良い子の歴史博物館

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サダム・フセイン

2006年12月22日 | 人物
イラク情勢、事実上の内戦みたいになったようですね。
大きく、クルド人区域、シーア派区域、スンニ派区域に別れ、さらに各区域で2、3の勢力が争っている感じです。
暫定政府を構成している諸勢力内でも闘争があり、互いに虐殺、拉致をやり合っているみたいです。
こうなると一つの国家として成り立つのが困難ですね。

米軍は増派を余儀なくされ、戦費がかさむことでしょう。

こういう事態になってみると、意外とサダム・フセインという人は偉大かもしれません。
凶悪な支配者だったが、イラク国家を統一維持するだけの力量があったからです。

バラバラな勢力から成る国を保たせるには、秘密警察の恐怖による無茶苦茶な暴力的支配が有効だったりするのですね。

そういえば、中国も天安門事件で多数を虐殺したおかげで、秩序が安定し、経済発展しているし。

無政府状態と恐怖政治、どちらが幸福なのだろう?
たぶん恐怖政治の方なんだろうな。
他を選べない国の人って可哀想だけれど。