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アギナシ・2~葉

 オモダカの花や葉とそっくりなので、パッと見ただけでは区別が難しい。写真は「アギナシ(顎無し)」とオモダカの側裂片(矢じり型の下部の2つに割れた部分)の先端を比べてみたもの。右側がアギナシのもので、その先端は微妙に丸まっている。ボールペンの先端に見えるという解説もあるが、たまたまこの葉は黒く変色したため確かにそのように見える。これに対して左側のオモダカのほうは、先端までしっかり尖っているのがわかる。
 後方に写っているのは、アギナシの葉の全体像。上裂片が側裂片よりも長くなるのがアギナシの特徴のようだが、アギナシやオモダカの葉は個体差が多く、細いものもあれば丸っこいものもあって一概に判断するのは難しそうだ。
 葉のほかに根にも違いがある。オモダカは白い根に混じって水中に走出枝を伸ばし、そこに小さな根茎をいくつも形成するが、アギナシには走出枝や根茎は無く、葉腋に小さなムカゴをたくさんつける。と言っても根は泥の中なのでまだ確認できていない。
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カワラケツメイ・2~道端

 マメ科特有の蝶形花ではなく、少しいびつな形の「カワラケツメイ(河原決明)」。マメ科カワラケツメイ属の一年草で、日当たりの良い河原や道端に生育する。名前のもとになっている “決明子(けつめいし)” は、マメ科のエビスグサ(胡草・恵比須草・夷草)の生薬名で、胃腸の病や、眼病など広く薬効がある。ちなみに、男性4人グループの “ケツメイシ” は、この薬草の名前を取ったようだが、メンバーの2人は、私が良く訪れる東京薬科大学を卒業している。
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