日本と他国のwikiの決定的な違いはアニメと政治
http://news.ameba.jp/weblog/2008/11/20496.html
(アメーバニュース 2008年11月15日12時31分)
2ちゃんねるのまとめサイト「痛いニュース(ノ∀`)」で「日本のWikipedia編集回数ランキング、アニメ・漫画が上位独占」と題されたスレッドが紹介され話題を呼んでいる。
このスレッドの先頭では、英語版・フランス語版・日本語版それぞれのWikipediaで編集回数が最も多かった項目をトップ5位までを公開している。英語版とフランス語版では、政治的・宗教的著名人の項目や政治的な事柄の項目が上位にランクイン(ジョージ・ブッシュ/2006年イスラエル・レバノン紛争等)したのに対し、日本語版では上位5位が全て漫画・アニメに関するもの(ONE PIECEの登場人物一覧/舞-乙HiME等)となり、上位の項目はまるで異なる。
これを受けて、スレッドでは、日本語版容認派と日本語版批判派に分かれて意見が交わされている。容認派が「日本のwikiは平和だなw」「何か誇らしい気持ちでもあるのも正直なところ」「さすが日本、他の追随を許さないな」などとコメントしているのに対し、批判派は「日本語版恥ずかしすぎ」「日本終わりすぎだろw」「外人に知られたくないなこれはw」などと語っている。
一方、アニメ・漫画が編集ランキングが上位になったことに関して「毎週必ず更新情報あるんだからしかたないだろ」など、理由を冷静に指摘する声もあがっている。
少し前にヌ速系のいくつかの板に同時にスレが立ってたネタです。
第一これニュースじゃないやん、と思いつつリアルタイムで数板のスレ(>>1は11月13日)を覗いてましたが、
それらのスレの>>1はソースに記事ではなく、2chコピペブログ「ニュース速報アワーズ」のエントリに貼られた画像を貼っていたのでした(例えば、まだ生きてる萌えニュース+板のスレ)。
2chコピペブログをソースにニューススレを立てるとか、+の記者はまたなんというソースロンダリングをしてるんだ……と思いながら元を辿っていくと、
「痛いニュース(ノ∀`)」で紹介しているスレ(dat落ち)の>>1は11月11日で、
>>1が貼っている画像は「理性全壊の雑記帳 good times & bad times」というブログが11月5日のエントリに貼っていたもので、
そこによると、ニュース速報(VIP)板の韓国経済崩壊スレに11月5日に貼られていたものらしいです。
どういう文脈でそのスレにこれが貼られたのかよくわかりませんが、この画像そのもののソースは確か最近の日経サイエンスか何かの誌面だったと思います。その辺記憶があやふ~やロケット。スマソ。

ソースの内容は、特別ページ「版の多い項目」の英語版・フランス語版・日本語版の上位20項目を比較して、日本語版が(サブカルチャー系の編集が多くて)特殊だ、と主張するものです。そのデータというのは en・fr が2006年12月29日現在、ja が2007年9月3日現在のキャッシュと、結構古く、しかも現在はもう更新されていないものです。
しかしこれ、「編集履歴の多いページ」の上位を示すだけでは、編集者に人気のあるページにおける傾向は分かっても、その言語版全体における人気分野の傾向まではわからないと思うんですが。
確かに日本語版にて実際にサブカルチャー分野の人気があるのは否定しません。
それを主張するための傍証の一つとしてこのデータを示すのならわかるのですが、まずこのデータを以ってそこから日本語版の全体傾向を導出しようというのは論理としておかしいわけです。始めに結論ありきであって。
そのような印象がスレ立ておよびスレ内のふいんき(←なぜか変換できない)に感じられたのは穿ち過ぎでしょうか。
スレタイからして「"日本版"の総編集回数」内に占める傾向別ランキングであるかのように読めますが、実際は「編集回数の多いページ」だけのランキング(その言語版の全体傾向は無関係)ですし。
それともう一つ。「日本語版」は「日本版」ではないと何度言えば……
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版の多い項目 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/特別:版の多い項目
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Summary of image:
Description = こんなに違うウィキペディア
Source of image = http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/20081105
Permission = Copyrighted / 日本国著作権法32条1項に基づく引用
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