良い子の歴史博物館

訪れたことのある博物館、歴史上の人物、交通機関についての感想、小論など。

慕田峪長城

2006年05月12日 | 遺跡・史跡
北京郊外で公開されている万里の長城の中の一つ。

ほとんどの観光客は高速道路で北京市街から1時間ぐらいで行ける八達嶺長城へ行ってしまう。
八達嶺は大規模らしいが、混雑も相当らしい。

そこで、市街から2時間余りかかる慕田峪(ムーティエンイゥー)に行くことにした。

ホテルのツァーデスクでタクシー貸切を頼んだ。
8時間800元もした。予想(500元程度)よりも高い。
パンや飲み物も持参した。

途中、かなり渋滞があった。
最初の頃、2歳の娘は上機嫌に歌っていたが、まもなく眠りこけた。
後で気が付いたが、おしっこが漏れていて、椅子がびっしょり。
ドライバーさんゴメン。

しだいに山岳地域に入っていく。
××村の人民政府の建物などが見える。
湖の行楽地もあるようだ。
道のあちこちで、行楽客の車を招く店がある。

ちなみに北京はすっかり車社会になっていて、
自転車やバイクの数がそれほど多くない。
市民の相当数が自動車所有者となっていることが推測される。

到着すると、第4駐車場に誘導された。
ドライバーが切符売り場まで案内してくれた。
公衆トイレはとてもきれい。

子連れなので、ロープウェーで長城に登る。
ロープウェー以外にリフトもある。
歩いて登る人も結構いる。
土産物の店がいくらか並んでいる。
今まで故宮や頤和園で膨大な観光客の数に圧倒されていたのに比べると、
信じられないぐらいの数の少なさである。
気分がホッとする。

ロープウェーも全く待つことなく、すぐに乗ることができた。
扉は自動で開閉する。

長城は険しい峰にウネウネと繋がって作られている。
ロープウェーなら気楽に行けるが、歩いて登るとなると、
かなりの上り坂である。

ロープウェー頂上駅に到着する。
そこでお昼のお弁当を広げた。
長城の連なりが美しい。
写真ポイントだ。

ロープウェー頂上駅から、ずーっと、どこまでも長城を歩くことができるみたいだ。
だが、結構、上り下りがきつそうである。
急な階段もあって、子連れで歩くのは辛い。
従って、ロープウェー頂上駅の左右数十メートル程度を歩いて満足することにする。

思ったより道幅は狭く感じた。
銃眼の大き目の穴が数メートルおきに壁にあいていて、小さな子供が簡単に落ちそうである。
両側とも下を見ると絶壁みたい。
怖い。
娘もずっと抱っこをせがんでくる。
我が娘、2歳にして中国の世界遺産3つを体験したわけだ。

結局、2時間ぐらい長城で過ごしただろうか。
ロープウェーで降りて、土産物屋の並びの中の喫茶で、アイスを食べた。
店員の愛想はとても良い。
だが飲み物やアイスの値段はかなり高めだ。
「観光地価格」という感じなのだろう。
日本人とわかると英語で話しかけてくる。

一休みしてからタクシーに戻り、ホテルへ帰還した。
親子3人で熟睡しながら・・・。