しかも夜中の地震。
いつも遊びに行くブロガーさんは
震災で仙台市内に在住だと初めて知り
大変だけどがんばってますよ。
ライフラインも少しずつ復旧し
コンビニやスーパーにも少しずつ物が入り
今日はこれが食べられた。とか
早くあれが食べられるようになったらいいな。とか
少しずつ歩き始めたのに
また同じ揺れです。
自宅付近はまた停電で
電気が通っている会社から
無事である記事をUPしてくれましたが
日記の向こうで彼女は泣いていました。
張っていた糸が切れた。と
もう嫌だ。と泣いてます。
その記事を読みながら
またこの記事を書きながら
あたしも涙をこらえるのが必死です。
もういいじゃない!
もう揺れなくていいじゃない!
どこにもぶつけられない怒りと悲しみ。
がんばって。がんばろう。なんていう言葉なんていらない。
みんながんばってるんだもん。
これ以上 なにをがんばればいいの?
なにをがんばれば
よくやったね。と言われるの?
こんな小さな人間一人が騒いだところで
何も変わらず…
そうしてまたいつもと同じように朝はやってくる。
小僧さんを駅まで送りながら見かけた桜は
何ごともなかったように
きれいに咲きほこっていました。