ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

雨ばっかりのミラノ あわや洪水

2012-05-24 00:00:01 | 日記

5月も末だと言うのに、雨続きで肌寒いミラノ

本来イタリアには、梅雨というものがありません。
例年4月は、雨量がやや多いのですが、下旬にもなると夏を予感させる太陽光線が降り注ぎ、一年で一番美しい季節が始まります。
今年も例年並みに推移するのかと思いきや、雹(ひょう)が降ったり、嵐のような風が吹いてベランダの草花を痛めつけたり、本来乾燥しているミラノには珍しく、24時間以上の降雨が続いたりと、ちょっとびっくりさせられる天候不順に見舞われています。

今日5月25日は、ちょうど20年前にシチリアでマフィアの仕掛けた400kgものTNT火薬による爆弾で、ジョバンニ・ファルコーニ判事が暗殺された日です。
本当は、その話にしようかなと思ったのですが、あまりにも奥が深く、20年を経過した今でもその事件の背景にあったすべてのことが明らかにはされていません。
ブログ1日分の記事にしては、あまりにもテーマが大きすぎるので、近いうちに5回連載くらいで書いてみようと考えています。

さて、話を元に戻してと、、、
この時期せっかく日本からミラノまでいらした観光客の皆さんには、ホントお気の毒です。

これを書いているのが23日のお昼頃で、外の天気は、晴れていますが雲が多く、涼しいというよりは肌寒い感じがしています。

そして河川は満水に

ミラノ東部(中心部から見てヴェネチアの方角)のランブラーテを流れるランブロ川は、警戒水位を超えて、あわや氾濫かというところまで行ってしまいました。

万が一に備え当該区域の警察は、16班で警戒に当たり、700袋で14トンもの土嚢を用意していました。

先にも書いたように、ミラノは雨が少ないので、都市河川は、川底が見えていたり干上がっていることもあって、増水時のための整備が行われていませんので、ちょっとした雨で危険水位に達する可能性が大きいのです。

都市河川って聞き慣れない言葉ですが、その定義は(日本の場合でイタリアも同等)

都市部を流れる河川で、河道又は洪水調節ダムの整備による浸水被害の防止が市街化の進展ににより困難であるものを都市河川と呼びます。

都市部では時々親水護岸のように、都市生活者が水辺を楽しんだり親しんだりできるような整備が行われていますが、これも基本には川の流れを阻害することなす、時には促進する目的で設置されます。

道路も河川も公共物であり、都市の機能には欠かせないものですが、道路と河川が交わるような場所、例えば「橋」等は、すべて河川側の法律が優先されます。

これは、河川は自然公物であり、道路は構造物であるという理由から、河川が優位に立つためと言われています。

仕事と食事の合間に、つらつらと文章を書いていたら、時刻は3時、寒かったミラノにも明るく暖かい光が差し込んできました。
天気予報では、明日と明後日は例年並に気温が上がると言っていました。

これで、ランブロ川の水位も下がり、警察の警戒態勢も解除になることでしょう。

 

 

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