音楽とオーディオの備忘録

購入したレコード類やオーディオ機器の購入、調整&メンテナンスなどなど

VN5MR-SAS

2011-11-13 00:00:08 | オーディオ

昨晩はCD三昧だったが、今日はアナログ三昧である。土曜日は他県までの車での出張だったので少し疲れ気味だが、さてそれも吹き飛ぶ音が出るか....である。

Dscn2990

そこで、すでに入手していたVN5MR-SASの(やっとの)出番となった。V15VMRにはtype4純正の針を挿していたがそれを外し、ピカピカの新品針を取り付ける。
しかしこのSAS針、なんてカンチレバーが細いんだろう。そしてカンチレバーの取り付け角度はtype4と比べて随分大きい。適正針圧にしたらtype4の針位の角度に「寝る」のだろうか。チップはとても小さい。チップとカンチレバーの接合部分の見た目は以前使っていたAT-ART2000とよく似ている。ゴミがついたらすぐに埋もれてしまうような感じでART2000を買った時には「これで本当にトレースできるのか」と心配になったものだが、ART2000で全く問題なかったのでこれで良いのだろう。
さて針圧、オーバーハング、アーム高さなどを確認・調整し、いざ、検聴盤であるテラーク盤チャイコの4番に針を落とす。針圧1.25gでもカンチレバーが余り寝ない様なので、再度アーム高さを調整し改めて試聴する。
オリジナル針との比較が出来ないがtype4針と比べると随分傾向が違う音だ。溶け合い、響き合う感じの美しさはtype4針の方が上に聴こえるが、ffでの楽器ひとつひとつの明晰さ、迫力はSASの方が上だ。かといって決して硬質な音ではない。楽器ひとつひとつの音に独特の力強さを感じる音。なるほどーとうなりながら盤を変える。SAS針で聴く「狂気」のなんとも素晴らしいこと。安っぽいシステムではタルく緩くつまらなく聴こえるこのアルバムが実にきびきび、切れ味良くしかもしなやかに鳴る。こんな「狂気」を聴いたのは久しぶり。
もう参りました......と同時にこんな時代に交換針を作ってくれているJICOに猛烈に感謝した次第。JICOさまさま。もう足を向けて寝られません(笑)

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