ちーむ☆ものくろ

黒色ダップー犬と飼い主の日々のつぶやき。
ときどき白黒ネコと茶色の犬の話も、ね。

再会と後悔と新しい始まり

2019-02-06 | 日常・つぶやき

今度の祝日に 約20年ぶりに再会するひとがいる。

元職場 某大学病院の部署で一緒だった Mちゃん。

スレンダーで 美人・・というよりかわいい感じで ちょっと舌足らずなしゃべりの彼女。

私より年はふたつ下。

私より先に退職してしまって そのあと 年賀状のやりとりはしていたけれど

いちども会ったことがなかった。

私は退職したあとずっと 「退職仲間」の婦長さんたちと月にいちど

ランチやお茶や 温泉旅行なんてこともしていた。

そんな時 いつも誰かしら「Mちゃん どうしてるのかな?」と言ってたんだよね。

だけど なぜかMちゃんに連絡するってこと しなかった。

お互い誰かが声かけるだろう なんて思っていたのかな。

時に流されて 今まできてしまっていた。

 

最近あることが起きて Mちゃんに連絡すること 必要になった。

電話番号はわからないから 手紙を書こう。

住所ね。引き出しから 届いている年賀状を取り出した。

何の気なしに数年前のまでだしてみたら 電話番号も書かれている年のものがあった。

少しでも急いで連絡したい事柄だったから 電話をかけた。

 

受話器の向こうから なつかしい舌足らずのMちゃんの声が流れてきた。

とってもおしゃべりでもあるMちゃん。

お互いの長年の不義理を誤りあったあとは Mちゃんのマシンガントークがさく裂した。

一段落したとき 「でも 元気そうでよかったよ」と私がいうと。

「気持ちはとっても元気なんだけど 実はね 障がい者になっちゃったのよ」

「え?・・・・・・・・・・・」

一瞬 なんて言っていいのか 言葉に詰まった。

 

何年か前に病気が発覚したという。指定難病であるという。

「筋強直性ジストロフィー」という足の筋肉がだんだん硬直してしまう病気だという。

その病気のせいで 糖尿病も併発して インシュリンも打つ毎日だという。

歩くのには杖も必要だという。

私が心配すると。

「うん 病気がわかったときは私もショックだったけど 泣いたりもしたけど。

泣いてても治るわけじゃないし 生きていかなきゃいけないし。

だったら笑ってるほうがいいと思って。今はまけるもんかーって思ってるよー。

だから大丈夫だよ」っていう。

障がい者枠で 総合病院の仕事が見つかって 毎日電車通勤もしている という。

「障がい者になったら 健常者のときには気づかないことに 気づくようになったりしたよ。

院内歩いてても ああ ここは改善しないと患者さんが大変だとか。

病院に提案しちゃったりするのよ~ 私ってえらい?」なんて笑っていう。

強いなぁ なんて思った。

細くてかわいくて 誰かが守ってあげなきゃ・・・ みたいなMちゃんだったのに。

つらいこと 悲しいこと乗り越えたひとって おおきくなれる のかな。

 

20年ぶりに話したのに 昨日もおとといもしゃべったよね みたいな で。

まったく違和感がなかった。

私たちの職場って 今ならすぐ問題になる 上司のパワハラが日々横行してる場所だった。

そんななかで お互いよく頑張った。自然と仲間の絆ができてたんだよね。

それは途切れずにあったんだね。

 

もっとはやくに連絡したらよかった。それだけは後悔。

そうしたら 病気でつらいとき 悲しい時に寄り添ってあげられたかもしれない。

ごめんね Mちゃん。

「また今日から おともだち付き合い始めようよ」って言ったら

「うんうん そうだね うれしいわぁ」って言ってくれたMちゃん。

ありがとう。

 

祝日に再会することになった。

病気のために 「全然あの頃とは姿が違うから びっくりしないでね」って言うけど。

どんなふうになっても Mちゃんにはかわりないんだから 大丈夫。

これからは たくさん会って しゃべって 20年を挽回しよう!

でもさ あのさ Mちゃんのマシンガントークには慣れてるけど

ちょっとは私にも 話させてね~

 

 

 


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