金を失う道 更新記録&雑記帳

 拙HP「金を失う道」の更新内容です。

【補足】 モーター

2016年08月20日 14時38分25秒 | 16番 車両
たつぼー様へ

昔の天賞堂が多用していたのはMV8と呼ばれるモーターです。
こんな感じ↓


これに対して、カツミやエンドウが多用していたDV18は↓です。


まー、見るからにMV8の方が強力そうですよね。

これらのモーターが多用された時代(昭和)、1モーターが1Aの電流を食うという換算になっていて。
だから12両編成で6モーターなんて電車をストレス無く走らせようと思うと、単純計算で6A以上のパワーパックが必要になるわけですから、2.7A程度を最大出力とするパックしか一般流通されていなかった当時、一般家庭ではスペース的問題もさることながら、所詮は“家庭でHOを走らせて楽しむのは殆ど無理”ということだったんですよ。
それ故、鉄道模型は、欧米諸国の評価をそのまま受けて『趣味の王様』なる呼称が、皮肉も込めて脈々と継承されてきたのではないでしょうか。
私の勝手な推測ですが。

因みに、ちょっと前の時代の汎用モーターとして多用された缶モーターというのは、↓のようなものです。


これでも、とても静かで円滑に回るし、そこそこパワーも出るようです。

なお、天賞堂のTAギヤやエンドウ・カツミが採用するMPギヤは、ウオームギヤとドライブシャフトを組み合わせたギヤシステムで、その昔、スパーギヤを繋いだギヤトレインシステム(天賞堂のギヤボックスやカツミのインサイドギヤ等)に比べて、バックラッシュや駆動の逆流がないことで伝達効率の向上や静音化などが図られています。
このような今どきのギヤシステムは、それなりに高価すぎて(昔の車両代に匹敵)、とても気軽に換装などできる代物ではありません。
だからわが家では、ギヤシステムをそのままにして、モーターのみの換装を推進しているという次第です。

ところで、昔の天賞堂はMV8を床板上に固定するのに、↓こんな構造を採用していたんですね。
目が点になりました。


形の違う2つのダボが設けられているのはゴム製のパッドで、頭の小さいダボが位置決め用、頭の大きいダボが抜け止め用です。
まるで、今どきのプラモデルで採用されている「パッチン止め」のようです。



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1 コメント

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Unknown (たつぼー)
2016-08-21 18:25:07
僕鉄様、こんばんは(^^)

写真付きのご教授をありがとうございます。
とても分かりやすく参考になります。

DV18の縦型モーター+インサイドギヤは私の所有するエンドウのEF81と同型です!
走行音が大きく、夜は動かせない状態ですがディテールや塗装が良く気に入っている機関車です。
もし、壊れた時はどう修理するかと検討しておりました。
このEF81は前後の台車にDV18が付いています。
2モーターですから2Aと思ってよいのでしょうか?
私のパワーパックが出力1.5Aなので出力不足からスピードが遅いのでしょうね(-.-)

TAギヤやMPギヤに興味がありますが、仰る通り高価で私の小遣いでは手が出ない状況です。
KATOの機関車は静かですがディテールが金属製の機関車に比べると・・・ねぇ!

天賞堂のゴムには私も驚きましたが走行性能、ディテールも良いので私は気に入ってます。
私の所有する天賞堂の機関車は高価なのにダイキャスト製で中国製なんです。
これにも驚きましたけどね。
また色々と教えてくださいね(^^)
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