
「社交においては、われわれの優れた特性によってよりも、われわれの欠点によって気に入られる事の方が、かえって多い」。こちらはフランスの貴族でモラリスト文学者のラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世(François VI, duc de La Rochefoucauld, 1613年9月15日 - 1680年3月17日)の名言。確かに人は虚勢を張った人より、弱味を晒している人の方が親近感があるだろう。今朝のテレビ報道で、米国のトランプ大統領が、ウクライナのゼレンスキー大統領の事を「コメディアンで選挙をしない独裁者だ」と自身のSNSで批判をしたのだが、これはゼレンスキー大統領がトランプ大統領の事を「偽の情報空間に生きている」等と批判をしたからだ。そのゼレンスキー大統領だが、いつも支援をされる側なのに何故か態度がデカイ。たぶん虚勢を張ってるのだろうが、やはり印象は悪く、勘違いの元だ。こればかりは傍から見てもそう思う。19日の事だ。更にトランプ大統領は批判する。

「コメディアンのゼレンスキー氏が、勝てる見込みがない戦争にアメリカを説得して3500億ドルの支出に踏み切らせた」。「選挙をしない独裁者は、早く行動を起こさなければ、国がなくなってしまうだろう。ゼレンスキー氏は利益を得続けたいのだ」と。(FNN)思わず「よくぞ言ってくれた」だが、その【ウクライナ有事】も色々と疑問があり、元駐ウクライナ大使の馬渕睦夫氏も指摘しておられた。ロシアもウクライナも、元はソ連邦なのだ。互いに政治プロパガンダにも長けている。それとコメディアンにはイジリ芸なんてものがあるが、ゼレンスキー氏は、それを国際社会でしているに過ぎないと思う。ゼレンスキーは例えれば、ビートたけしが大統領をやったようなものだ。

さて冒頭から話が重くなったので話題を変えるが、一昨日にテレビで放送された「西田敏行さんお別れの会」だが、それだけ業界でも親しまれた人だったのが、改めてよく解った。近年、芸能人が亡くなった際に大々的な追悼番組が組まれるような事がなかったので尚更だ。それにしてもテレビ業界の凋落振りは酷いものだ。それはテレビ局には基本となる地上波の番組の質の低迷に影響をしているが、それを「BSに優秀な人材を回したから」の一言で片付けるのは余りにも短絡的だ。諸々の指摘をするとキリがないので止めておくが、それこそ「朝から晩まで」やられている放送内容の傾向は今更で、正に観た通りだ。もう嘗ての耀きを取り戻すのは難しいだろう。外資法違反のテレビ局も多々あり、安倍晋三氏が総理時代に公言していた「日本を取り戻す」は、今の時代だからこそ響く言葉だ。
「コメディアンで独裁者」トランプ氏がゼレンスキー氏をSNSで攻撃 ゼレンスキー氏の非難への反発か
https://www.fnn.jp/articles/-/831804
「いじり」は笑いを提供しているのではない、嗤いで人々を支配したいだけだ
https://note.com/shinshinohara/n/nd52b57ee9c2f
西田敏行さんお別れの会 三谷幸喜さん、米倉涼子さんら700人参列
https://mainichi.jp/articles/20250218/k00/00m/040/185000c