ちゃこらルーム

ちゃこらのポジティブライフ
明るく楽しい毎日を過ごしています。

手術のこと

2007年01月30日 | 手術
  今回の手術のことを記録に残しておこうと思います

19年1月9日
 入院  心電図 呼吸器の検査 肺のレントゲン撮影 主治医の話

看護士さんから手術に必要なもの(胸帯・T字帯)の購入や、そろえておくものの支持を受ける

夕方、主治医から手術の説明がありました
(夫と私の姉も一緒に聞く)
私の場合、今までの主治医が産休に入ってしまい、執刀する先生との付き合いが浅いこともあったのか、私の病歴を一から丁寧に説明して下さいました
優しくて、とても穏やかな素敵な先生です

一時間かけてじっくり話を聞きました

1月10日  
血液検査 入浴 麻酔科の先生の話 胸帯・T字帯の購入 夜9時以降は飲食禁止
午後2時に下剤を飲む
     
この日は血液検査しかないので、あとは比較的ゆっくり過ごせました
お風呂に入ったり、売店で買い物をしたり、明日は禁食だからたくさん食べておこう!なんて、思ったより落ち着いて過ごせる

麻酔科の医師から麻酔の説明を受ける
万が一の場合の説明も受けてちょっとビビリました
夜は眠剤をもらって早めに眠る(朝までぐっすり) 

1月11日 手術当日
下剤の効果大で、朝すっきり快便!!
(これで出ない人は手術前に浣腸するそうです)

13時30分手術開始予定

昼過ぎに手術着に着替え
マジックテープがたくさんついた「手術着」はあんまり着心地の良いものではなかったです 
(体にまとっているのははそれだけ、おパンツもなしです)
ただし、頭はちゃんとニット帽

予定時刻になると肩の筋肉に注射を打たれました
そして、予定より少し遅れてお呼びがかかり、病室の仲間の声援を受けて、ストレッチャーに乗って病室を後にしました

肩に打った注射のせいですこし眠くなっていたので、移動中もあんまり恥ずかしいなどと感じることもなく、気がついたら手術室
酸素マスクみたいなものをつけられて「ちゃこらさ~ん、今から麻酔のお薬が出ますからね~」という声が聞こえたようなきがしたらもうすぐに眠ってしまいました

次に気がついた時にはもう手術終了!!
「ちゃこらさ~ん、手術終わりましたよ~」の声が遠くで聞こえたことと、家族の姿が見えたことだけうっすら思い出せます
その後、どうやって病室に戻ってきたのかはまったく覚えていません
家族の話では、6時くらいには病室に戻れたらしいです
病室を出たのが2時、戻りが6時で計4時間
でも、実際の手術は2時間半くらいで、あとは麻酔をかけるのと覚ますのにかかる時間が前後に30~40分入るのだそうです

帰ってきたときも行くときと同じ手術着でしたが、おしっこの管が入っていて、T字帯をつけていました
胸には胸帯
そしてリンパ液をとるためのドレーンがついていました

そのまま家族は面会時間ぎりぎり(午後9時)までそばで付き添っていてくれたらしいのですが、これもまったく記憶にないんです
うとうとしながら眠ったり、何か言ったりしていたみたい・・・

かなりはっきりと意識が記憶にあるのは夜中になってからでした
傷は全然痛くないのに、寝たきりで動けないために腰が痛くてめが覚めました
腰が痛くて痛くて、夜中に看護士さんが腰をさすってくれたのが天使のように思いました 
それから朝までがすご~く長く、夜明けが待ち遠しかったです

1月12日 手術翌日から退院まで
翌朝、朝ごはんの時間になると、看護士さんが食事を持ってきてくれました
おかゆじゃなく普通食
ここでようやくベッドを起こしてもらえたので、腰痛から解放されました
思ったよりおなかも空いておらず、ちょっとしか食べられませんでした

このとき、のどが痛いことに気づきました
麻酔で気管にチューブを入れていたためだそうです

そして、先生の回診で傷の具合をチェック

その後、尿管が抜けて、蒸しタオルで体を拭いてもらい、パジャマに着替え・・・
胸帯も別のものに取り替えたので、ちょっとどきどきでしたが、「エイヤッ」と思い切って、手術した胸を見てみました

最初見たときは「あ~やっぱりかなりえぐれてしまったなあ・・」ってちょっとショックな感じだったのですが、そう思って術側じゃないほうの胸に目をやると、なんてことはなくこちらも同じような代物でした(笑)
(もともと立派なものでもないし、しかもずっと胸帯で締め付けていたからペッチャンコなのは仕方なかったようです

乳がんの温存手術と一言で言っても、しこりの大きさや場所で、切る方向や、傷の状態も大きく違ってきます
私の場合も、前日の説明でも、実際に手術をして見なければどの程度の切除になるかは分からないといわれていました
脇のリンパを取るため、横に一本の傷一つでできることもあれば、乳首の輪郭に沿って切り、そこからがんの部分を取り出し、脇は脇で切開する場合もあるとか・・・その人によっていろいろです
乳首の輪郭できると、胸の傷はほとんど目立たないという利点がありますが、脇にも別にメスを入れなくてはいけません
私は、横に一本のほうでした
乳房の真横に大きな傷・・・・がんばった証と思うことにします


尿管が抜けると晴れて自由の身です
早速トイレに行ったり、洗面所に行ったり、まったく普通と同じように動けます
ドレーン管が邪魔なことと、時々「ピリッ」と痛みが走ることで、「あっ手術したんだな・・・」と再認識するくらい普通でした
「ピリッ」とした痛みは、ドレーン管が神経に当たるためらしいのですが、これが慣れるまでちょっとやっかいでした
(日に日にこの痛みからは解放されていきます)

午後になるとリハビリ体操やリンパマッサージの説明を受けたりビデオを見たりしました

それからは毎日、午前中にリハビリビデオで体操するのが日課となっていました
手術した仲間を誘い合って、仲良くみんなで体操・・・
仲間がいると体操も楽しくでしました

手術の痛みやドレン管の痛みが良くなってくると、肩の後ろ側辺りの感覚が変なことに気がつき始めました
肩から上腕あたりが、歯医者さんの麻酔がかかっているような変な感じ
これは、手術で細かい神経が切断された影響らしいですが、たぶん後遺症としてしばらく(2年くらいとか・・・)続くようです

腕の上がりも日を追うごとに軽やかになっていくものの、寝起きなどは動かしにくかったです
毎日、腕がどこまで上がったかを壁にチェックしていきます
日に日に目標値に近づいていくのが楽しみでした

手術から5日目には傷を覆っていたガーゼが取れました
傷口には細かいテープがとめられているだけで、糸で縫っていないんです
このテープは自然にはがれるまで放っておけばいいそうです

そして6日目にドレーンが抜けました
ためているリンパ液が100CC以下になると抜けるのだそうです
抜くのは痛いかな・・・と思って心配していたら、全然痛くなくって一安心
どこに入っているのかと思っていたら、傷口よりも5センチほど下のところから体に入っていました
体のなかにはドレンチューブが10センチ近くも入っていたと聞いてびっくりしました(そんなに長かったのね!)

そしてチューブが抜けるともう退院となります
楽しかった入院生活を振り返りつつ、告知からここまでの長かった道のりを振り返ったり、病気発覚でうろたえていたころを思い出したり、最終日は感慨深く過ごしました


みんな退院してしまい一人ぼっちだった日の病室
これも今ではいい思い出です


退院後の生活

自分の中ではかなり大きいハードルだった手術・・・これを目標に半年間辛い治療を乗り越えてきたので、とにかく終わってほっとしました

術前化学療法の利点は、治療中もしこりが小さくなっていくことを自分で実感できるので、ちょっと辛いときがあってもがんばれること。
そして、ゴールには手術ですっきりできることだと思います

次の外来は術後約1ヶ月です(2月中旬)
そのときに病理の結果がでるので、それから先の治療の方向も見えてきます
また新しいたびの始まりです

退院後は体操も適当にやり過ごしていますが、腕は普通の生活には支障がないくらい普通に使えています
バトミントンへの復活は来月の外来で主治医のOKをもらってからの予定です
すっかり運動不足なので、これからはすこし体力をつけることをがんばりたいと思っています
それと食生活で生活改善も心がけて行きたいです・・・
これも、無理のない範囲で少しずつがんばります

退院翌日から軽く仕事もできるし、ご飯の支度だってへっちゃらです
毎日を楽しく生きること
それがなにより大切なように思います

家事や仕事も、やるからには楽しくやっていこうと思っています
楽しみながら、無理のないように・・・