
その功績から“日本の資本主義の父”と讃えても過言ではない人物として渋沢栄一氏の名が上がるが、実際、氏の存在なしに日本の近代化もありえないと思う。その氏の名言に【金儲けを品の悪い事のように考えるのは根本的に間違っている。しかし儲ける事に熱中しすぎると、品が悪くなるのも確かである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい】と言うものがある。その名言に対し、こんな言い方も何だが、酒と同じで“飲んでも飲まれるな”てなものだ。つまり「金儲けの為の金儲け」では、その本質を見失ってしまう。「金の亡者」てな言葉が在るが、それこそ正にそれである。お金は必要な時に必要なだけ在れば良い。だが現状は「地獄の沙汰も」だ。そこでこんな記事がある。題して「<北朝鮮内部>ミサイル発射の陰で異例の行動…飢えた困窮者が連日政府・党庁舎に押しかけ食糧要求「食べ物くれ」と通勤途中の幹部に迫る老人も」と。アジアプレス・インターナショナルによると「2020年1月に新型コロナウイルス・バンデミックが発生すると、金正恩政権は中国との貿易をほぼ停めるなど過剰なコロナ防疫策を採った。経済活動を極度に制限された都市部の住民は現金収入を激減させて窮乏が進み、老人世帯や病弱者などの脆弱層に飢えや病気で落命する人が発生していた」と。それで「生活苦に喘ぐ人々が毎日のように洞事務所(役場)に出向いて、食糧を何とかしてくれと陳情していたが埒が明かないので、最近は労働党や人民委員会(地方政府)の庁舎にまで押しかけるようになった」てな始末。そこで「北朝鮮政府も、食糧問題の深刻さを認識している」との事。だがまたしても、北朝鮮はミサイル発射だ。


故に「2月末に、異例にも農業問題に特化して討議するために労働党中央委員会総会拡大会議を招集することを発表している」。 「また、韓国の東亜日報は15日、統一部の高官の話として、北朝鮮政府が世界食糧計画(WFP)に支援を要請したものの、配布の監督活動を巡って合意せず交渉は進展しなかったと報じている」と。そりゃそうだ。ミサイル開発ばかりに御熱心で、政府の上層部だけは生活を保証されている現状では、幾ら支援をしようが北朝鮮人民には、行き当たるまい。どうせ政府が横取りするだけだ。アフリカ諸国にも、そんな国家があるが、支援をしても、なかなか経済発展をしない国家は、そう言うものだと思う。特亜諸国は全て特殊な印象しかない。
冒頭から話が重くなったので話題を変えるが、カセットデッキの修理の為にAmazonに注文したパーツが次々と届いているので作業を始めた。サブ機として使う目的でヤフオクで落札した物(VICTOR「KD-A3」)は、あまりにも汚れやサビが目立つので清掃中だが、(色々とオーディオ機器を貰っている)旧友への御返しとして進呈するカセットデッキ(Pioneer「CT-400M」)は、昨日、ピンチローラーの交換を終えた。それで残すは各部のレベル調整だけだ。思えばこれ、元々走行系の不備があり、都はるみ状態のフラッターが酷かったのだが、ピンチローラーを交換すると、すっかり直ってしまった。機械の故障は解りやすい。残るは、Technicsの名機「RS-670U」の電解コンデンサの交換のみである。取り敢えず、回路上で重要な部分だけ交換をしてみよう。それで鳴れば万々歳である。


ちなみにそんなカセットデッキのピッチを調整するのに使うテープは、嘗てのNHK-FMで放送をされていた【サウンド オブ ポップス】での「矢野顕子の世界」(1981)だ。その矢野顕子さんのキンキンした声がちょうど良いのだ。それと放送劇だが、林隆三さんが主演の「帰ってきたジョバンニ」(NHK-FM(FMシアター)1987)が定番だ。やはり最後は人の声である。その矢野顕子さんの元旦那と言えば、坂本龍一さんだが、今や闘病生活を余儀なくされている。唐突だが、スポニチの記事に「坂本龍一から日本のミュージシャンへ 外に開けば「作る物も歌詞も少しずつ変わっていくんじゃないかな」なるものがあった。その見出しが全てを語っているので、それに補足した事しか引用しないが、これは「12日深夜放送のテレビ朝日系バラエティー番組「関ジャム 完全燃SHOW」で、清塚信也らの質問に、1万5000字以上に及ぶ文章で回答した」とある。そこで質問に対する回答がこれだ。氏曰く
「日本のマーケットだけを考えているような感じがするんですが、それはダメだと思います」
「もっと広い聴衆をイメージし、世界というマーケットでやっていかないと。そう考えると、当然、作る物も歌詞なんかも少しずつ変わっていくんじゃないかな。世界マーケットというものを考えて活動してほしいです」
「韓国やアジア圏のミュージシャンやアーティストは最初から世界をマーケットにして外に開いているなあと思う事が多々あります」

と。音楽のグローバル化だ、とは言うものの、坂本氏の音楽は、もろアジア的である。あの「ラストエンペラー」や「戦場のメリークリスマス」も、そうだが、どちらかと言えば、世界マーケットと言うよりは、韓国やアジア圏のマーケットを狙ったと思われる程に、その音楽が極東アジアっぽいのだ。当人の音楽観自体がそうなのだ。なので無理して世界を意識する必要もないと思う。「御国訛り」とは、よく言ったものだが、あまり外に目を向けると民族性が希薄となり、逆に特色が失くなると思う。嘗て細野晴臣さんのプロジェクトに参加した「YMO」こそ、アジアそのものだったのに、世界市場でも当たったではないか?それが全ての答えである。
<北朝鮮内部>ミサイル発射の陰で異例の行動…飢えた困窮者が連日政府・党庁舎に押しかけ食糧要求
「食べ物くれ」と通勤途中の幹部に迫る老人も (修正版)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e40aefc67b5b3d6b8d47d424c515191e9962b34?s=09
10歳の金正恩の娘にたじろぐ幹部…北朝鮮住民「金日成もしなかった行動」(中央日報日本語版)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eef2b0b52f181828abaffdddb637610fd6fe27c1
坂本龍一から日本のミュージシャンへ 外に開けば「作る物も歌詞も少しずつ変わっていくんじゃないかな」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/02/13/kiji/20230213s00041000307000c.html
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