ぶたころの愉快コレクション

近くの国営昭和記念公園の近況、アウトドア活動を中心に愉快を探していきたいと思います。

賽の河原(介護日記) の巻

2015年09月03日 05時05分00秒 | 日記



子供が一所懸命親の為に石を積んで、積み終わったと思ったら鬼が来てガラガラと崩す。

と言うのがありますね。


介護していると石を崩される子供の気持ちになることがあります。






別に苦労とも大変とも不幸とも思ってなくて、ただやるべきことを楽しく研究しながらやっているのに、それを(本人は意識しないのでしょうけど)被介護者に踏みにじられると言う事は介護をやった人なら経験しているはず。



認知機能が低下しているせいだと解ってはいるのですけど。



時間をかけて栄養のバランスとか塩分控えめなど工夫しながら作った料理を食べてくれない。

あまり動かないからお腹が空かないのは解りますけど、これ病院とか施設だったらもっと厳しく言われるんじゃないのかなとおもうのですけど、家族だとどうしても甘えが出ますね。

動かなければ食欲も無くなり、どんどん筋力とか骨が劣化していきます。
太陽に当たらなければ骨も弱って行きます。


毎日30分は窓際で光にあたりなさい、なるべくダイニングキッチンと自分の部屋の行き来で良いから歩きなさい、食後は腰かけて足上げの体操をしなさいと言うのですけどこれも家族の甘え、言う事を聞きません。

「 腰が痛い 気分が悪い きつい 」





「 毎朝、苦労かける、いつまで生きているんだろう 」 

とか

「 入院したほうがあんたが楽じゃないか 」


とか精神的にグサグサ、まるで傷口に塩を塗られるように言われると必要以上に疲れますね。



こういうの直接携わっていない人だと、お腹がいっぱいで食べられないのだからとか、心配して言っているのだから、とか簡単に言うのでしょうね。



朝昼、おかずを食べないでご飯二口程度、夜はいらない あー腰が痛いから寝ている 目が覚めると 今は朝? など時間の感覚もあやふや。



私、典型的なA型性格、完璧主義なので 一所懸命やろうとするんですよね。



ひとしきりもめた後 「 おいしい 」 と言われても全然うれしくないです。


「 一番大変なのは おばあさんの疲れるようなことを言うのが一番大変なんだよ 」


と言うのですけど、毎日何度もこれを言わなければなりません。


経験の無い人は 心配して言っているんだから と簡単に言うんだろうな。






そうこうしながら 日夜介護の工夫もしています。

介護関係の本も何冊かたまりました。

90歳、まだ介護保険は使っていません。



 四本足の杖を買ってあげました。


浴室のタイルに2ヶ所手すりをつける為、手すり2本と タイル用のドリルの刃 を買いました。

昨日昼休みに取り付けました。

タイルにドリルで穴をあけネジ8本ドライバーで回したら右掌に豆が出来て破れました。

ちょっと痛かったですががっちりと取り付け出来ました。



本の紹介です。


バリアフリーは住宅性能評価をやっている私の専門分野ではあるのですけど、介護保険などとの絡みは深くないので参考にしている本です。


写真でみる・事例でわかる高齢者のための住宅改修早わかり―介護保険での住宅改修がよくわかる2000/8


すいぶん前の本ですけどまだ売ってはいるようです。


新しい本も色々出ていますので住宅をバリアフリー化するための本、この本でなくてもどういう段差を解消すれば良いのか、どこに手すりを付ければ良いのか、費用はどのくらいかかるのか など参考になる本を何か持っていると介護対策、そして自分が不自由になった時役立つと思います。


自分が動けなくなった時の準備、セルフケアのシミュレーションとして親の介護をしていると言う側面もあります。


親などの介護をしないで済む人は幸いです。
そうとう精神的、肉体的ダメージが違います。


でも誰でも長生きするといろいろ支障が出てくるのですから、介護経験から自分の老後を学び、試行錯誤して工夫しておくのも良い事ではないかと思っています。


私、倒れてもただでは起きません。


コメント (13)
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