アマチュアにも色々な考え方があるので、ここではアマ=lokolokoとして書いてみようと思います。
プロとlokolokoの一番大きな違いは、マジックを仕事としているかしていないかです。これは「観客」の視点では、そんなこと当たり前だと思う人が多いかもしれませんが、「演者」にとっては非常に大きな違いがあります。
マジックには演者と観客の間で“暗黙のルール”というものが存在します。
プロは観客に満足してもらえるような演技を行う義務があり、その代償としてお金をくれと言う権利がある。逆に観客は満足させろと言う権利があり、お金を払う義務があります。
lokolokoはプロではないので、この権利と義務がお互いに発生しません。
そこでデイビッド・ストーンが考える「プロのルール」とは
ルールその1
「あなたがエンターティナーであることを観客が知っているか確認する必要がある」
はいはーい、マジックやりますよー。ちょっとちょっとー注目してしてよー
そこそこー、無駄話なんかしてないでこっち見てよ。オレのこと知らないのかな?
裸になってもダメですか?
プロならどうやって注目してもらえるかを考えろということですね。
ルールその2
「もし火を使うなら、安全に行う」
やっべー、テーブルクロスに火が移っちゃったよー!
特に火を使ったマジックは驚く効果がある反面、失敗したら大惨事になりかねない。安易に考えないということです。
ルールその3
「技術をマスターする」
投げたカードを取り損ね、観客の顔にケーキのクリームが・・・
技術をマスターすること、テクニックも磨かずお金をもらうなですね。
ルールその4
「観客に敬意をはらう」
黙れ!と観客にビンタなどもってのほか。
観客は勝手なもの、無駄話したりタネをその場でバラしたり。でもお金をいただいていることを忘れてはならない。
ルールその5
「クリエイティブに」
なんだよ、コイン取り上げてからに!妻を消してみろ?わかりました。
中には無理な注文をする観客もいます。その要求の応えてこそプロというものです。
ルールその6
「クライマックスが非常に大切だから、誰かに邪魔されないか常に確認する。
遅刻?今マジックやってる途中で割り込んで来るんじゃない、頭付きでもくらえ!
途中で中断されると演者の方がが白けてしまいます。特にクライマックスを邪魔されると・・・防衛策も必要なんですね。
最後に
「マジッシャンは仕事がきつくなりがちです。決して理性を失わないで下さい」
ワインボトルが出てくるところが見えたって?いちいち言うんじゃないよ、台無しだろ。
これでもくらえ!
観客も気を遣って欲しい、これが冒頭に言った“暗黙のルール”なんですね。
以上がプロマジシャンのルールです。
lokolokoはアマだからプロのルールは成立しません。お気楽なんですね、だから理性を失っても「そんなの関係ねー」なんつて・・・
観客のルールは気持ちよく騙されればいいんです。脳は良い意味で騙されたいという欲求があるのだから・・・
それでは下の動画をご覧ください。新しい発見がきっとあるでしょう。
David Stone - The Real Secrets of Magic