無聊さんの日々是好日

見て、感じて、経験して・・・のんき、気ままな雑記

大山無聊軽便鉄道―土木工事②-

2010-12-29 18:39:52 | 趣味の鉄道 5inchgauge


←線路敷設計画イメージ図

概ね、敷地は長方形(いわゆるウナギの寝床風)です。イメージ図の下から上に向かって上り傾斜があります。また、イメージ図の左から右に向かって下がっています。その上、至る所に木立があります。
イメージ図では直線で描いていますが、現実は木立を迂回して線路を敷設する必要があります。
第一期工事部分は、一番上の部分です。

【使用レール】

モデルニクス製軌きょうレール(鉄) 一部自作レール(アルミレール)

  • 直線軌きょう 3m×2 =6m
  • 直線軌きょう 1.5m×2 =3m
  • 曲線軌きょう R4×12 =25.12m
  • 自作アルミレール =0.6m     合計 34.72m
     

               

測量と仮置き

 ① 今回はR4mの軌きょうを使用するため、ポイントを決めてだいたいの設置位置を確かめる。ただし、木立が邪魔をしてなかなか正確にとはいかない。
 ② 基準点を決め、手製の水缶(水平を測るもの)を使って一応線路敷設地の水平を確認する。
 ③ だいたいの線路設置位置が決まったら、実際に軌きょうを仮置きする。
 ④ 仮置きをして、課題点(木の根っこにぶつかる等)を何度も軌きょうの位置を変えながら解決する。
 ⑤ 最終的に、落ち着いた(ちょっと不安がありますが・・・)ところでスプレーにて地面に印をつける。

高低差解消策 その1
                                      
 ① 橋梁を架けて高低差を解消するというものの、その労力を考えると気が遠くなりそうです。
 ② そこで、考え付いたのが「真さ土」で盛り土する工法です(大げさな!)。これが意外と土が要ります。一輪車で何度も運びました。高さ30センチぐらいまでです。
 ③ 「真さ土」はさらさらとして弱そうですが、盛り土をするときに水をかけ、足で踏んだり、平木で叩いたりして固めておきます。乾くと意外に固くなります。崩れたらまた真さ土を足して同じことをします。メンテナンスも簡単です。
 ④ 固まったら、現場施工主義で軌きょうを置き、微調整しておきます。特に、レールのジョイント部を正確に合わせておきます。

高低差解消策 その2

 ① あらかじめ測量しておいた高低差分の「橋梁」を置き、軌きょうを仮置きして実際の位置関係を見ていきます。
 ② やはり、調整が必要です。
 ③ 難しいのが、Rのあるレールのジョイント部の接合です。数ミリずれると全体でどのくらいずれるのでしょうね。
 ④ 土台となるセメントレンガの水平もできるだけきちんととります? ただ、地面そのものがふわふわと柔らかいのでやや心もとないことです。

橋梁の仮置き その1

 ① イメージしていた様に、実際に橋脚に橋梁となるSPF材を置き、その上に軌きょうを設置します。
 ② 強度を考えて、橋梁は三本渡すことにしました。幅は1.8mあります。

橋梁の仮置き その2

 ① 三本の橋梁は、左右の枕木の幅と同じになるようにし、真中に一本入れます。
 ② 乗ってみると、この幅でもがっちりしています。強度はOKかな。
 ③ 念のため橋脚を真中に入れ、3本とします。

木材保護塗料塗布

① まずは、ホームセンターへ行き、SPF材を調達します。SPF材と呼ばれるごとくホームセンターで木を持ってみると軽いのや重いのや色々あります。
② 購入にあたっては、1本1本反りに注意して選びます。(よく暴れています)
③ 下準備として、割合湿気の多い場所ですので木材保護剤を塗ります。写真は1度塗りの段階です。SPF材の上に乗っているのは、橋脚部分です。
④ よく塗料を乾燥させてこの後2度塗りします。塗料は余りがあったので経費はかかりません。3

着工 その1

① 木材保護剤を塗布したSPF材をカーブの長さに切っていきます。初めは、机上で計算したのですが、一番確実な方法が現場施工主義です。橋脚の位置は計算したつもりですが、やはり若干距離に誤差があるようです。
② この後、切り口を特にたっぷりと保護剤を塗ります。

着工 その2

① R4mの軌きょう一周分は12分割されています。つまり、製品の軌きょうは30度分となります。したがって、机上の計算では10度ごとに橋脚を入れる計算でした。
② しかし、SFP材が意外と強度があるように思えたため、15度(軌きょうの真ん中)に変更しました。
③ 写真のように、軌きょうを置きながら橋梁の長さを現場で調整します。
④ 真ん中の橋脚が「新兵器」です。

新兵器登場

① これが「床束(ゆかつか)」と呼ばれるものです。名勝の如く、床下の支えとして使われるものです。
② これの利点は、容易に上下の調整ができるところです。強度もありそうです。
③ 手作りの橋脚と橋脚の間に入れて、うまく調整しながら水平をとります。
④ これのおかげでずいぶんと作業が楽になりました。

線路は続くよ!どこまでも その1

① いよいよ、線路が連結する日も近いようです。
② 写真では簡単そうですが、一つ大きな問題があります。それは、計算上はうまくつながらないということです。ただ、ジョイント部分に遊びがあるので「無理やり」つなげる計算です。(モデルニクスの説明でも多少の誤差は吸収できると書いてあります)
③ 果たして、結果はどう出るでしょうか?
④ 橋梁部分は、大部分コースレットの斜め打ちです。

線路は続くよ!どこまでも その2

① レール同士の連結も順調です。
② 水平もおおむねうまく取れています。

線路は続くよ!どこまでも その3

① 盛り土と橋梁部分の連結の様子です。
② ブロックを使用して橋脚の土台と土止めを兼ねています。
③ まだ、土止めの板に木材保護剤を塗っていません。

無事! 連結

① 心配していた最後のレールの連結がうまくいきました。
② 机上のレイアウトでも多少の無理があったのですが、ジョイント部分で吸収できました。
③ 既製品で足らずの部分はモデルニクス製のアルミレールを使って自作しました。
④ 枕木部分はホームセンターで手に入れた鉄の板。25センチに機械を借りてホームセンターでカットしてきました。
⑤ 厚みが少し足りないのですが良しとします。犬釘の代わりにビスで留めます。
⑥ この方法はとても安易です。既製の軌きょう同士を留めるのですからあえてレールのゲージを測る手間が省けます。

無事連結と思いきや!

① 木々の間を抜け、線路はうまくつながりました。???
② ・・・と喜んだのも束の間のこと。
③ あれだけ慎重に組み立て時にレールのジョイント部を確かめながら施工をしたにもかかわらず、すべての軌きょうを連結してみて気がつきました。
④ 写真では分かりづらいですが、わずかにカーブのところでレールが外側に膨らんでいます。その結果、内側の枕木が橋梁にかかっていません。3本あるから大丈夫のように思いますが心配です。恐れていたことが現実の問題になりました。
⑤ やり直しでしょうか?

橋梁修正

① 初めは、それぞれの橋桁をはずして外側へつけかえようと試みたのですが・・・
② すでに、レールが敷かれているので難工事になります。
③ そこで、少し目をつむって廃材利用で内側の橋げたに補強材を付けることにしました。
④ これで強度的に大丈夫と思われるのですが・・・(安直です)

線路俯瞰

① 第一期工事で敷設した一周34.72メートルのエンドレスの線路です。
② 木立を縫うように線路が敷かれています。
③ 手前の白く見えるところが盛り土部分で、奥側が橋梁部分です。
④ このように見ると、土地の傾斜がよくわかります。

第一期の線路敷設は一応完成しましたが、全体構想の五分の一程度です。
完成はいつになるかわかりませんが工事はつづきます・・・。
             しばらくはぐるぐるまわって楽しみます。


    
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