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「大東亜戦争への評価」

2006-08-31 01:33:41 | 日本の良い話
革命中国の父孫文は、その時のことを、「大アジア主義」と
題した有名な講演(大正13年・於神戸)でふれています。
少し長くなりますが、大切な点ですので、そのまま引用します。

「ヨーロッパの文化は進歩し、科学も進歩し工業生産も進歩し、
武器も優れているし兵力も強大で、わがアジアにはとりえがないと考えた。
どうしてもアジアは、ヨーロッパのに抵抗できず、
ヨーロッパの圧迫から抜け出すことが出来ず、
永久にヨーロッパの奴隷にならなければならないと考えたのであります。

極めて悲観的な思想だったのであります。ところが、日本人がロシア人に勝ったのです。
ヨーロッパに対してアジア民族が勝利したのは最近数百年の間にこれが始めてでした。
この戦争の影響がすぐ全アジアに伝わりますとアジアの全民族は、
大きな驚きと喜びを感じ、とても大きな希望を抱いたのであります。
これは私がこの目で見たことですが、諸君にお話いたしましょう。

日露戦争が始まった年、私はちょうどヨーロッパにいましたが、
ある日東郷大将がロシアの海軍を打ち破り、ロシアが新しくヨーロッパから
ウラジオストックに派遣した艦隊が、日本海で全滅させられたことを聞きました。

このニュースがヨーロッパに伝わると全ヨーロッパの人民は、
父母を失ったように悲しみました。イギリスは日本の同盟国でしたが、
このニュースを聞いたイギリスイ人のほとんどいずれも眉をひそめ、
日本がこのような大勝利をおさめたことは、結局白人の幸福ではないと
考えたのであります。

これは、ちょうどイギリスでいわれるBlood is thicker than water
(血は水よりも濃い)という考え方です。その後まもなく、
私は船でアジアに帰ることになり「スエズ」運河を通る時に、たくさん土人がいまして、
これはほとんどアラビア人でしたが、私が黄色人種であるのを見て、
非常に嬉しそうな様子で、私に「お前は日本人か」と問いかけてきました。

それに答えて「違う、私は中国人だ。何かあったのか、なぜそんなに嬉しそうなのだ」と
言いますと、なんでも、ロシアがヨーロッパからまわした海軍を、
日本が全滅させたということだ。そのニュースが本当かどうか知らないけれど、
自分たちは運河の両側にいて、通る船ごとにロシアの負傷兵が
ヨーロッパへ送られるのをよく見る。きっとそれはロシアが大敗した証拠に違いない。

これまで我々東洋の有色民族は、いつか西洋民族の圧迫を受けて、
苦しめられ浮かびあがれないが、こんど日本がロシアを負かしたのだから、
東洋の民族が西洋の民族を、打ち破ったことになる。
日本人の勝ったのは、自分が勝ったようなもんだと思う。
これは本当に歓喜すべきことだ。だから自分たちは、
こんなに愉快になり喜んでいるのだ」と言っていました。

日本がロシアに勝って以来アジアの全民族は、
ヨーロッパを打ち破ることを考えるようになり独立運動が起こりました。
エジプトに、ペルシャ、トルコに、アフガニスタン、アラビアに独立運動が起こり、
インド人もこれ以来独立運動を始めたのであります。」(玉島信義編訳「中国の眼」)

インドの建国の父ジャワハルラル・ネルーはどうでしたでしょうか。
彼は当時、十六歳の多感な少年でした。
「日本の戦捷は私の熱狂を沸き立たせ、新しいニュースを見るため毎日、
新聞を待ち焦がれた。相当の金をかけて日本に関する書籍を沢山買い込んで
読もうと努めた。(中略)私の頭はナショナリスチックの意識で一杯になった。

インドをヨーロッパの隷属から、アジアをヨーロッパの隷属から救い出すことに
思いを馳せた。(中略)五月の末(明治38年)に近い頃私たちはロンドンに着いた。
途中ドーヴァーからの汽車の中で対馬沖で日本の大勝利の記事を耽りながら、
私はとても上機嫌であった」「ネルー自伝(上)」

「世界から見た大東亜戦争」名越二荒之助 編
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2 コメント

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Unknown (でこサングン)
2006-08-31 17:53:12
こういう視点が 当の日本からかき消されてしまったような気がします。 見つめなおそうとするだけで「戦争を賛美するのか」「右翼」と指差されるような雰囲気、もう 飽きました。
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こんにちは (マグカップ)
2006-08-31 20:47:03
同感です

私自身、学生時代に「第二次大戦」を肯定的に教えられた覚えはありません。

本来なら戦争とはいえ見方は色々あって、それを教えるのが教育だと思います。

ましてや自国に誇りを持てる教育をするのは、どこの国でも当たり前なことなんですが、日本からは抜け落ちてしまいましたね。

私の上記のような記事を多感な学生時代に見ていれば、また違ったかもしれませんし、多数の人間が見ればそこから飛躍的に感じ取れる人も沢山表れていることでしょう。

安倍氏は教育に力を入れるということを言っています。

出来れば、日本に誇りを持てる教育を期待したいですね
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