勢い余って・・・いや、運命的な出会いで手元に105のSTIがやって来たことで始まった10速化計画
ホント、私の様な貧脚君には9速でも充分過ぎるんですが・・・。
ま、折角手に入れてしまったので(日本語が変?)、FELT号を10速仕様にしちゃいます。
同じ105のSTIでも、この5700シリーズから大きな変更点がありました。
それは、シフトワイヤーもブレーキワイヤー同様、バーテープの内側を通る構造なんです。
すなわち、STIレバーからワイヤーが出ている箇所が外見からは見えない仕組み。
これは現行の105、ULTEGRA、DURA-ACEだけの構造。
取付後、ドロップハンドル内側にアウターワイヤーが露出しない為、見た目がスッキリとしますね
どんな構造になってるのでしょう?
とりあえずブラケットを外して構造を見てみます。
一糸纏わぬ姿・・・と言うと色っぽいハズなんだけど、むしろ機械的でゴッツイ。
この写真の取付バンド上の穴に注目です。
向かって右の大き目の穴がブレーキワイヤー用で、左の2個がシフトワイヤー用です。
角度を変えて・・・。
シフトワイヤーの出し方が2方向で選択出来る構造になってます。
これの意味は後程・・・。
ブレーキワイヤーの通し穴ですが、これは今までのモデルと同じ感覚です。
ガバッと口を開けると・・・
『いかにも!』な通し口があります。
その奥を覗くと、
奥の光が入っている”点”にブレーキワイヤーを通します。
やはりこの構造は今までのと変わりありませんね。
さて、気になるのはシフトワイヤー。
レバーを色んな角度で見てみると、怪しげな穴が・・・。
拡大してみると、
ここで間違いなさそうです。
真下からワイヤーを入れて、上の2股に分かれている所から出て来る様です。
複雑な構造になってますね・・・こりゃ。
ちなみに左右でワイヤー導入部の形状が違うみたい。
う~ん、ヤヤコシイ・・・。
では早速STIレバーの交換から始めるとします
短い間だったけど2度の100kmライド等、楽しい9速の思い出をありがとう・・・。
さて、まずは先日交換したばかりのバーテープを剥がし、今着いているSTIを外します。
以前使ってたST-2300も、今回外したST-4400も、これから取付けるST-5700も、取付部品はやはり同じなんですね。
ST-4400を外したら、とりあえず仮でST-5700を取付け、ブレーキワイヤーから通していきます。
これは今までのSTIと同じ要領なので何も難しい事はなかったので割愛・・・と。
さて、肝心のシフトワイヤーの作業です。
事前に確認しておいたワイヤー差込口から挿入してみます。
バーテープのタワミは今はスルーして下さい・・・
このまま押し込めばワイヤーの先端が2股の箇所から顔を出す予定ですが・・・出て来ません
上記写真、STI本体に縦長の穴が3箇所ありますが、向かって一番右の箇所をシフトワイヤーが通ります。
が、ここからワイヤーが表に出て来てしまう現象が起こります
ん~・・・、何かしら外部からガイド的な物でワイヤーの道筋を修正してあげないといけません。
とりあえず先端の細い棒状の物でワイヤーを押しながら作業してみると・・・、
意外と呆気なく通ってくれました。
無事2股箇所にワイヤーを通す事に成功です。
アウターに通して、2股箇所のどちらかに差込みます。
ここで保留しておいた『何故2股になっているのか?』と言う説明です。
バーテープ下にアウターワイヤーを這わせる仕組みのSTIですが、這わせ方を選べる様になってるんですね。
1つはシフトもブレーキも一緒にバー奥側(進行方向側)にまとめるケース。
もう一つは奥と手前に分けて配置するケース。
どちらにするか悩みましたが、自分の使ってるドロップハンドルには、奥と手前両方にアウターワイヤーを這わせる為の凹み加工がされていました。
なので、とりあえずブレーキは奥、シフトは手前に分けて配置してみる事に。
使ってみて具合が悪かったらまたセッティングし直せば良いし・・・、面倒そうだけど。
とりあえずアウターをハンドルバーに這わせて固定してしまいます。
バーテープ巻いている時にワイヤーがズレても嫌なので、グルグル巻きに。
今回使用した黒いテープは、先日職場で見つけた例のアレです。
電気化学工業㈱製ビニテープ。
はたして噂の通り、ベタ付が抑えられて・・・と言う品物なのでしょうか?
質感は普通のビニールテープに比べて、伸びに抵抗があり、収縮率が悪い(元に戻りにくい)気がしますが・・・果たして。
この後はフレーム側へのワイヤリング作業も済ませてしまいます。
アウターワイヤーとフレームが直に接触する箇所には、保護用の部品を使いました。
正式名称は何て言うのでしょう・・・?
これをアウターワイヤーに巻付ける様にして使います。
こんな感じですかね?
おっと、ワイヤリング作業&セッティングを行う前に、チェーンも10速用に交換しないといけませんね。
先日ネットで買っておいたKMCの10速用チェーンです。
とりあえず今まで使っていた9速用チェーンに合わせて長さを調整します。
並べて比較するとわかり易いです。
長さが余っている分だけチェーン切でカットします。
カットしたら車体に取り付けていきますが、このKMCのチェーンはコネクトリンクが標準装備なので助かります。
未だに外せた事は無いですが、ハメるのは非常に楽チンです。
こんな感じです。
ちなみに8速用と9速用、そして今回の10速用の厚みを並べて比較してみました。
上から10速用、9速用、8速用です。
目視では非常に微々たる違いですが、このコンマ数ミリが大きな差なんでしょうね。
そう考えると、自転車はある種精密機械の様な感じさえします。
11速用のチェーンなんて、更に薄くなるんでしょうね・・・。
最後にバーテープを巻き直ししてとりあえず完成です
各種ワイヤーがバーテープ内を通っているので、見た目のスッキリ感が違います。
レバーが黒くなった影響もありますが、スッキリ感と共に締まった印象が出て来ました。
何気に満足度は高いですね、これは。
とりあえずSTIの位置はこんな感じでセッティング。
後は実際に走行してみて、感覚的な事を頼りに調整するしかないですね。
さて、最後はリアディレイラーの調整をして・・・と、ここで気が付いた。
スプロケ、9速のままだった・・・
この後は気持ち的にテンションが落ちてしまって、スプロケ交換作業は写真撮るの忘れてました・・・
スプロケの交換は何度かやっているので、15分程で交換出来ました
問題のリアディレイラーの調整ですが、今付いているのはTIAGRAの9速用。
10速でもセッティング出せると言う情報を信じて調整してみましたが、何とかなりそうです。
一応10速分の変速が出来るし、これもちょっと様子見ですね。
変速性能に違和感や不満が出てきたら、チャントした10速用に交換する事にして。
と言う事で完成した我がFELT号10速バージョン。
もうこれ以上のグレードアップは望みません
今の仕様でも自分には勿体無い位だと思うので・・・。
完全に自己満足の世界ですが、近々試走を兼ねて少し走ってみるのが楽しみです。
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