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日常の何気ない出来事

固定観念

2009-05-20 | Weblog
今日はある危険物安全協会の総会に出席して来ました。その後の懇親会ではもちろんマジックの披露ですが、ある消防署の方はかなりIQが高いとみました。

非常に良く出来た完成度の高いマジックを披露、しかし特に飲み屋のおねいちゃん達は意外と知っているので、ヒントだけ差し上げるようにしています。ヒントを出してもその強烈な現象に、わからない人がほとんどですが、この方は見破りましたよ。

わからなくても心配しないで下さい。常識のある人に常識のないことをやって騙すのがマジックなのですから。

常識という固定観念に捉われてしまうのが通常ですが、この固定観念に捉われないのが新たな発想に繋がるのだと思っています。常識の非常識です!

昨年私も新たな発見をしました。社内でもそんなことが本当に出来るのか?とさえ言われましたが、技術の人間でさえ今までこれでやって来たからと、固定観念に捉われています。そこで見直しをするように指示したら、やっぱり出来てしまいました。得意先で試験した結果、絶大なる評価をいただきました。なぜなら歩留まりが倍以上になったからです。新聞にも発表しましたが、敢えてパテントは申請しません。パテントは明細を書かなければなりませんが、そんなことをしたら折角開発した内容を公開しなければならなくなります。特許侵害されてもそれを証明するすべもない内容なので、ノウハウでウハウハってところでしょうか?

物マネ出来るもんならやってみろ!というよりも物マネしようとする企業は恥を知りなさい!

「篠田プラズマ」という会社がありますが、この会社は富士通の技術者が独立して設立した会社です。今までのプラズマテレビは表示装置にPDP(プラズマディスプレイ)を用いた薄型のテレビで、ブラウン管テレビに代わる薄型・大画面テレビとして急速に普及が進んでいます。

PDPは2枚のガラス板の間に封入した高圧の希ガスに高い電圧をかけて発光させる表示装置ですが、富士通はこの開発に中止命令を下しました。

ところが長年このPDP開発に携わった篠田氏は、会社命令に背き独立してPDPの開発を続け、ついに新しいPDP開発に成功し現在注目を浴びています。

2枚のガラスで挟むという固定観念から脱却し、1mmほどのガラス管を使用することにより、より薄くより大型に、そして画面を自由自在に曲げることが可能になったのです。

そしてついに初の受注となったのですが、その発注先が「富士通」というから皮肉なものです。篠田社長としてはしてやったり!だったことでしょう。

固定観念を捨てるということはマジックも共通するんです。だからマジックは面白いし、自論である球体的思考の訓練にもなると私は思っています。

社員にもマジックを覚えなさいと言っているのですが、誰も覚えようとしません。

トップダウンではなく、ボトムアップで「こんなものを開発しました」という会社にしたいのですが、今のうちの会社では無理なのでしょうか?優秀な社員は沢山いるのに、どうしても固定観念にこだわってしまいます。もったいない!

もうふたつ業界の常識をくつがえすことを考えていますが、ひとつはある大手企業と数年前から共同開発してきました。ほぼ完成に近いのでこちらは共同でパテントを申請する予定です。もうひとつもほぼ完成に近いところまで来ていますが、こちらはパテントが可能かどうか弁理士に相談する予定です。

今度は何をやろうか現在考えています。目標はあるのですが、やっぱり人のやらないことを開発していきたいです。

開発に携わっている人は、固定観念を捨ててみて下さい。それから逆転の発想もヒントは沢山ころがっていると思います。

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