家族の応援歌

相談活動・短歌・シャンソン

猫に救われる

2012-05-30 14:18:56 | 作品
介護別居長かりし頃、猫には救われました。
夫が伊豆で母を介護。わたしは都会で仕事・子育てで
ローンを払い、大学生を二人卒業させました。

互いに行き来の夫婦ですから、留守があり、動物は
飼えません。

夫は猫を家の外で飼いました。外にねぐらを設けま
した。田舎だから納屋でも小屋でもあるのです。
上京するときは親戚に餌やりを頼みました。

一番増えたときは十三匹もいて、縞の背中が十三並んで
餌を食べていたときは、訪ねたわたしは卒倒しそうでした。

でも、猫が夫の寂しさをなぐさめてくれるんだなと思いま
した。

 ひと月を覚えていてか夫の猫 白黒まじえ我を迎える    短歌では「夫」も「つま」と詠みます
 
 

十年の介護別居に猫五代 猫の系図を描いてもめる

 我を待ち夫が植えたるカモミール 羊群のごとプロムナードに

 今日もまた笑顔で迎えてくれた人 あなたの口にチョコレートぽん

 古民家のガラスの外はしだれ梅 紅梅白梅 夫の庭先

 通勤の街の歩道のひび割れは 伊豆の形かしばし見入らん

 半世紀こだわり今や味自慢 わたしも伊豆を里と言わんか



生まれた猫の名はわたしがつけました
 モカ・モク・トム・羽黒・ヤチ・ジャック・アジ・サンマ
 などなど
 今トムだけが残っています。
 トムの老後が気がかりです。











 

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