ジルの走行充電リレーにディレイリレー(遅延リレー)を取付けた。
今のバンテックの車には、シグナルスタートシステムが付いていて、スターターを回している10秒程度の時間は走行充電リレーが入らない。
ところが、以前のボクの車にはついてない。
どんな事かと言うと、車のエンジンを掛けるとサブバッテリーから逆流するというもの。
特にサブがいっぱいになっていると、サブバッテリーの電圧も高く、試してみるとサブバッテリーから瞬時ではあるが200A程度流れている。
数秒と短い時間なので、サブバッテリーの劣化に対してどの程度影響があるのかというのは、定かではない。
しかし、瞬時の間でも200Aの電流はほっては置けない。
キーを回してエンジンを掛ける間だけ、走行充電リレーが働かないようにすればいい。
簡単なのは、遅延リレーを噛ませてスターターが回る間だけ、つながらないようにすれば簡単だ。
まず、Amazonで遅延リレーを検索すると、沢山出てくるが選んだのはこれ。
3個セットで680円と、バカみたいに安い。
電源を入れて、遅延時間を調整する。
最初は5秒程度だったが、8秒くらいにセットし直した。
取付け場所は簡単にスイッチの裏側を選択。
基盤が入っていた袋に入れてセロテープで封をした。
後は配線を差込む。
試しにキーを回してエンジンを掛けてみると、設定した8秒後に走行充電リレーぎ入った。
OK、OKと元通りにスイッチを納めて、再度テストすると動作しない。
あれ? 何で?
もしや、と思って走行充電リレーが入った箱を点検しよう。
床下収納を撤去しないと点検出来ない。遅延リレーはここに収納しても良かったが面倒なのでスイッチの裏側を選んだのに・・・ガッカリ。
走行充電リレーの箱を開けてみると、やはり・・・・ ダイオードが入ってない!!
リレーというのは、中にコイルを巻いていてそのコイルに電流を流して鉄片を磁力によって吸い付ける。
リレーコイルの電流を切ると、コイルの両端に数百ボルトの起電力が発生する。
その高い電圧で遅延リレーのICが飛んで壊れたと推測される。
普通はリレーを取付けたらダイオードも一緒に取付ける。セットのようなものだ。
整流用のダイオード(耐圧1kV 1A)で構わないので、リレーのプラスとマイナスの間にいれると回路に高圧が流れるのを阻止できる。
小さなものだが、効果は大なので必ず取付ける。忘れると、思わぬ箇所で思わぬ故障を招く。
ダイオードの両端に電線を半田付けして熱収縮チューブを被せた。こうすると、中が見えていい。
ダイオードの取付け完了。
壊れた遅延リレーを新しいものに取替えて数回動作させたが、今回はOKだ。
普通、天気がいいときはソーラーで充電するので、走行充電スイッチはほとんど入れる事はない。
雨天のときと、電子レンジを使うときだけスイッチを入れる。
サブバッテリーの電流を見ながらエンジンを掛ければ、逆流しているかがすぐに分かる。
快適化やトラブル事例はこちらに沢山あります。