格安で手に入れたDENONのフォノモーターDP-80は、メンテナンスしながら特に実用上問題無く使用している。ジャンク価格にしては余りに美品で、完動品にしては余りに安く手に入れたものだが、すでに、その音質と使い勝手でメインのプレーヤーと化している。ふと気になったことがあって今日もキャビネットから外してメンテナンスすることにした。
本日の作業は、回路図で言うところのKU-264(クオーツサーボユニット)の基板で、ここには超入手困難なIC、SC3120Aが付いているので、これを壊さないように周りのパーツ全てをリフレッシュしようと思った次第。
もちろん、すでに全てのトランジスタや、SC3120A以外のIC、フィルムコンデンサーに電解コンデンサー、フォトカプラは交換済みだが、まだ水晶発振子やダイオード、チョークコイルは交換していない。とにかくSC3120Aを長く持たせるためには、周りが元気じゃないとという素人発想で交換作業にとりかかった。
9MHzの水晶発振子は探せば簡単に安く手に入る。ダイオードは1S1588でも2076でもその手のダイオードなら何を使っても問題が無さそうだが、近所のパーツ屋で1S2076AEがあったので購入。チョーク(インダクタ)は、サイズとインダクタンスが合えばOK。買ってきたものは中々カッコの良いパッケージだった。
部品が揃ったのでさっそく取り換え作業にかかる。併せてサーボコントロールユニット(KU-263)の3端子レギュレータ78M05も交換した。
無事交換完了。
調整し直す。以前のブログに掲載したやり方でも、オシロスコープを使ってももちろんどちらでもOKだが、今日はオシロでしっかりと。
であっという間に完了。(左が45回転、右が33 1/3回転)
SC3120Aの予備がもっと欲しいが、これは本当に入手困難。不具合が出た時に気軽に取り換えて確認する訳にもいかない部品なので、なんとかあとひとつは手に入れたいところ。TA7122AP(BP)ももっと在庫が欲しいが。
手をかければかけるほど、ほとんど汎用部品で構成されているDP-3000の良さが身にしみる。音質から言うとDP-80の方を長持ちさせたいけれど....
ともあれ、今日の作業は完了。秋の夜長を音楽で過ごそう。