にぅすの小箱。

ニュースに対する感想をつらつらと。会話の小ネタにどうぞ。

福大生が起業家調査 67%収益など不安

2005年12月29日 | 経済
福大生が起業家調査 67%収益など不安 (西日本新聞) - goo ニュース
福岡大学の学生有志二十四人が、福岡県内の起業家百人に対面式でインタビューを実施し、調査結果をまとめた。調査は、同大の講義「ベンチャー起業論」を受講する各学年の学生らが集まって実施。学生が主体となって、起業についての大掛かりな実態調査を行った例は全国にもないという。
 調査項目は「起業したとき不安はあったか」「その理由は」など十五項目。それによると、起業時に不安のあった起業家は六十七人で、その理由で多かった回答は資金繰りと収益の確保だった。
調査を企画した同大経済学部四年の村上真一さんは「インタビューに応じてくれた方が楽しそうに仕事を語ってくれたのが印象的だった。起業への興味がますます強くなった」と話している。
ベンチャー起業論の講義を担当する阿比留正弘教授は「働く意欲のある学生を育てるのも大学の責務。講義だけでなく、自ら学外に出て社会とぶつかる経験が必要」と今回の調査を評価している。調査結果は、来春にも冊子にまとめる予定。 →情報源

* * *

個人的に、資金繰りが心配していた人が多かったのが、すごく納得できます。納得というよりは共感でしょうかね。
こないだのクリスマスのプレゼントとして相方に大量に本を買ってもらったのですが、その中に起業の失敗例をたくさん示した本がありまして。わたしは基本的に、成功に理由は無いけど失敗に理由はある、と思っていますので、こういう本は結構面白かったです。
その本でもあったんですけど、やっぱり資金繰りってのが一番ストレスになるようですね。個人経営とはいっても、お小遣いとは桁が違う金を動かすわけですから。下手したら、人間なんて簡単に鬼になれる金額だったりするわけで。人間ていうものは不思議なもので、お金が急にたくさん入ってきても変わりますが(竹やぶで大金発見して人生変わった方もいましたね)、お金がなくなってもやっぱり変わっちゃう人は多いと思います。猫西なんかは貧乏にも慣れていますから(何しろ金持ちだった時期が無い)それなりに人生に余裕を持って楽しめてますけど、それだって「生きていける」程度の貧乏ってこともありますし。
一時、起業を煽る動きもありましたけど、今でも結構『起業』がブームになってる感じはありますけど…そんなに簡単なものじゃないってわかってない人もいるんじゃないか、と心配になります。テレビなんかでは、学生で社長、とか25歳で年少○億円、とかいろいろ出てますけど。最近、国内の経済格差が広がっているという話があちこちで取り上げられていますけど、それって絶対にこうした『起業』で失敗してどん底にいる人たちが、底を押し下げているからだろうと思っています。

…まぁ結論としては、起業する人ってのは失敗したときの覚悟をあらかじめしておいたほうがいいんじゃないかと。失敗を考えず成功だけをみて努力するというのはある種潔いですけど。ただ、起業ってのはアイディアだけでどうなるものでもなく、経営努力も必要になりますし…リスクマネジメントも必要になるでしょうしね。うまくいかせる努力は当然として、うまくいかなかったときの方策も、ある程度心に残しておいたほうがいいんじゃないでしょうかね。
ベンチャー関係の大学の講義では、そんなこと教えてくれませんでしたが。