Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

南極観測船のいない11月14日

2008-11-25 09:02:45 | Nice boat
毎年11月14日といえば、1983年以来、同年就航の南極観測船(文部科学省呼称)「しらせ」が日本を出発する日と決まっていたのですが、今年はそれがありませんでした。
「しらせ」が耐用年数切れで2008年7月30日に退役した一方、代船の5003号艦がまだ竣工していないからです。

2001年出発の第43次観測隊からは往路の観測隊人員は西オーストラリア州パースまで空路を利用して同州フリーマントルから乗船するようになったため、船の日本出発時の内容は個艦乗組員および物資のみとなっていましたが、
それでも船の出発が毎年ニュースになることは、日本の南極地域観測事業の存在とその意義を世間一般に知らしめるイベントとして大きな意味を持っていました。

また海上自衛隊が砕氷艦(防衛省呼称)を運用することが、限られた科学者以外でも南極に行けるという夢を叶える一手段となり、海自の隊員募集時の大きな誘因ともなってきました。

今回、耐用年数切れの代船の予算措置延期という日本科学政策史上の一大汚点のために自前の観測船を欠く事態となったことは、南極地域観測の広報上の危機であり、子どもたちに南極を夢として与える機会が少なくなることは悲しむべきことと言わねばなりません。
映画『南極物語』の大ヒットと「しらせ」就航に目を輝かせ、以来南極に特別の関心を寄せてきたかつての少年少女には、現在年頃の子どもを持つ親となっている方も少なくないはずなのです。

海自にとっても募集上の危機なのですが、昨年末の船火事から漁船との衝突、連続リンチ致死傷など、もっとよくない事案が多過ぎてこちらはなんとも庇いきれないというか……
その上11月20日には護衛艦「ちょうかい」の SM-3 対空誘導弾の実射試験での目標失中という、これまたバッドニュースもありましたし。
昨今はソマリア沖への派遣も検討されて、労働強化が進むばかりの海上自衛官カワイソス(´・ω・`)


なお今年昭和基地へ行く第50次観測隊の人員と物資は、2008年12月30日にフリーマントルを出港する(*)オーストラリア船籍の砕氷観測船「オーロラ・オーストラリス Aurora Australis」で輸送される予定だそうです。

今次の観測事業の無事を祈るとともに、南極への夢が次世代に語り継がれてゆくことを期待します。

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 (*) = 小達恒夫「代替船による第50次観測夏期オペレーション」 『極地研NEWS』187号 (PDF) p.8、国立極地研究所、2008年9月

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Summary of image:
Description = 「しらせ」舷窓に貼り出された第49次隊出発のポスター
Date = 2007-11-13
Source/Author of photograph = Vantey
Permission of poster = Copyrighted (2007) / 日本国著作権法32条1項に基づく引用
Permission of photograph = Copyright (c) 2008 Vantey

『「ウィキペディア」に書かれた自分を検証する』

2008-11-24 21:01:21 | ウィキペディア記事
「ウィキペディア」に書かれた自分を検証する
http://portal.nifty.com/2008/11/16/a/
 (@nifty:デイリーポータルZ 2008年11月16日)

今月の『ザ☆ネットスター!』で白田先生が絶賛していたのも記憶に新しいデイリーポータルZからのネタです。
内容は、DPZのライター陣の一人のヨシダプロ氏が、ウィキペディアに自分の記事が作成されていたことに気付き、その査読をする、というものです。



WP記事の初版は実は結構古く、2006年2月15日、IPによる立項です。てか初版1行wwww

これだけ古いということは、あるいは気付いた時期は最近ということはないのかもしれません。実際のところはわかりませんが。
だって個人情報漏洩が相次ぐ昨今、ネットやってる人なら誰しも年に1回くらいは自分の名前でググってみるっしょ? →こんなふうに
ヨシダプロでググれば、WPの記事は本人公式の次にヒットしますよ?


記事では人物像について事細かに叙述しているものの、それら瑣末なエピソード群のそれぞれには全く出典がつけられてはいません。結局全体を見れば、編集者が知ってること読んだことを書き散らしただけの典型的な"だめな記事"の一つとなっています。

ところが今回、本人によるWP記事への査読が入ったことで、それまで検証可能性に難があったWPの記事内容に信頼できる情報源が担保されるようになったことは、ある意味皮肉というか面白い現象であるといえます。

履歴とノートページによると、このDPZ記事が出た後、間違っていたとされる記述が除去されています。
ですがそんなことより、本文中にてそれとわかるように出典を示してくれ、と。頼みますよ。
これ以上ない出典が出てきているのにそれを"出典として"示さないというのは、関係した編集者の執筆姿勢が問われているのですから。
(当該DPZ記事へのリンクは現在、「外部リンク」節に"それとなく"掲載されています)

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ヨシダプロ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨシダプロ

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Summary of image:
Description = デイリーポータルZ掲載のスクリーンショット
Source of image = http://portal.nifty.com/2008/11/16/a/
Permission of Wikipedia logo = Copyright by Wikimedia / 日本国著作権法32条1項に基づく引用
Permission of Wikipedia article = GFDL
GNU Free Documentation License

「日本のWikipedia編集回数ランキング、アニメ・漫画が上位独占」

2008-11-22 03:43:49 | 統計・ランキング
日本と他国のwikiの決定的な違いはアニメと政治
http://news.ameba.jp/weblog/2008/11/20496.html
 (アメーバニュース 2008年11月15日12時31分)

 2ちゃんねるのまとめサイト「痛いニュース(ノ∀`)」で「日本のWikipedia編集回数ランキング、アニメ・漫画が上位独占」と題されたスレッドが紹介され話題を呼んでいる。
 このスレッドの先頭では、英語版・フランス語版・日本語版それぞれのWikipediaで編集回数が最も多かった項目をトップ5位までを公開している。英語版とフランス語版では、政治的・宗教的著名人の項目や政治的な事柄の項目が上位にランクイン(ジョージ・ブッシュ/2006年イスラエル・レバノン紛争等)したのに対し、日本語版では上位5位が全て漫画・アニメに関するもの(ONE PIECEの登場人物一覧/舞-乙HiME等)となり、上位の項目はまるで異なる。
 これを受けて、スレッドでは、日本語版容認派と日本語版批判派に分かれて意見が交わされている。容認派が「日本のwikiは平和だなw」「何か誇らしい気持ちでもあるのも正直なところ」「さすが日本、他の追随を許さないな」などとコメントしているのに対し、批判派は「日本語版恥ずかしすぎ」「日本終わりすぎだろw」「外人に知られたくないなこれはw」などと語っている。
 一方、アニメ・漫画が編集ランキングが上位になったことに関して「毎週必ず更新情報あるんだからしかたないだろ」など、理由を冷静に指摘する声もあがっている。

少し前にヌ速系のいくつかの板に同時にスレが立ってたネタです。
第一これニュースじゃないやん、と思いつつリアルタイムで数板のスレ(>>1は11月13日)を覗いてましたが、
それらのスレの>>1はソースに記事ではなく、2chコピペブログ「ニュース速報アワーズ」のエントリに貼られた画像を貼っていたのでした(例えば、まだ生きてる萌えニュース+板スレ)。

2chコピペブログをソースにニューススレを立てるとか、+の記者はまたなんというソースロンダリングをしてるんだ……と思いながら元を辿っていくと、
「痛いニュース(ノ∀`)」で紹介しているスレ(dat落ち)の>>1は11月11日で、
>>1が貼っている画像は「理性全壊の雑記帳 good times & bad times」というブログが11月5日のエントリに貼っていたもので、
そこによると、ニュース速報(VIP)板の韓国経済崩壊スレに11月5日に貼られていたものらしいです。

どういう文脈でそのスレにこれが貼られたのかよくわかりませんが、この画像そのもののソースは確か最近の日経サイエンスか何かの誌面だったと思います。その辺記憶があやふ~やロケット。スマソ。



ソースの内容は、特別ページ「版の多い項目」の英語版・フランス語版・日本語版の上位20項目を比較して、日本語版が(サブカルチャー系の編集が多くて)特殊だ、と主張するものです。そのデータというのは en・fr が2006年12月29日現在、ja が2007年9月3日現在のキャッシュと、結構古く、しかも現在はもう更新されていないものです。

しかしこれ、「編集履歴の多いページ」の上位を示すだけでは、編集者に人気のあるページにおける傾向は分かっても、その言語版全体における人気分野の傾向まではわからないと思うんですが。
確かに日本語版にて実際にサブカルチャー分野の人気があるのは否定しません。
それを主張するための傍証の一つとしてこのデータを示すのならわかるのですが、まずこのデータを以ってそこから日本語版の全体傾向を導出しようというのは論理としておかしいわけです。始めに結論ありきであって。
そのような印象がスレ立ておよびスレ内のふいんき(←なぜか変換できない)に感じられたのは穿ち過ぎでしょうか。
スレタイからして「"日本版"の総編集回数」内に占める傾向別ランキングであるかのように読めますが、実際は「編集回数の多いページ」だけのランキング(その言語版の全体傾向は無関係)ですし。


それともう一つ。「日本語版」は「日本版」ではないと何度言えば……

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版の多い項目 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/特別:版の多い項目

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Summary of image:
Description = こんなに違うウィキペディア
Source of image = http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/20081105
Permission = Copyrighted / 日本国著作権法32条1項に基づく引用

国立国会図書館、また資料の閲覧禁止指定

2008-11-21 08:59:49 | 書誌・図書館
今週はWP関連のネタが大豊作なのですが、それらは後日。

厚労省職員名簿の閲覧禁止=「模倣犯防ぐ」-国会図書館
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008112000990
 (時事ドットコム 2008年11月20日 20:43)

 国立国会図書館は20日、厚生労働省職員録などの閲覧を当面の間、禁止することを決めた。特定の事件を受け、同図書館が閲覧を制限するのは初めて。「人命にかかわるものであり、模倣犯を防ぐため緊急に措置した」としている。



またですか。

国立国会図書館といえばついこの前も、『合衆国軍隊構成員等に対する刑事裁判権関係実務資料』という資料を閲覧禁止にした事件があったばかりです。

国会図書館の法務省資料 政府圧力で閲覧禁止 米兵犯罪への特権収録
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-08-11/2008081101_01_0.html
 (しんぶん赤旗 2008年8月11日)
米兵事件資料を一転非公開 法務省要請受け国会図書館
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008081101000935.html
 (共同通信 2008年8月12日 02:05)

週刊誌に少年犯罪者の暴露記事とかが出た時に市区町村立の公共図書館が閲覧禁止にしたというような事例はたまに聞きますが、
ただでさえ敷居が低くないうえに入館者のパーソナルデータから資料出納記録まで握ってる(とはいえ個人情報保護の見地から犯罪捜査その他の目的に転用はできないか)天下のNDLが、閲覧禁止とかケツの穴の小せぇことを抜かすのはどうなんでしょう、という気がしなくもなかったり。

まあ今回のことはプライバシー案件ですし(実際プライバシー関係で閲覧制限がかかっている資料は少なくないとも聞きます)、法務省資料の件とは同列に語れるものではないのですが、こういうニュースがわざわざ大仰に流されるとつい気になってしまいます。
「当面の間」って、ほとぼりが冷めたらそのうち再公開するつもりがあるのかどうか。それはいつなのか。
「厚生労働省職員録など」の「など」って具体的に何よ。

プライバシー資料なんぞには用のない身ながら、国民の知る権利、図書館の自由はほんとうに大丈夫なのか? と思う朝。


いっそ大英図書館に書庫ごと買収してもらってムニャムニャ(R.O.Dネタ

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Summary of image:
Description = 国立国会図書館 東京本館 本館
Date = 2007-05-20
Source/Author = Vantey
Full resolution = http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:NDL_Tokyo_Main_Bldg_20070520.jpg
License = GFDL, CC-BY-SA-2.1-JP
GNU Free Documentation LicenseCreative Commons License

アップロード済み画像の消失事故→復旧報告

2008-11-12 01:42:52 | 画像・ファイル
ここのところ既出ネタの落穂拾いばかりで恐縮ですが、これも9月14日のエントリの後日談です。

コモンズと日本語版の両方で画像データが消失した件の画像ですが、
10月29日になってコモンズに元のと同じ画像が再アップロードされ、今週に入って日本語版側は削除の方針ケースZにより削除されました。
これで、日本語版の記事でもこの画像を元通り無事に表示できるようになりました。

ともあれ本件は落着です。

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Summary of image:
Description = JR福知山線脱線事故の現場
Source = http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Fukuchiyama_joko20051.jpg
Date = 2005-04-25
Author = 捕澤
License = GFDL-ja
GNU Free Documentation License

秋葉原のおでん缶販売状況(2008年11月)

2008-11-11 01:20:10 | 
消耗品の買出しに日暮れの秋葉原に行ってきました。


そこでついでに見てきた、9月のエントリでも採り上げたおでん缶の販売状況の、最新の詳細です。

●チチブデンキ
・天狗缶詰 こてんぐおでん つみれ大根入り 280g (自販)
・天狗缶詰 ゲイツちゃんおでん つみれ大根入り 280g (店内)
・天狗缶詰 こてんぐおでん がんも大根入り 280g
・天狗缶詰 こてんぐおでん 牛すじ大根入り 280g
・天狗缶詰 こてんぐ冷やしおでん 和風 280g
・天狗缶詰 こてんぐ冷やしおでん 中華風酸辣湯(サンラータン) 280g

寒い季節を控え、おでん缶の聖地は健在です。
2008年7月に新発売になったという冷やしおでん2種がラインナップに加わり、ともに自販機にも入っています。レビュー記事が ASCII.jplivedoor ニュース ITライフハックにあります。
ゲイツちゃんおでんは単なるパッケージ違いです。

チチブデンキは天狗缶詰製の変わり缶詰食品各種のほか、「パンの缶詰」の販売も始めており、変わり缶詰のメッカとしての地歩をますます固めています。

●あきばお~弐號店
・信田缶詰 銚子風おでん 280g
・上総屋 銚子仕込み本格おでん 280g
・駒越食品 KGSおでん 90g

こてんぐの取扱いをやめ、9月の時点よりもさらに銘柄数が減ってこんな有様になってしまいました。棚はさらに縮小し、1階奥のレジ横の棚の一部に、各銘柄1缶ずつしか前面陳列されていません。
つゆ無しの駒越食品の缶は、かつてOEM供給していた初代おてんちゃんの"中の人"そのものだったりします。

驚いたことにあれほどプッシュしていたらーめん缶も2、3銘柄しか置いておらず、さりとてパン缶にシフトしているでもなく、あきばお~はこの種の変わり缶詰に対する興味をほぼ失ったように見えます。ブームが去って売れ筋ではなくなり、商材としてはほとんど見切られたのでしょう。

●アソビットキャラシティ
・おでん缶の陳列なし

9月は店内まで確かめていなかったのですが、おてんちゃんは既に廃盤になってしまったように見えます。嗚呼諸行無常。
以前からそうですが、ここで売られている菓子や変わり食品はその多くが"キャラ物"であるのが特徴です。

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Summary of image:
Description = 秋葉原クロスフィールド横のイルミネーション
Date = 2008-11-10
Source/Author = Vantey
License = PD-self
Public domain

九天社の入居ビルその後

2008-11-10 23:59:31 | 書誌・図書館
6月に破産した東京の出版社・九天社の入居していたビルには、9月に入っても九天社の表札が残っていましたが、きょう通りかがりに見たら、ようやく表札は外されていました。九天社が入っていた9階だけでなく、8階と7階も表札が外され、それに1階も空き家になっていました。



携帯電話カメラの粗悪画像ですが、以前のエントリの写真と同じ被写体・撮影状況です。

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Summary of image:
Description = 日本橋堀留町・ゆたか日本橋ビルの表札
Date = 2008-11-10
Source/Author = Vantey
License = PD-self
Public domain

GFDL 1.3 がリリース

2008-11-07 01:05:59 | ライセンス
FSF、CC-BY-SAとの互換性を取り込んだFDL最新版をリリース
http://sourceforge.jp/magazine/08/11/04/0359208
 (SourceForge.JP Magazine ニュース 2008年11月4日 12:54)

 フリーソフトウェアを支援する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は11月3日(米国時間)、ドキュメント向けライセンスの最新版「GNU Free Documentation License(FDL) v1.3」を発表した。「Creative Commons Attribution-ShareAlike(CC-BY-SA) 3.0」との相互依存性にフォーカスして修正が行われたバージョンとなる。
 最新版の最大の変更点は、CC-BY-SA 3.0で公開されている資料の一部利用を認める「セクション11」が加わったことだ。これにより、WikipediaなどのWikiは、FDLでカバーされている資料をCC-BY-SA 3.0で再ライセンス可能となり、サイト間でコンテンツのやりとりが容易になる。
 今回のバージョンアップは、「Wikipedia」を運営するWikimedia Foundationの要求を受けてのもの。WikipediaはFDLを採用しているが、CC-BY-SA 3.0ライセンスで公開されている資料を引用する際、2つのライセンスの相互運用性がないことが障害となっていた。FSFではまだメジャーアップデート (バージョン2.0)の準備が出来ていなかったことから、マイナーバージョンアップで対応したという。

GNU Free Documentation License Version 1.3, 3 November 2008
http://www.gnu.org/licenses/fdl-1.3.html


コモンズでは早速 {{GFDL-1.3}} という画像ライセンスタグが試作されています(現状未使用)。

これを受けて ja ではこれからどのような変更がなされることになるのか、注目です。

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関連リンク
「GFDLからCCへの切り替えを認める」GFDL 1.3 FAQ 無責任訳
http://anond.hatelabo.jp/20081105165749

韓国 Daum 社、ウィキメディア財団に百科事典コンテンツを寄贈

2008-11-06 21:46:27 | ウィキメディア
다음, 위키백과에 백과사전 콘텐츠 기증
(ダウム、ウィキペディアに百科事典コンテンツを寄贈)
http://www.asiae.co.kr/uhtml/read.jsp?idxno=432666
 (아시아경제(アジア経済) 2008年11月4日 11:32)

最初に断っておきますが、私は韓国語は全然読めません(バベル ko-0)。
とりあえずソースからコピペしてみてるだけです。

なにせ、このニュースは英語圏と日本語圏ではまだニュース記事になっていないようですので。
Wikipedia:お知らせに投稿された告知をもとにこれを書いています。


ソースを Google 翻訳で和文と英文に訳したものを参考に、そこから冒頭部を再構成してみたら大体こんな感じ。
(韓国最大のポータルサイト「ダウム」の運営会社である)ダウム・コミュニケーションズ Daum Communications Corp. は(2008年11月)4日、(自社が著作権を有する)百科事典のコンテンツ(グローバル世界大百科事典、各項目は GFDL で公開)をウィキペディア(を運営するウィキメディア財団 Wikimedia Foundation Inc.)に寄贈したと発表した。
(訪韓中の)ウィキペディアの創立者(で、財団名誉理事長)のジミー・ウェールズとダウムのサービス統括責任者(CPO)が出席して同日午前、寄贈式が行われた。

全言語版の統計によると 2008年11月1日 11:00 (UTC) 現在、kowp の純記事数は 77,426 記事となっており、日本語版の 532,157 記事や中国語版の 209,191 記事などに大きく見劣りしていますが(ちなみに英語版は 2,608,415 記事)、
今回のコンテンツ寄贈に伴い、(これが kowp に統合されると)17万記事に増える見込みだとのことです。

それにしても、重複記事とかもあるでしょうし、wikify やカテゴライズ等もしなければならないので、単純に機械的にインポートという訳にはいかないような。
かと言って有志の手により1項目ずつ手作業で移入ということですと、新規執筆に比べて手間はやや少ないにせよ現状の記事執筆と大差ないですし。
単に自らの手で GFDL でリリースするにとどまらず「寄贈 (donate)」に相当する表現をしているからには、インポートしての統合をも視野に入れているようにも聞こえるのですが、実際のところはどうなんでしょうね。


jawp でも非韓国語版のトップを切って、グローバル世界大百科事典からの移入に際しての注意を記したガイド「Wikipedia:ダウムグローバル百科事典」が ko からの翻訳により作成されています。

オープンソースのビデオコーデック Theora 1.0 がリリース

2008-11-05 19:45:39 | 機能・ソフト等
ロイヤルティフリーの動画コーデック「Theora 1.0」公開
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/04/21402.html
 (INTERNET Watch 2008年11月4日 13:37)

HTML5を支えるOSSのビデオコーデック「Theora」が正式リリース
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/11/05/006/
 (マイコミジャーナル 2008年11月5日 09:32)

Xigh.org、オープンソースのビデオコーデック「Theora 1.0」をリリース
http://sourceforge.jp/magazine/08/11/05/0629234
 (SourceForge.JP Magazine ニュース 2008年11月5日 15:27)

The Xiph.Org Foundation announces the release of Theora 1.0.
http://www.xiph.org/press/2008/theora-release-1.0/
 (Xiph.Org Foundation 2008年11月3日)

Theora はまだまだ普及しているコーデックではありませんが、 Firefox 3.1 では Vorbis と Theora がネイティブサポートされる予定ですので、再生環境に関しては多くの人が気付かぬうちにぐっと普及していた…ということに近い将来なりそうな予感です。


フリーなメディアを扱うウィキメディア・プロジェクトにアップロードが可能な動画ファイル形式は現在のところ、ビデオコーデックに Theora を使用した Ogg だけとなっています。
Ogg が一般に普及することは、ウィキメディアにある動画をより多くの人に観てもらえる機会が増えることですので、一ウィキメディアンにとってとてもありがたいことです。

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関連項目
Theora - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Theora
Help:音声・動画の再生 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Help:音声・動画の再生
Commons:ファイル形式 - Wikimedia Commons
http://commons.wikimedia.org/wiki/Commons:ファイル形式
Help:ビデオ変換 - Wikimedia Commons
http://commons.wikimedia.org/wiki/Help:ビデオ変換

ウィキペディアでのジョインベスト証券の記述が無理やり削除

2008-11-01 22:58:06 | ウィキペディア記事
ウィキペディアでのジョインベスト証券の記述が無理やり削除
http://internet.watch.impress.co.jp/static/yajiuma/2008/10/23/
 (INTERNET Watch 2008年10月23日「やじうまWatch」)

マイナス情報を削除せよ! ネット上で“編集バトル” 野村系ネット証券大炎上でユーザー暗躍
http://www.zakzak.co.jp/top/200810/t2008102801_all.html
 (ZAKZAK 2008年10月28日)

これもやや旧聞になってしまいましたが、拾っておきます。

先日の衆議院IPの件の配信記事でもそうでしたが、WPにおいては「削除」と「除去」は違います。
「削除」とは管理者が権限を用いてその項目なり版なりを履歴上からもなかったことにするものであるのに対し、誰でも通常の編集によって内容の一部を消去できるのは「編集除去」と呼ばれ、これは他の利用者によって不適切と判断されればすぐにその項目の履歴から復旧され得るものです。
ですからこれらの行為に対しては「除去」なり「消去」という語を用いるべきで、「削除」は間違いなのですが、まあWP内での術語というか方言ですので、まだまだ理解されるのには時間がかかるのかなぁとも思います。


さて内容ですが、除去荒らしによるネット工作(したつもり)といういつものパターンです。
削除の方針に合致しない限り履歴は半永久に残りますから、工作の足跡が残るだけマイナスイメージに拍車をかけるだけなのですが。そうしたWPの仕組みを知っているかということ以前に、工作の事実そのものがマイナスになるという想像力すらないんでしょうね。この種の厨房は世の中にはまだまだ多い、ってことでしょうか。

工作員は2ちゃんねるでも、数スレッドの丸ごと削除とそこに書き込んだ全IPアドレスの開示(笑)を求めていたようですが、これまた2chの削除ガイドラインに合致せず門前払いになっています。

この工作員がジョインベスト証券と関係があるかは不明ですが、この程度の工作員(気取り)が付くような会社がネットビジネス(笑)ですか。祭りの内容も非道なものですし。


ジョインベスト証券の記事が1ヶ月の編集保護にされた際に、2ch株板では「結局工作員の勝ち」なんてレスもありましたが、当時はまだ検証可能信頼できる情報源がありませんでしたから、約定遅延の件が加筆される以前の状態で保護がかけられたのは全く適切な措置であったといえます。そうでなくても {{独自研究}} のタグが2008年2月6日から継続して貼られているような記事なのですから、出典もないまま速報的な加筆をする前にまずそっちを何とか改善すべきでしょうに。てかお前らウィキペディアは何ではないかを百篇読めと。

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関連リンク
株テンプレ置き場 @Wiki - ジョインベスト証券の2日後比例配分まとめページ
http://www9.atwiki.jp/kabutempra/pages/169.html