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いるなら取りたい ハタハタ漁獲枠積み増し、厳しい経営背景

2019年12月03日 21時16分33秒 | 写真

秋田県や県漁業協同組合などでつくる「ハタハタ資源対策協議会」は、先月26日の会合で沖合漁の漁獲枠の積み増しを決めた・・。

2019年12月3日 8時19分 掲載(秋田魁新報より一部抜粋)

 

沖合漁で水揚げされたハタハタを選別する漁業関係者=先月11日午後4時ごろ、男鹿市の船

協議会は、沖合漁の本格化を控えた10月末、今漁期(9月~20年6月)の漁獲枠を昨季より150トン少ない650トンと決定。禁漁明け後、5番目に少ない水準だった。枠は沖合や沿岸に配分され、さらに漁港や漁船単位で割り振られた。
 枠が少ないのに、今季の沖合漁はまとまった水揚げが続いた。県漁協は漁獲枠に達しそうな漁業者がいるとして、先月26日の協議会で沖合漁の枠の積み増しを提案。▽1日当たり漁獲量を1200キロ以下にする▽県内漁港の沿岸漁で5トンの漁獲があれば沖合漁をやめる―といったルールを設け、枠に達した漁業者も漁を続けることが了承された・・。

一方、漁獲枠を上回って取れば資源量に影響するとの懸念もある。東京海洋大産学・地域連携推進機構(東京)の勝川俊雄准教授(水産資源学)は、海外の水産資源管理では漁獲枠を設ける方法が一般的だとした上で「積み増しでは規制が中途半端。たまたま良い漁場が形成されて多く取れる場合もある。資源量が低水準を脱したと言えない状況で、取れるから取るというのは資源回復の可能性を減らすことになる」と指摘する。