ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

甲状腺ホルモン低下症

2011年12月12日 | NP大学院
甲状腺ホルモンってとても体に大切なホルモン。そのホルモンを作るのはもちろん甲状腺なのだけど、必要な栄養分がないとそのホルモンは作られない。で栄養と言うのがヨード。

ヨードを沢山含む食品といえば海藻類。日本ではヨード卵だってある。海外ではどうだろう。ヨードは野菜からも摂取できる。ヨードが豊かな土壌で育った野菜だ。しかし最近の土壌は繰り返される農耕で痩せていて必要なヨードを含んでいるものは少ない。なのでヨード不足による、甲状腺ホルモン低下症を防ぐために、ほとんどの先進国では国として対策をとっている。それがヨードを含ませたお塩。テーブルソルトと言われるもにはヨードが入れてあるのだ。なぜかと言うと甲状腺ホルモンが低下していると、胎児や子供の成長が妨げられる。土壌が痩せていて、ヨードを摂取することができない国は今でも、この原因での死亡率が高いからだ。

で、最近先進国で甲状腺ホルモン低下症が再び目立ち出している現象がある。
その理由は高血圧や心臓病で塩分摂取を控えるようになって、テーブルソルトからのヨード摂取量が減ったのではないかの説。もう一つは岩塩などグルメな塩の普及でテーブルソルトを使う人が減ったという説。

自分のことを考えた。げ、もしかして私の甲状腺ホルモンも下がっている??と思った。
絵里佳が生まれて以来、テーブルソルトは全く使っていなかった。たまに無性にのりが食べたくなる時以外は海藻類も料理しないし、と言うより手に入れにくい品。絶対足りていないよな、と思った。
で、症状を聞くとげっとするぐらいはまっている。
と授業で学んで以来、テーブルソルトを使うようになった。そのせいか体の調子も良い。
日本ならまだしも海外に住んでいる方気をつけましょう。

ちなみに症状は
体重増加、便秘、皮膚や髪の毛のカサつき、脱毛、記憶力や計算力の低下、倦怠感、眠気、低体温、無月経などなど、成長ホルモンに深い関係があるので、胎児や成長期に不足すると、発達障害(知能、体型) そして死にもつながるものです。

ヨードは体に貯蔵されない栄養分なので、毎日摂取することが大切です。甲状腺機能になにも問題がなくても、摂取不足で病気になる。怖いものです。気をつけましょうねー。

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿