パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(おとうさんと呼んでくれ)大学生になった娘「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ライオン〜25年目のただいま〜

2017年06月23日 | 本・マンガ・テレビ・映画
6月23日(金)晴れ

ってことで、雨の中、渋谷のアップリンクへ観に行く。
めっちゃネタバレですので、ご注意ください!

これは、5歳の時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った男が、Google Earthのおかげで25年ぶりに母の元へ戻ったという衝撃の実話をベースにした人間ドラマ。
この、主人公サルーの少年時代を演じる子がすごく可愛い。
お兄ちゃんの仕事探しについていき、お兄ちゃんが「ここで待ってろ」と言ったのに、探し回ったあげく停まってた汽車の中で寝てしまう。
そして何千キロも離れたカルカッタ(今はコルカタって言うのね)へ。
同じインドといえど言葉も通じず。
それより何よりサルーはまだ5歳。
人身売買やら劣悪な環境の施設やら、インドの闇を見るようだ。
衝撃的なのは、これが何十年も昔の話ではなく、つい最近の話ということだ。
リトルインディアと言われる我が町で、毎日たくさんのインド人を見て、教室でもたくさんのインド人のお子ちゃまを見ているが、
彼らは富裕層で、インドの現実はこちらなんだと突きつけられた気分だ。
サルーは、養子としてオーストラリアへ行き、そこで養父母に慈しみ育てられる。
何不自由なく恵まれた環境の中、成長していくサルーだったが、友人達とのパーティでみたインドの揚げ菓子を見て自分の中にある生まれ故郷や母、兄のことを思い出す。
迷子になる前、お兄ちゃんに「揚げ菓子買ってね!」と叫ぶのだ。
ワタクシは、また勝手にエンディングを予想し始めていた。ドラマティックに。

サルーは、グーグルアースで故郷を探し始める。
養母にも言えず、恋人ともうまくいかなくなりながら。
それでも彼は探し続ける。当時の汽車の速度を計算し、地図を継ぎ接ぎ・・・
そして、かすかに覚えていた故郷の名前に似た街を見つけ出す。

この映画を紹介していた青木さやか氏が「揚げ菓子がね〜」とか「このタイトルにも・・・」と、タイトルに意味があるようなことを言ってたのでワタクシは勝手に揚げ菓子と「ただいま」とサブタイトルの方に意味を持たせたエンディングを考えていた。
もしや、グーグルアースの画面に、揚げ菓子屋として成功したお兄ちゃんのお店が映るんじゃないか?とか
いや、「幸せの黄色いハンカチ」ばりに、故郷へ帰ってきたサルーの目に揚げ菓子の山が積まれてるとか。

しかし、故郷へ帰ったサルー、意外とあっさりとお母さんと再会。
いや、感動的なのですよ、十分に。
でも、でも、ラストにテロップが流れるのですよ。
お兄ちゃんが、あの日、別の汽車にはねられて亡くなったと。
あの優しいお兄ちゃんのことだ、いなくなった弟を血眼になって探し回ったんだろうと思うと泣けて泣けて。
これが実話の残酷さかと。
そして、サルーは、インドに帰る。
これまた色々考えてしまう。
育ての親は?恋人は?

映画が終わり、娘とも語り合う。
「母ならもっと感動的なエンディングを作れるっっ!」←いや、ダサダサなハッピーエンドになるでしょうけど。
娘が言う。
「こういうところが実話にはあるよね。
ラ・ラ・ランドの、あの作り物の世界に浸りたいっっ」
現実逃避ならぬ実話の厳しさを直視できない母娘は近日中にラ・ラ・ランドを見に行くことでしょう。
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