米分析、アジア諸国の本音 中国との均衡、安倍首相に期待
2006年10月19日(木)03:38
【ワシントン=古森義久】安倍晋三首相の登場に対し
同じアジアでも中国と朝鮮半島以外は安全保障面での積極性や
民主主義の主張を歓迎する諸国が多いとする考察が米国でこのところ増えてきた。
とくに東南アジアでは拡大する中国のパワーとの均衡を
安倍政権に期待する向きが多いという。
米国ブッシュ政権に近い大手研究機関「AEI」のダン・ブルーメンソール、
ギャリー・シュミット両研究員は雑誌「ウィークリー・スタンダード」
10月上旬最新号に「イエスといえる日本=われわれは安倍首相の
ナショナリズムを歓迎すべきだ」と題する論文を発表し、
「安倍氏のナショナリズムは米国でもなじみの深い自由主義ナショナリズムであり、
アジア全体にプラスの効果を発揮する」と安倍氏の首相就任を歓迎した。
ブルーメンソール氏は1期目ブッシュ政権での国防総省中国部長、
シュミット氏は日米安保問題の専門家。両氏の論文はさらに安倍氏が
日本の外交政策の正面に民主主義の促進を掲げた点を重視し、
中国と北朝鮮に対して確かに強硬な面もあるが、民主主義の有志連合としてインド、
オーストラリア、米国との協力強化を求める点は大いに歓迎すべきだ、としている。
同論文は日本が安倍首相の下で民主主義主体の
地域連携組織を形成する動きをも歓迎するとし、
そのような動きは「中国周辺の中小国に新たな自信を与える」としている。
同論文はまた日本の「歴史問題」について
「中国は自国民数千万の死に責任を負うべきなのに、反日の合唱を続け、
歴史を日本を孤立させるための外交武器に利用している」と述べ、
米国政府がその中国の策略を読んで、日本が「普通の国家」になることを支援すべきだと主張した。
一方、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン米国版も
10月上旬に東南アジアに詳しい評論家フィリップ・ボウリング氏の
「アジアは外向的な日本を歓迎する」と題する論文を掲載した。
同論文は「安倍首相の登場に対し中国と南北朝鮮だけは
『ナショナリズムの再興』などとして警戒しているが、
他のアジア諸国は安倍氏が日本の戦後の制約を除去して、
地域的、世界的により積極的な役割を果たす展望を歓迎している」と論評し、
とくに「核武装した中国の力が増し、米国の覇権が侵食される
アジアの現況では日本はパワーの均衡をもたらす」として、日本の役割拡大を訴えた。
同論文は歴史問題については
「中国のプロパガンダと帝国主義の過去を忘れる西欧の傾向に気をつけるべきだ」
として、インドネシアのスカルノやミャンマーのアウン・サンなど
アジアの民族主義のヒーローはみな日本軍と協力したのだ、と強調した。
同論文はさらに「アジアのほとんどの国は日本の通常戦力の強化を
中国との均衡という意味で実は歓迎しているし、中国の経済進出よりも
日本の投資を望んでいる」と指摘した。
ワシントンの専門家の多くはさらにインドネシアのユウォノ・スダルソノ国防相が
ロイター通信との会見で安倍政権について
(1)東アジアの安全保障でのより積極的な役割を中国との均衡という点で歓迎する
(2)日本の防衛庁を防衛省に昇格させ、「普通の国」となることを望む
(3)米国との同盟関係を保ちながらも自主防衛能力を高める日本を望む
-などと述べたことを重視し、東南アジアによる安倍政権の安保面での
動きの歓迎とみている。
--------------------------------------------------------------
米国の大手研究機関からの論文らしいですが、
私も同意見だったのでエントリーさせてもらいました。
日本の自衛隊予算が増大すると言われますが、
近代兵器を装備するための金額でもあるし、人件費の高い日本での話なので、
自衛隊予算増大=軍拡とはならないとは知られた事実だとは思いますが。
中国などは、自分のことはスルーして日本のことを責めることがあります。
しかし、「アジア諸国は安倍氏が日本の戦後の制約を除去して、地域的、
世界的により積極的な役割を果たす展望を歓迎している」とあり、
私も同意見です。覇権国家・中国の台頭は否定しません。
が、アジア諸国が中華思想を持つ中国に対して警戒するのは当然でしょう。
今のアジアにおいて、中国に対抗できる勢力は日本以外にないですが、
実質の所では中国よりも上位に位置するのというのが事実でしょう。
戦後、紛争を起こすことなく平和国家として繁栄し、国際社会において
高い地位を治めている日本に対して、ヤクザ国家・中国に怯える中小国は
大きな期待をするのは当然です。
新しい安倍内閣になり、多くの国々から「普通の国」、
当然のことは毅然と相手国に言える国なることを期待されています。
この場合の言う相手は中国です。中国の横暴に対等に意見を言えるのは
日本だけなのです。日本には他の中小アジア国の代表でもあるので、
アジアの混乱を引き起こす中国を牽制し、抑えつけなければいけません。
「中国のプロパガンダと帝国主義の過去を忘れる西欧の傾向に気をつけるべきだ」
と語られていますが、米国人から「過去を忘れる西欧」と自己批判をするとは
西欧人の良い点でしょう。
西欧の歴史は殺戮・掠奪の歴史でさり、アフリカ諸国に未だに紛争が絶えない遠縁は
西欧の植民政策、奴隷制度の影響です。
米国にしても、ネイティブアメリカン(インディアン)の住むアメリカ大陸に
後から乗り込んだ米国人が掠奪・殺戮を繰り返し奪った大陸です。
その死傷者は数千万人は越すでしょう。
自分らの過去の人類史上最悪の悪行を西欧は忘れてしまったのでしょうか?
ちなみに、奴隷と植民地という悪行は日本は過去行なったことはありません。
西欧のいう奴隷とは=人間ではないということであり、日本の過去には
身分の低い者はいましたが、どこまでいっても人間ではありました。
植民地支配についても、西欧では一方的な搾取が当たり前で、
先住民に教育や施しなど考えもつかなかったのです。
その根底には先住民=奴隷=人間ではないという認識があったからです。
人間でないから、どこまでも残虐非道なれて、良心が悼むこともないから
歯止め効かないのです。さらに言えばその根底にはキリスト教の宗教観がありますが。
対して日本の植民地支配といわれるものは、韓国は脳内で歴史を変換しているので
あてになりませんが、東南アジアの数多くの国で、教育を施しインフラ整備をし
軍隊教育を行ない、のちの独立の礎になったのは有名な話です。
普通、植民地という「打ち出の小槌」を持てば財政は潤うものです。
大英帝国の繁栄は植民地支配があればこそです。
が、日本の植民地支配は日本内地からの資金の持ち出しで、
植民地に対して多くの予算を使い貧乏になってしまいました。
これは西欧とは逆に、神道を根源として相手を同じ人間と見る思想から出てくる
当然の行動だったんです。
記事内容とは少し外れましたが、日本人は歴史知らないといわれます。
私自身もそうでしたが、日本の歴史を知ることによって日本を愛し、誇りを持ち、
他国の歴史にも触れれば、日本がどれだけの存在か理解すると思います。
個人差はあるとは思いますがね。
2006年10月19日(木)03:38
【ワシントン=古森義久】安倍晋三首相の登場に対し
同じアジアでも中国と朝鮮半島以外は安全保障面での積極性や
民主主義の主張を歓迎する諸国が多いとする考察が米国でこのところ増えてきた。
とくに東南アジアでは拡大する中国のパワーとの均衡を
安倍政権に期待する向きが多いという。
米国ブッシュ政権に近い大手研究機関「AEI」のダン・ブルーメンソール、
ギャリー・シュミット両研究員は雑誌「ウィークリー・スタンダード」
10月上旬最新号に「イエスといえる日本=われわれは安倍首相の
ナショナリズムを歓迎すべきだ」と題する論文を発表し、
「安倍氏のナショナリズムは米国でもなじみの深い自由主義ナショナリズムであり、
アジア全体にプラスの効果を発揮する」と安倍氏の首相就任を歓迎した。
ブルーメンソール氏は1期目ブッシュ政権での国防総省中国部長、
シュミット氏は日米安保問題の専門家。両氏の論文はさらに安倍氏が
日本の外交政策の正面に民主主義の促進を掲げた点を重視し、
中国と北朝鮮に対して確かに強硬な面もあるが、民主主義の有志連合としてインド、
オーストラリア、米国との協力強化を求める点は大いに歓迎すべきだ、としている。
同論文は日本が安倍首相の下で民主主義主体の
地域連携組織を形成する動きをも歓迎するとし、
そのような動きは「中国周辺の中小国に新たな自信を与える」としている。
同論文はまた日本の「歴史問題」について
「中国は自国民数千万の死に責任を負うべきなのに、反日の合唱を続け、
歴史を日本を孤立させるための外交武器に利用している」と述べ、
米国政府がその中国の策略を読んで、日本が「普通の国家」になることを支援すべきだと主張した。
一方、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン米国版も
10月上旬に東南アジアに詳しい評論家フィリップ・ボウリング氏の
「アジアは外向的な日本を歓迎する」と題する論文を掲載した。
同論文は「安倍首相の登場に対し中国と南北朝鮮だけは
『ナショナリズムの再興』などとして警戒しているが、
他のアジア諸国は安倍氏が日本の戦後の制約を除去して、
地域的、世界的により積極的な役割を果たす展望を歓迎している」と論評し、
とくに「核武装した中国の力が増し、米国の覇権が侵食される
アジアの現況では日本はパワーの均衡をもたらす」として、日本の役割拡大を訴えた。
同論文は歴史問題については
「中国のプロパガンダと帝国主義の過去を忘れる西欧の傾向に気をつけるべきだ」
として、インドネシアのスカルノやミャンマーのアウン・サンなど
アジアの民族主義のヒーローはみな日本軍と協力したのだ、と強調した。
同論文はさらに「アジアのほとんどの国は日本の通常戦力の強化を
中国との均衡という意味で実は歓迎しているし、中国の経済進出よりも
日本の投資を望んでいる」と指摘した。
ワシントンの専門家の多くはさらにインドネシアのユウォノ・スダルソノ国防相が
ロイター通信との会見で安倍政権について
(1)東アジアの安全保障でのより積極的な役割を中国との均衡という点で歓迎する
(2)日本の防衛庁を防衛省に昇格させ、「普通の国」となることを望む
(3)米国との同盟関係を保ちながらも自主防衛能力を高める日本を望む
-などと述べたことを重視し、東南アジアによる安倍政権の安保面での
動きの歓迎とみている。
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米国の大手研究機関からの論文らしいですが、
私も同意見だったのでエントリーさせてもらいました。
日本の自衛隊予算が増大すると言われますが、
近代兵器を装備するための金額でもあるし、人件費の高い日本での話なので、
自衛隊予算増大=軍拡とはならないとは知られた事実だとは思いますが。
中国などは、自分のことはスルーして日本のことを責めることがあります。
しかし、「アジア諸国は安倍氏が日本の戦後の制約を除去して、地域的、
世界的により積極的な役割を果たす展望を歓迎している」とあり、
私も同意見です。覇権国家・中国の台頭は否定しません。
が、アジア諸国が中華思想を持つ中国に対して警戒するのは当然でしょう。
今のアジアにおいて、中国に対抗できる勢力は日本以外にないですが、
実質の所では中国よりも上位に位置するのというのが事実でしょう。
戦後、紛争を起こすことなく平和国家として繁栄し、国際社会において
高い地位を治めている日本に対して、ヤクザ国家・中国に怯える中小国は
大きな期待をするのは当然です。
新しい安倍内閣になり、多くの国々から「普通の国」、
当然のことは毅然と相手国に言える国なることを期待されています。
この場合の言う相手は中国です。中国の横暴に対等に意見を言えるのは
日本だけなのです。日本には他の中小アジア国の代表でもあるので、
アジアの混乱を引き起こす中国を牽制し、抑えつけなければいけません。
「中国のプロパガンダと帝国主義の過去を忘れる西欧の傾向に気をつけるべきだ」
と語られていますが、米国人から「過去を忘れる西欧」と自己批判をするとは
西欧人の良い点でしょう。
西欧の歴史は殺戮・掠奪の歴史でさり、アフリカ諸国に未だに紛争が絶えない遠縁は
西欧の植民政策、奴隷制度の影響です。
米国にしても、ネイティブアメリカン(インディアン)の住むアメリカ大陸に
後から乗り込んだ米国人が掠奪・殺戮を繰り返し奪った大陸です。
その死傷者は数千万人は越すでしょう。
自分らの過去の人類史上最悪の悪行を西欧は忘れてしまったのでしょうか?
ちなみに、奴隷と植民地という悪行は日本は過去行なったことはありません。
西欧のいう奴隷とは=人間ではないということであり、日本の過去には
身分の低い者はいましたが、どこまでいっても人間ではありました。
植民地支配についても、西欧では一方的な搾取が当たり前で、
先住民に教育や施しなど考えもつかなかったのです。
その根底には先住民=奴隷=人間ではないという認識があったからです。
人間でないから、どこまでも残虐非道なれて、良心が悼むこともないから
歯止め効かないのです。さらに言えばその根底にはキリスト教の宗教観がありますが。
対して日本の植民地支配といわれるものは、韓国は脳内で歴史を変換しているので
あてになりませんが、東南アジアの数多くの国で、教育を施しインフラ整備をし
軍隊教育を行ない、のちの独立の礎になったのは有名な話です。
普通、植民地という「打ち出の小槌」を持てば財政は潤うものです。
大英帝国の繁栄は植民地支配があればこそです。
が、日本の植民地支配は日本内地からの資金の持ち出しで、
植民地に対して多くの予算を使い貧乏になってしまいました。
これは西欧とは逆に、神道を根源として相手を同じ人間と見る思想から出てくる
当然の行動だったんです。
記事内容とは少し外れましたが、日本人は歴史知らないといわれます。
私自身もそうでしたが、日本の歴史を知ることによって日本を愛し、誇りを持ち、
他国の歴史にも触れれば、日本がどれだけの存在か理解すると思います。
個人差はあるとは思いますがね。