日々是サンゴ礁

普段の生活の中でサンゴ礁保全ができるような話題を綴ってみたいと思います

サンゴ礁を観る目が変わります 8

2009-11-03 06:37:08 | リーフチェック
今日も底質の間違えやすい対象について書きます。

今日はクダサンゴです。

クダサンゴの生物学的な分類は以下の通りです。

刺胞動物門
 花虫綱
  八放サンゴ亜綱
   クダサンゴ目
    クダサンゴ科
     クダサンゴ

八放サンゴ亜綱には、クダサンゴの他に、アオサンゴ、ウミトサカ、ヤギなどが含まれます。

この中で、クダサンゴとアオサンゴは硬い骨格を持ち、造礁作用があるので、リーフチェックでは「造礁サンゴ」という区分に入っています。

骨格の部分を見れば「硬い」というのが分かるのですが、ポリプを見るとウミトサカなどのポリプとよく似ているので、間違えやすいです。

11/7の底質の講座でご紹介します。

サンゴ礁を観る目が変わります 7

2009-11-02 03:17:02 | リーフチェック
今日も底質の間違えやすい対象について書きます。

今日は石灰藻です。

石灰藻は、赤やピンクや灰色で、薄く岩などの表面に着いています。名前の通り石灰分を多く含み、触っても岩と同じようにしか感じないくらいです。座学の中では、次のような間違えが見受けられました。

・被覆状のサンゴと間違える
・カイメンと間違える

石灰藻は突起が発達することもあります。それが枝状のサンゴのように見えることがあります。

また、赤やオレンジなど、色鮮やかで比較的つるつるした感じのものは、一見カイメンに似ていると言えば似ています。

海の中で実際に見て触って硬さが分かれば、あまり間違えないものなのですが、写真で見分けようと思うと、少し気をつけないといけません。

11/7の底質の講座で見分け方をご紹介します。

サンゴ礁を観る目が変わります 6

2009-11-01 10:32:38 | リーフチェック
今日も底質の間違えやすい対象について書きます。

今日はホヤです。

リーフチェックでは、ホヤを「その他」という区分に入れています。「その他」というのは、「その他の固着性生物」という意味です。

ホヤをご存知な方は、大抵の場合は食べるホヤとして、マボヤなどの単体性のホヤを想像されるのではないかと思います。海水を取り入れる口と出す口を持っており、形も大体同じようなので、他の生き物との区別はしやすいと思います。ただし、海の中では海藻が表面についていて分かりくいものもいますので、その点は注意が必要です。

分かりにくいのは、昨日も少し触れた群体性のホヤです。見た目では大きな穴がぽつぽつ空いているだけなので、群体性のカイメンと非常に良く似ています。つるんとしているせいか、被覆状のサンゴと間違えた方はあまりいらっしゃらなかったように思います。

見分けるポイントについては、海の中で実物を見ればわかりやすいと思っていたのですが、実際に海洋実習の中でなかなか分かってもらえなくて、案外苦労しています。

11/7の底質の講座で見分け方をご紹介します。