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子育て最前線の育児論byはやし浩司 10年 1月 11日
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page006.html
メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●緩慢行動
+++++++++++++++++
愛知県にお住まいの、NSさんという
方より、子どもの緩慢行動についての
相談がありました。
それについて考えてみます。
+++++++++++++++++
【NSさんより、はやし浩司へ】
以前、息子の手洗い癖について相談させていただきました者です。その節は本当にお世話
になりました。
あれから1年以上たちますが、お陰様で息子は問題なく、楽しく過ごせているようです。
今日は長女の事なのですが、何かアドバイスをいただけましたらと思いメールをさせてい
ただきました。
小学2年生です。家ではまったくこのような状態ではないのですが、学校に行くと人より
テンポが少し遅くなるようで、何をやるのにも少し人とズレます。
行動を起こす時も、他の子より遅く始めたり、人の後から行動したりしています。その割
に目立つのは好きなのか、授業中も発言をよくするのは良いのですが、
時々、その話はもう終わったよというような内容の発言をすること事もあります。いつも
ではないのですが・・・。友達の輪にも入りにくいようで、先生にペアを組むように言わ
れるとあぶれることも多く、オロオロとしていることもあります。
そこそこ仲の良い子もいるようなのですが、その友達にとって、一番に仲が良いわけでは
ないようで、遊びに誘おうと思って行動するときには、もう他の子と遊ばれていることが
多いようです。一緒に混ぜてもらったら?と言うと、あの子たちとは仲良くないもんとか、
あたしはあまり好かれてないもんなどと言い、尻込みをします。
何か言われた事あるの?と言うとそうじゃないけど・・と曖昧な返事がかえってきます。
友達がなかなか出来にくい事を本人も気にしているようで時々私に相談してくる事もある
のですが、基本的に連れて女の子達が行くトイレを嫌がったり、誘われても今行きたくな
いから・・・と断ったりしているようです。たまには付き合いだと思って行ってみたらと
言うとそういう妥協はしたくないらしく曖昧な返事がかえってきます。
ただでさえテンポが遅く、人の中で浮きやすいのに、へんなところで真面目なので、何か
悪い事をしている人を見つけたり、本人が納得できない事があるとお構いなく、キツイ言
い方をする事がしばしばあるので、よけいに引かれてしまうようです。家ではお手伝いを
してくれたり、通信教育の勉強をバリバリこなしたり、外で遊ぶ時も元気で、とてもやる
気がないとか無気力なようには見受けられないのですが、学校では場合によってはやる気
が見受けられないらしく、担任の先生から注意を受けた事もあり、通信簿の生活面の評価
はとてもひくいです。
最後までやりきるとか、皆で協力してやり遂げるなど全然できていないようです。勉強面
での評価はそこそこ良いのですが、生活面の評価はひどいです。昨年の評価は、お友だち
の輪にはなかなか入り難いようですが、頑張りやで、一つのことを責任を持ってやりとげ
ますと先生に言われたのが、嘘のようです。
上手く説明をすることが出来なくすみません。息子の時と違って、はっきりここが変だと
いうような表現ができないものですから、ダラダラと長くなりすみません。何かアドバイ
スがありましたらお願いいたします。
【はやし浩司より、NSさんへ】
全体に、マイナス思考である点が、気になります。
お子さんの悪い面ばかりを見ている。
気にしている。
悪い面ばかりに気がつき、それだけを問題にしている……?
私があなたのお嬢さん(小2)なら、あなたのそばにいるだけで、窮屈に感ずるかもしれ
ません。
まずお嬢さんを信ずる。
つぎに学校の先生を信ずる。
もうひとつ、あなた自身を信ずる。
子ども不信型の子育て、つまり過干渉、過関心が日常化しているように感じます。
小学2年生というと、そろそろ親離れを始める時期です。
反抗もはげしくなってきます。
だいたい小学3年生前後で、親離れし、思春期前夜に入ると考えてください。
が、あなたのほうには、それがわかっていない。
あなたはまだ自分の子どもが、幼児のままと思っている。
仮にあなたがここに書いたとおりであるとしても、小学2年生では、もう手遅れです。
はっきり言って、直・り・ま・せ・ん。
つまり直そうと思わないこと。
あなたが直そうと思えば思うほど、逆効果。
お嬢さんは、自信をなくして、今の時期につづくつぎの思春期では、自我の同一性の確立
さえおぼつかなくなります。
それこそこの先、「私は何だ?」と悩みつづけるでしょう。
あるいはスーッと非行の道に入ってしまうかもしれません。
今、そこにいるお嬢さんを認め、そのお嬢さんを信ずることです。
それともあなたは、いったい、自分の子どもが、どんな子どもになるのを、望んでいるの
ですか?
もっと言えば、あなたはどうでしょうか?
あなたは自分の子どもの前で、胸を張って、「私はすばらしい人間」と言えるでしょうか。
社交性もあり、皆に親しまれ、リーダー格で、勉強もよくできる、と。
あなた自身、恵まれない家庭で、両親の愛情と理解を受けないで、さみしい思いをしたの
ではありませんか。
それが現在の、あなたの子育ての基本になってしまっています。
お嬢さんの友だちの問題にまで、介入してはいけません。
家では、いろいろと仕事をしてくれるということですから、すばらしい子どもですよ。
学校では、緩慢行動が目立つということですが、そういうときは、逆にほめてみるのです。
あなたは1年生のときより、すばらしくなったわ、とです。
どのみち、あなたが説教したところで、直りません。
方法もありません。
(学校の先生に相談するのは構いませんが、学校の先生にしても、直す方法はありません。
あるとすれば、何かの機会をとらえて、みなの前でほめることです。
「今日のNさんは、すばらしかった!」とです。
が、それができるのは、学校の先生だけです。)
「ここがヘン」という言葉は、使ってはいけません。
今では、子どもは家族の「代表」という考え方をします。
子どもに何か問題があったら、それは、家族の問題と考えます。
はっきり言えば、あなた自身の問題ということです。
もっとはっきり言えば、あなたにだけ、そう見えるということです。
「子どもがヘン」と感じたら、「私の子育てがヘン」と思うことです。
これから思春期に入り、子どもは大きく変化していきます。
子ども自身の力で、変わっていきます。
そんな子どもを、頭から、ハンマーで叩くようなことはしてはいけません。
心配先行型、不安先行型の育児観を、改めてください。
そして「私の子どもはすばらしい子ども」と自分で自分に言って聞かせるのです。
あなた自身の心を作り変えるのです。
そのあと、問題は、自然に解決していきます。
ある男が医者の所に来て、こう言いました。
「ドクター、私は、指で足を押さえると、足が痛い。
腹を押さえると、腹が痛い。
頭を押さえると、頭が痛い。
私は、いったい、どこが悪いのでしょうか」と。
それに答えて、その医師は、こう言いました。
「あなたはどこも悪くありません。
あなたの手の指の骨が折れているだけです」と。
子どもというのは、親や教師が見方を変えるだけで、変わってしまいます。
「好意の返報性」という言葉もあります。
日本では、「魚心あれば、水心」と言いますね。
あなたが「心配だ」「心配だ」と思っていると、そのとおりの子どもになってしまいます。
だからこそ、まずあなたの心を作り変えるのです。
それともあなたは、あなたが経験したような、さみしい少女時代を、あなたのお嬢さんに
繰り返してほしいですか?
小学2年生ですよ!
私は幼児を指導していますが、小学2年生というと、完成された幼児です。
あと1、2年で、親離れしていきます。
親としてできることは、ほとんどないということです。
あきらめて、あるがままを受け入れなさい!
「あきらめは、悟りの境地」ですよ。
おおらかで、満ち足りた世界です。
あなたも一度、そういう世界に、入ってみるとよいですよ。
あなたのお嬢さんも、それで見違えるほど明るくなるはずです。
とは言っても、緩慢行動(神経症)について問題にしておられますので、このあと、いく
つかの原稿を添付しておきます。
メール、ありがとうございました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●自己効力感(Self Achievement)
「自分でできた」「自分でやった」という達成感が、子どもを伸ばす。これを自己効力感
という。
子どもを伸ばすコツは、この自己効力感をうまく利用すること。
反対に、この自己効力感を、阻害(じゃま)するようなことがあると、子どもは(1)
それに大きく反発するようになり、(2)ついで、心が極度の緊張状態におかれるようにな
ることが知られている。
それを阻害するものに対して、反抗するようになる。
が、それだけではない。子どもは、ますます、そのものに固執するようになる。こんな
ことがある。
A君(小4)は、サッカークラブで、やっとレギュラー選手になることができた。A君
はA君なりに、努力をした。
が、小5になるとき、母親は、A君を、進学塾へ入れた。そしてそれまで週3回だった
サッカーの練習を、週2回に減らすように言った。当然、そうなると、A君は、レギュラ
ー選手からはずされる。
A君は、猛烈にそれに反発した。が、やがてその反発は、母親への反抗となって現れた。
すさんだ目つき、母親への突発的な暴力行為など。
もうそうなると、進学塾どころではなくなってしまう。あわてた母親は、進学塾をやめ、
再び、サッカークラブにA君をもどした。が、今度は、A君は、そのサッカーにすら、興
味を示さなくなってしまった。母親はこう言う。
「あれほど、毎晩、サッカーをさせろと暴れていたのに、サッカークラブへ再び入った
とたん、サッカーへの興味をなくすなんて……」と。
子どもの心理というのは、そういうもの。A君の母親は、それを知らなかっただけであ
る。A君が母親に反抗したのは、サッカーをしたいからではなかった。自分の自己効力感
(達成感)を、阻害されたからである。そのことに対して、A君は、反抗したのである。
少し話がちがうかもしれないが、こんな例もある。
若い男女が、恋愛をした。しかし周囲のものが、猛反対。そこでその男女は、お決まり
の駆けおち。そして子どもをもうけた。
やがて周囲のものが、あきらめ、それを受け入れた。とたん、たがいの恋愛感情が消え
てしまった。
この例でも、若い男女が駆けおちしたのは、それだけたがいの恋愛感情が強かったから
ではない。周囲のものに反対されることによって、より結婚に固執したからである。だか
ら、結婚を認められたとたん、恋愛感情が消えてしまった。
【教訓】
子どもの得意芸、生きがいは、聖域と考えて、決して、土足で踏み荒らすようなことは
してはいけない。へたに阻害したりすると、かえって子どもは、それに固執するようにな
る。最悪のばあいには、親子関係も、それで破壊される。
(はやし浩司 自己効力感 自己達成感 一芸論)
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休みます。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●緩慢行動
+++++++++++++++++
愛知県にお住まいの、NSさんという
方より、子どもの緩慢行動についての
相談がありました。
それについて考えてみます。
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【NSさんより、はやし浩司へ】
以前、息子の手洗い癖について相談させていただきました者です。その節は本当にお世話
になりました。
あれから1年以上たちますが、お陰様で息子は問題なく、楽しく過ごせているようです。
今日は長女の事なのですが、何かアドバイスをいただけましたらと思いメールをさせてい
ただきました。
小学2年生です。家ではまったくこのような状態ではないのですが、学校に行くと人より
テンポが少し遅くなるようで、何をやるのにも少し人とズレます。
行動を起こす時も、他の子より遅く始めたり、人の後から行動したりしています。その割
に目立つのは好きなのか、授業中も発言をよくするのは良いのですが、
時々、その話はもう終わったよというような内容の発言をすること事もあります。いつも
ではないのですが・・・。友達の輪にも入りにくいようで、先生にペアを組むように言わ
れるとあぶれることも多く、オロオロとしていることもあります。
そこそこ仲の良い子もいるようなのですが、その友達にとって、一番に仲が良いわけでは
ないようで、遊びに誘おうと思って行動するときには、もう他の子と遊ばれていることが
多いようです。一緒に混ぜてもらったら?と言うと、あの子たちとは仲良くないもんとか、
あたしはあまり好かれてないもんなどと言い、尻込みをします。
何か言われた事あるの?と言うとそうじゃないけど・・と曖昧な返事がかえってきます。
友達がなかなか出来にくい事を本人も気にしているようで時々私に相談してくる事もある
のですが、基本的に連れて女の子達が行くトイレを嫌がったり、誘われても今行きたくな
いから・・・と断ったりしているようです。たまには付き合いだと思って行ってみたらと
言うとそういう妥協はしたくないらしく曖昧な返事がかえってきます。
ただでさえテンポが遅く、人の中で浮きやすいのに、へんなところで真面目なので、何か
悪い事をしている人を見つけたり、本人が納得できない事があるとお構いなく、キツイ言
い方をする事がしばしばあるので、よけいに引かれてしまうようです。家ではお手伝いを
してくれたり、通信教育の勉強をバリバリこなしたり、外で遊ぶ時も元気で、とてもやる
気がないとか無気力なようには見受けられないのですが、学校では場合によってはやる気
が見受けられないらしく、担任の先生から注意を受けた事もあり、通信簿の生活面の評価
はとてもひくいです。
最後までやりきるとか、皆で協力してやり遂げるなど全然できていないようです。勉強面
での評価はそこそこ良いのですが、生活面の評価はひどいです。昨年の評価は、お友だち
の輪にはなかなか入り難いようですが、頑張りやで、一つのことを責任を持ってやりとげ
ますと先生に言われたのが、嘘のようです。
上手く説明をすることが出来なくすみません。息子の時と違って、はっきりここが変だと
いうような表現ができないものですから、ダラダラと長くなりすみません。何かアドバイ
スがありましたらお願いいたします。
【はやし浩司より、NSさんへ】
全体に、マイナス思考である点が、気になります。
お子さんの悪い面ばかりを見ている。
気にしている。
悪い面ばかりに気がつき、それだけを問題にしている……?
私があなたのお嬢さん(小2)なら、あなたのそばにいるだけで、窮屈に感ずるかもしれ
ません。
まずお嬢さんを信ずる。
つぎに学校の先生を信ずる。
もうひとつ、あなた自身を信ずる。
子ども不信型の子育て、つまり過干渉、過関心が日常化しているように感じます。
小学2年生というと、そろそろ親離れを始める時期です。
反抗もはげしくなってきます。
だいたい小学3年生前後で、親離れし、思春期前夜に入ると考えてください。
が、あなたのほうには、それがわかっていない。
あなたはまだ自分の子どもが、幼児のままと思っている。
仮にあなたがここに書いたとおりであるとしても、小学2年生では、もう手遅れです。
はっきり言って、直・り・ま・せ・ん。
つまり直そうと思わないこと。
あなたが直そうと思えば思うほど、逆効果。
お嬢さんは、自信をなくして、今の時期につづくつぎの思春期では、自我の同一性の確立
さえおぼつかなくなります。
それこそこの先、「私は何だ?」と悩みつづけるでしょう。
あるいはスーッと非行の道に入ってしまうかもしれません。
今、そこにいるお嬢さんを認め、そのお嬢さんを信ずることです。
それともあなたは、いったい、自分の子どもが、どんな子どもになるのを、望んでいるの
ですか?
もっと言えば、あなたはどうでしょうか?
あなたは自分の子どもの前で、胸を張って、「私はすばらしい人間」と言えるでしょうか。
社交性もあり、皆に親しまれ、リーダー格で、勉強もよくできる、と。
あなた自身、恵まれない家庭で、両親の愛情と理解を受けないで、さみしい思いをしたの
ではありませんか。
それが現在の、あなたの子育ての基本になってしまっています。
お嬢さんの友だちの問題にまで、介入してはいけません。
家では、いろいろと仕事をしてくれるということですから、すばらしい子どもですよ。
学校では、緩慢行動が目立つということですが、そういうときは、逆にほめてみるのです。
あなたは1年生のときより、すばらしくなったわ、とです。
どのみち、あなたが説教したところで、直りません。
方法もありません。
(学校の先生に相談するのは構いませんが、学校の先生にしても、直す方法はありません。
あるとすれば、何かの機会をとらえて、みなの前でほめることです。
「今日のNさんは、すばらしかった!」とです。
が、それができるのは、学校の先生だけです。)
「ここがヘン」という言葉は、使ってはいけません。
今では、子どもは家族の「代表」という考え方をします。
子どもに何か問題があったら、それは、家族の問題と考えます。
はっきり言えば、あなた自身の問題ということです。
もっとはっきり言えば、あなたにだけ、そう見えるということです。
「子どもがヘン」と感じたら、「私の子育てがヘン」と思うことです。
これから思春期に入り、子どもは大きく変化していきます。
子ども自身の力で、変わっていきます。
そんな子どもを、頭から、ハンマーで叩くようなことはしてはいけません。
心配先行型、不安先行型の育児観を、改めてください。
そして「私の子どもはすばらしい子ども」と自分で自分に言って聞かせるのです。
あなた自身の心を作り変えるのです。
そのあと、問題は、自然に解決していきます。
ある男が医者の所に来て、こう言いました。
「ドクター、私は、指で足を押さえると、足が痛い。
腹を押さえると、腹が痛い。
頭を押さえると、頭が痛い。
私は、いったい、どこが悪いのでしょうか」と。
それに答えて、その医師は、こう言いました。
「あなたはどこも悪くありません。
あなたの手の指の骨が折れているだけです」と。
子どもというのは、親や教師が見方を変えるだけで、変わってしまいます。
「好意の返報性」という言葉もあります。
日本では、「魚心あれば、水心」と言いますね。
あなたが「心配だ」「心配だ」と思っていると、そのとおりの子どもになってしまいます。
だからこそ、まずあなたの心を作り変えるのです。
それともあなたは、あなたが経験したような、さみしい少女時代を、あなたのお嬢さんに
繰り返してほしいですか?
小学2年生ですよ!
私は幼児を指導していますが、小学2年生というと、完成された幼児です。
あと1、2年で、親離れしていきます。
親としてできることは、ほとんどないということです。
あきらめて、あるがままを受け入れなさい!
「あきらめは、悟りの境地」ですよ。
おおらかで、満ち足りた世界です。
あなたも一度、そういう世界に、入ってみるとよいですよ。
あなたのお嬢さんも、それで見違えるほど明るくなるはずです。
とは言っても、緩慢行動(神経症)について問題にしておられますので、このあと、いく
つかの原稿を添付しておきます。
メール、ありがとうございました。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●自己効力感(Self Achievement)
「自分でできた」「自分でやった」という達成感が、子どもを伸ばす。これを自己効力感
という。
子どもを伸ばすコツは、この自己効力感をうまく利用すること。
反対に、この自己効力感を、阻害(じゃま)するようなことがあると、子どもは(1)
それに大きく反発するようになり、(2)ついで、心が極度の緊張状態におかれるようにな
ることが知られている。
それを阻害するものに対して、反抗するようになる。
が、それだけではない。子どもは、ますます、そのものに固執するようになる。こんな
ことがある。
A君(小4)は、サッカークラブで、やっとレギュラー選手になることができた。A君
はA君なりに、努力をした。
が、小5になるとき、母親は、A君を、進学塾へ入れた。そしてそれまで週3回だった
サッカーの練習を、週2回に減らすように言った。当然、そうなると、A君は、レギュラ
ー選手からはずされる。
A君は、猛烈にそれに反発した。が、やがてその反発は、母親への反抗となって現れた。
すさんだ目つき、母親への突発的な暴力行為など。
もうそうなると、進学塾どころではなくなってしまう。あわてた母親は、進学塾をやめ、
再び、サッカークラブにA君をもどした。が、今度は、A君は、そのサッカーにすら、興
味を示さなくなってしまった。母親はこう言う。
「あれほど、毎晩、サッカーをさせろと暴れていたのに、サッカークラブへ再び入った
とたん、サッカーへの興味をなくすなんて……」と。
子どもの心理というのは、そういうもの。A君の母親は、それを知らなかっただけであ
る。A君が母親に反抗したのは、サッカーをしたいからではなかった。自分の自己効力感
(達成感)を、阻害されたからである。そのことに対して、A君は、反抗したのである。
少し話がちがうかもしれないが、こんな例もある。
若い男女が、恋愛をした。しかし周囲のものが、猛反対。そこでその男女は、お決まり
の駆けおち。そして子どもをもうけた。
やがて周囲のものが、あきらめ、それを受け入れた。とたん、たがいの恋愛感情が消え
てしまった。
この例でも、若い男女が駆けおちしたのは、それだけたがいの恋愛感情が強かったから
ではない。周囲のものに反対されることによって、より結婚に固執したからである。だか
ら、結婚を認められたとたん、恋愛感情が消えてしまった。
【教訓】
子どもの得意芸、生きがいは、聖域と考えて、決して、土足で踏み荒らすようなことは
してはいけない。へたに阻害したりすると、かえって子どもは、それに固執するようにな
る。最悪のばあいには、親子関係も、それで破壊される。
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