Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

スティール・ボール・ラン#11感想

2006年02月18日 | マンガ
表紙は「忍空」です。買いやすくてよかった・・・。
「忍空」にはおなつかしや、ふんどしさんも出てきました。作者は忍空を最初からやり直したいんでしょうか。

「大草原の小さな墓標3」
背中側から見たリンゴォのスタンドは寄生型の何かみたいですね。その後語られる幼年期の体験も物凄かった。夜中に兵隊崩れの男が押し入り、母も二人の姉も殺され、さらにはリンゴォも貞操の機器。このエピソードにかなりのページが割かれておりまして、作者の力の入りようが分かるというものです。いったん捨てたと見せかけて、少年は銃を撃ちましたぞ。その瞳には、あの炎が宿っているッ!強盗男がとってもいやなヤツに書かれているので、その決意にも説得力があるッ!

そして現在。ジャイロは父の言葉を聞くことになるのでした。ああ、こんなところでまでお説教。「感傷は捨てろ」とそれはそれはもっともな教えではございます。しかしそこで引き下がってはマンガの主人公を張れません。「『納得』は全てに優先するぜッ!」納得は誇り!(4巻#21参照)と、そうそう、そうでなくちゃ。父の幻影を振り払ってジャイロは小屋へと突き進むのでした。

小屋の中へずんずんずん・・と、はいっていきましたが、こりゃちょっと近すぎやしませんか。鉄球投げるよりじかにぶん殴った方が早いのではないかと。しか~し!これは格闘マンガではないので、知力を尽くして相手を倒すことこそ使命。最初は相討ちかと思わせたのですが(ジャイロ死んでるって)、リンゴォが右手で竜頭を戻し、再び相対する二人です。
「再びかァァーーーッ!!」記憶は残っているんですよね。うむ。二度目の対決はリンゴォが鉄球を防御しようとしたため、ジャイロを一発でしとめることができなくなったのでした。死ぬこともいとわぬジャイロなら勝機は見えた!

リンゴォは最後までかっこよく死んでいったのでありました。「ようこそ男の世界へ」

なんじゃい、男の世界って。ワタクシにはいっこうに分からぬままでしたが。女には分からぬ男の世界というものがあるということで・・・。