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カリガネソウ

 クマツヅラ科カリガネソウ属の「カリガネソウ(雁草・雁金草)」。日当たりが良くかつ湿地のような場所に生育する。花弁は5枚で、上と左右に2枚ずつ。下に伸びた花弁には模様が入る。雌蕊の花柱と4本の雄蕊が帆掛け舟のような形になるため、別名は「ホカケソウ(帆掛草)」。
 さて帆掛け舟のようなカリガネソウを見ていて思い出したのが、歴史の教科書に出ていた150年前の横浜開港当時の絵。小舟の向こうに蒸気船が黒い煙をモクモクと出している様子が描かれていた。1909年の開港50周年式典で披露されたのが “横浜市歌”。以前、バラエティ番組の “ケンミンショー” で、『横浜市民なら誰でも歌える歌』 と紹介されていたが、当時は小学校(横浜市立)では校歌と一緒に市歌も教え、主要行事では必ず歌っていたもの。アップテンポで始まった歌が、途中でゆったりとしたメロディになり、最後はまたアップテンポで終わるとても楽しい歌で、今でもしっかり覚えている。小学生には歌詞がいささか難しかったが、作詞者は、かの森鴎外。
 横浜港と多摩ニュータウンは無関係のようだが、実は “絹の道” で繋がっている。明治時代以降、輸出用の生糸が八王子近郊で生産され、さらに長野、山梨、群馬などからも集められて、絹の道を通って横浜港まで運ばれていた。絹の道の面影は、ニュータウンの自然の中に残っている。

『横浜市歌』(著作権法により歌詞省略)
   作詞:森林太郎(鴎外) 作曲:南能衛
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ホソアオゲイトウ・2~開花

 日当たりの良い草むらで背丈をグングン伸ばしている「ホソアオゲイトウ(細青鶏頭)」。ヒユ科ヒユ属の一年草で、熱帯アメリカ原産の帰化植物。ケイトウ(鶏頭)に似て花穂が細く緑色であることが名の由来。
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