「外国人には日本のホームレスは信じられない」

日本のホームレスもまた、世界的には異質ですね。
乞うことをしないホームレスは日本にしかいません。どんな状態にあっても、
「対価なしに、ただもらうだけ」というのは、ものすごくプライドを
傷つけるらしいのです。

知り合いのアメリカ人が日本に遊びに来たときに、東京をあちこち案内したのですが、
その頃は新宿駅の地下構内にホームレスがいっぱいいました。
それを見て、その人は最初のうちは「日本でもすごいんですね」と驚いていたのですが、
しばらく見ているうちに何か感心しているのです。

どうしたんですかと聞くと、「ホームレスなのに、雑誌とか本を読んでいる」と
言うのです。「あちこちに捨てられたものを拾って読んでいるんですよ」と
教えてあげたら、信じられないという表情をしていました。

「信じられない」というのは、ホームレスなのに、なぜ教養があるのか、
なぜ知的好奇心があるのか、ということなんですね。おそらく日本では、
ホームレスになっても、死ぬまで勉強したいということに変わりはないのでしょうね。

「日本の文化力が世界を幸せにする」日下公人・呉美花　著
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この話は日本だけを見ていると全く何が驚くことなのか分かりませんね。
ですが、記事の通り他国のホームレスは日本のホームレスとは大きく違い
日々の暮らしのみを追求し、本など見る余裕も気持ちもないとのこと。
私も海外に行った際の経験では見たことはありません。
またアジアの国の中には生まれながらに社会の底辺の生活をする人たちもいます。

日本の基礎教育の高さが見られる一例でしょうね。
ホームレスであっても好奇心を失わないというのは日本人の特徴なんですかね。
確かに高齢になってからの学習熱も高いと聞きます。