Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

「日本南極地域観測隊」のコンテナがなぜか若洲に現る

2010-10-13 23:56:09 | 陸上交通
今年も南極へ運ばれる物資の船積みをする時季が近づいてきました。

2010年の「しらせ」の行動予定は、10月20日に横須賀から東京に回航、一旦晴海埠頭に寄ったのち、すぐさま夕方に大井食品埠頭へと移動。
大井で荷役作業をして、11月9日1500に大井を離れて晴海HLバースに移動し、11月11日1200に晴海から南極へ向けて出発する予定となっています。
晴海滞在時間は年々減っており、とうとう極限にまで少なくなりました。晴海だけ岸壁使用料が超高額だったりするんでしょうか? (んなばかな


ところで本日2010年10月13日、「日本南極地域観測隊 Japanese Antarctic Research Expedition」と書かれた紺青色の12フィート・ドライコンテナ3個を積んだトレーラーが2輛(コンテナ計6個)、新木場から若洲への道路を走行しているのを目撃しました。
若洲は、大井とは港のまったく反対側にあたる場所です。
物件と目撃場所が意外だったので、どういうことなのかしばらくわかりませんでした。

そして若洲埠頭にて3輛目のトレーラーを発見。
これで若洲に来ているコンテナは、目撃分だけでドライコンテナ9個です。



辛うじてコンテナ側面を捉えることができました。



昨シーズンに使用したコンテナは青緑色で、文字は「JARE」とのみ書かれていましたが、そこから塗色も文字も変更されています。

昨2009年に就航した現用の南極観測船は貨物搭載方法の一部コンテナ化が行われ、12フィートコンテナ56個の積載能力を有しています。
このため日本極地研究所でこうしてコンテナを用意することになったのですが、どうやらその外観や運用などには今までになかった動きがみられるようです。


さて、これらコンテナが若洲へとやってきた理由ですが、予想では、ここから艀に積んで大井へ運ぶのではないでしょうか。
艦のコンテナラックは両舷側にあるのですが、接岸しているほうの舷では岸壁から吊り上げて積めばいいですが、反対舷のラックまではクレーンが届かない。そこで反対舷では艀荷役でコンテナを積むのではないか――という予想を立ててみましたが如何でしょう。

----
南極観測のホームページ (国立極地研究所)
http://www.nipr.ac.jp/jare/
南極観測のホームページ

----
日本南極地域観測隊関連の過去記事
初南極から、お帰りなさい! (2010年4月8日)
【写真特集】一方その頃、新造砕氷艦「しらせ」は東京港に入港 (2009年10月18日)
南極観測船のいない11月14日 (2008年11月25日)

----
Summary of images:
Description = 日本南極地域観測隊のコンテナを積んだトレーラー
Date = 2010-10-13
Source/Author = Vantey
License = CC-BY-NC-2.1-JP
Creative Commons License


コメントを投稿