家族の応援歌

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雨が降ると

2011-09-26 17:28:17 | 日記
雨が降ると、お風呂に入りたくなるんですわ。
それは夫と伊豆にいる日に、雨が降ると近くの温泉銭湯に
行くからです。夫は畑仕事が好きで、雨が降ってやること
がないと、部屋の中を檻の中の熊のようにうろうろしてた
いへんなのです。そこで、骨休めをかねて温泉へ。
300円で温泉ですから伊豆はこたえられませんな。

東京にいるときも、だから雨が降ると風呂に入りたくなっ
てしまいます。夕方のこんな時間にゆっくり風呂なんて、
贅沢です。

今日は日本橋高島屋で、熱愛する画家の絵画展があるので
行ってきました。犬塚勉といいます。自然の野原をほんも
のの原っぱにいるように描写できる人です。

絵の前に立ったとき、初めて涙がでました。
わたしは学生時代から絵を見るのが好きで、自分は犬も描
けないけど鑑賞だけは大好きなのです。
今までたくさんの絵を見ましたが、涙が出たのは初めてでした。
何十年ぶりに図録も買ってしまいました。

せめてチラシをブログに載せたかったですが、主催者に断られ
てしまいました。こうなったら、そこらへんの野原の写真を撮
って「こういう絵よ」というしかない。それほど、しみじみし
たそこいらへんの日本の野草と野原が実写のように描けている
のです。「わたしは自然になりたい」が彼の思いだったとか。

都会の良さはいい文化にすぐ触れられることです。あの絵は夫
にも是非見せたかった。きっと、「お、裏の山そのものだ」と
言うことでしょう。図録を今度のみやげにしたいと思います。

柴田トヨさんの『百歳』も伊豆に住むわたしの母に送りました。
1冊目『くじけないで』をあげたとき、お友だちが伊豆の本屋
さんで見つけられないと嘆いていたとか。こちらではどの本屋
でも平積みなのに。

中学生になるとき、家ごと東京から伊豆に越しました。
山の野すみれと磯は美しかったけれど、本屋さんが少ないのが
一番哀しかったのを思い出しました。

(あ、展覧会は今日まででした。ごめんなさい。みなさんにも
 行ってほしかったのに・・・)