今日は、母を2週間ぶりにスーパーに買い物に連れて行く日。
いつものように25km離れた実家に向かうが、少し時間が早いので実家近くの直売所へ寄った。
直売所は、もう沢山の人とで賑わっている。時々立寄る僕は、まず最初に行くのが海鮮売り場。
牡蠣や地物の魚がある中で、目に着いたのはワタリガニ。
ワタリガニは僕の好物だ。
これから年末にかけて値段が高くなり手が出なくなる、今日が買い時だろうと思った。
これは、全て雌のカニで内子がうまい。
こちらの大きい方のカニを一匹食べたら腹一杯になった。
僕が住んだいる地元では、こんなワタリガニが捕れる。
子供の頃から事ある毎に食べてきたが、25年くらい前に仕事で中国の大連に行った時の事を思い出す。
2週間くらいの短期出張で何度か行ったが、休日の暇潰しに海沿いにある海鮮屋にワタリガニを食べに行った。
外の気温はマイナス15度と寒いので、普段着の上に皮コートを着た。
湖が凍って、子供たちがスケートをしているのを横目でタクシーを走らせる。
店では大きなワタリガニが一匹75元(日本円で1000円くらい )くらい。
丁度、工場労働者の月給が3000円くらいの頃にカニ一匹が1000円だから、とても高い。
普通の労働者はとても来れない場所だ。中国とは何と貧富の差が激しいんだろうと思っていた。
店の前には、ベンツがずらりと並んでいて、店内は背広を着た人や、ブランド品に身を包んだ女性。
そんな人達が素手で黙々とカニを食べている姿は、意外に滑稽だった。
ワタリガニを食べると、昔、寒い冬の日に大連でカニを食べた事を思い出す。