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「ひまうまの世間は、鬼ばかり?」後身blog

不利な証拠?

2024-02-18 07:47:44 | 独り言



さて今日も英国の女流小説家のメアリー・シェリー原作の「フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス」から、その台詞だ。曰く「神様はわたしの潔白をご存じです。けれどもわたしは自分の言葉によって、無罪放免を得ようとは思っておりません」。「わたしにとって不利な証拠とされている事実をはっきり簡潔にご説明して、身の証を立てたいと思います」。こちらはヴィクター・フランケンシュタイン(怪物の創造者)の弟、ウィリアムを殺害した犯人として罪を着せられたジュスティーヌ・モーリッツの台詞。この物語ではフランケンシュタイン家と最も関わりの深い人物である。清廉潔白とは、全て真実の元にある。何事も真実に勝るものはない。さて先頃他界した指揮者の小澤征爾さんだが、週刊誌では相続絡みで在らぬ噂話があるが、だから週刊誌、然れど週刊誌である。そんな下世話な話よりは全盛期の演奏が聴きたいのだ。自宅にもFM放送をエアチェクしたテープなんぞが在るのだが、改めてボストン交響楽団で音楽監督を務めていた時代の演奏が聴きたい。



と言うのも、米国音源は、思ったよりもFM放送では「たまに」程度で、その殆どがザルツブルク音楽蔡やらベルリンフィル。ウィーンフィルの演奏ばかりだからだ。そこで格式の問題だろうが、割と小澤征爾さんが自由に演奏が出来たのはベルリンフィルだった。何せ欧州楽壇では【帝王】とまで讃えられたヘルベルト・V・カラヤン氏の弟子みたいな人だ。その辺の関係が演奏に反映されたのだろう。正に没頭した演奏が聴けた。だがウィーンフィルは違った。ベルリンフィルで個性満開な演奏を聴かせたのに楽団側は、余程の大物でなければ勝手な事はさせない。なので楽団側に主導権のある演奏となった。ウィーンフィルにとっては、まだその程度の指揮者だったのだ。しかし後にはウィーン国立歌劇場の音楽監督になるのだから解らないものだ。だからこそと言う訳ではないが、32年も音楽監督を務めたボストン交響楽団でベートーヴェンの交響曲が全曲聴いてみたいのだ。勿論、実況録音でだ。ベートーヴェンチクルスは、幾度となく組まれた筈だ。何処かのレーベルでまとめて欲しい。YouTubeでも、意外と聴けないのだ。小生のレコードコレクションには、幸いその頃のベートーヴェンの第九があるが、楽団が違う。割と好演なだけにボストンのオケでも聴きたいのだ。レコードも改めて揃えてみよう。

小澤征爾さんの死を第二の故郷が追悼…ボストン交響楽団が演奏「多大な才能を印象付けた最初のアジア人指揮者」(Pen Online)
https://www.pen-online.jp/article/015361.html


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