◆BookBookBook◆

📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

K-N

2018-03-07 | 山と渓谷社、関連本



上温湯隆
構成:長尾三郎
『サハラに死す―上温湯隆の一生』★★



死す・・果たせないまま・・
しかし「無謀」と言われることでも「達成」すると、そんなにむずかしいことじゃ
ないんじゃないかって思ってしまう。
「冒険」は程々に ね。

サハラ砂漠に魅せられ・・7000K

世代のちがいもあり、何の前情報もなく読み進めたがため、
どうしても自ら望んで死へむかってゆくように 破滅願望
それは若さゆえの勢いなのか。
確かに勢いあっての行動が「吉」と出ることはある。
どこから湧いてくるのかそのみなぎる自信

どうして二度目、ラクダを二頭にしなかったんだろう・・

初めて聞いた乾死・・

何だかわくわくしなかった。
「どうにかなるさ~」
ならないこともあるのです。うん。

「闇」ですね。
誰もが抱える「闇」って?(笑)
暗闇が怖くてぎゅっとつかんだら笑われたことを思い出した。
あの恐怖心はどこからくるのだろう・・

寒さか暑さか
先日はエベレストで今回サハラ砂漠
人間の適応能力の限界へ。



---



僕がサハラ砂漠を横断するために行くというと、彼らがびっくしした顔でいっせいにひきとめた。
「気でも違ったかのか、ジャポネ。サハラの偉大な自然はちっぽけな人間なんか、一粒の砂にしてしまうだろう。やめなさい」
僕は、だから言った。
「神秘的で偉大なサハラだからこそ、僕は機械文明をふりすて、ラクダと自然の旅をしてその砂の懐にふれてみたいのだ」
僕がこういうと、連中はあきれたような顔をしていたが、最後には「命は一つだよ」と励ましともつかぬ言葉で送ってくれた。



---



一人、砂漠を見つめている。砂、砂、砂だけの世界。果てしない砂の海を、真っ青な大空がドームのように包む。空の青と白い砂が遠い地平線でつながり、太陽がギラつく、暑く、汗が流れ、僕は今孤独だ。
空想するだけならば、何にでもなれる。そこには苦労もなく、自分の思うままにすべてが進んでいく。その空想の世界に僕はいるのか。



---



四方砂の海の砂漠では目標がない。目指す町はどこか砂丘の彼方に埋もれている。
それをどうやって探しあてるか、むずかしい。これは人生の真実を探しあてるのと同じではないのか。砂漠の町はそれ自体が真実なのだ。



---








--------








人間には与える人と与えられる人とがいる。たえず、おごってもらってばかりいる人間は、調子がよく、相手の顔色をうかがうような人になってしまう。与えるほうは、積極的だが高慢だ。
何を言いたいのか?要するに、他人におごってもらおうとばかり思っては乞食根性になるし、与えてばかりでもダメ。ギブ・アンド・テイクの関係が必要なのだ。







--------

この一文にドキッとさせられた。
この関係性について考えさせられる。
この日常に慣れすぎて当たり前になっていた。




























新宿南口
「いつもの交差点で」の交差点
平日の午後4時 流れ行く人を見る見る見る
どちらが先に見つけるか
嵐みたいな雨はやみ、風だけが残っていて上空でびゅうびゅう
ぼーっとただ人の流れを眺めているのとはちがうから、色々な人と目が合う。
しかし・・新宿は目を惹く人が皆無・・
人間観察的にはあまりおもしろくない街
結局二人とも行き違ってて、15分もの間目視を続けていた。
さすがにでんわがかかってきた「今どこ?」
人ごみの中見つけたかった。
平日なのにこれだけの人達は何をしてどこへ向かうのだろう。
こんなに人がいるのに誰も知らない。
だから偶然すれ違ったことに重しを置き「何か」あると思ってしまう。
かるく言うなら「縁」ドラマチックに「運命」



先週からコレhttps://www.youtube.com/watch?v=JQbjS0_ZfJ0


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする