通勤で往復70km越えの走行をほぼ毎日頑張ってる原付Today号。
最近とぉ〜・・・っても気になる事が。
ゼロ発進の時の加速が異様に遅い。
特に10〜30km/hの間が異様。
エンジン回転が上がらず、『うぅ〜・・・』って唸る感じで全然速度が乗らないので、後続車に突っつかれそうで怖い。
こんな症状が1週間程続いてます。
最初はエンジンが吹けない感じがしたので、キャブかな〜?とも思ったんです。
でも良く良く観察してると30km/h〜(あっ、ツッコミは無しで・・・)は急に元気に吹け上がり加速し出す。
寧ろ30km/h〜はエンジンは元気に。
・・・駆動系か?と思い始めると、MT車を3速発進してる様な感じだという事に気が付いた。
自転車だとアウター・ローでスタートしてる感じ。
自転車ならダンシング(立ち漕ぎ)で強引に加速態勢に持ち込めますが、エンジンだと待つしか無く・・・。
となると、プーリー周りが本来の動きをしてないのでは?と言う気持ちに。
しかもアイドリングなのに駆動が伝わってしまうオマケ付。
ネットで調べるとその手の症状はボチボチ有るらしい。
プーリーの摩耗、ベルト劣化、そして・・・トルクカムの動作不良。
何となくトルクカムの様な気がする。
トルクカムとは、クラッチ部に組み込まれてる可変プーリー部の部品。
自転車で言うとリアのスプロケ的な役割ですね。
恐らくここの動きが悪くなってて、発進時なのに重いギアのまま・・・的な感じになってるのかな??とね。
取り敢えず開けてみてみましょう。
ケースを外し、ベルトを外すとトルクカムが見えますが・・・
んー、開いてますな。
ここが開いてるとベルトが中に入り込む=ギア歯数が小さい重いギアと言う仕組み。
停止時ならここは閉じてベルトが外に押し出される=歯数の多い軽いギアになってて欲しいんだけどねぇ・・・。
やっぱりここが原因なのかな?
とりあえずクラッチ部を分解してみます。
と、その為には工具が必要ですので、
こちらを購入。
39mmナットを緩める為の物。
125ccクラスのスクーターでも使えるとの事で、今後も使えそうなので1つ買っておきました。
安かった工具ですが、フィット感はまずまずかな?
39mmのロックナットを外すには、クラッチを回転させずに固定しておかなければいけません。
ユニバーサルホルダーを使って、更に油圧ジャッキも併用してナットを緩めました。
板レンチなので、必殺『脚パワー』はナメる可能性が高いので・・・。
でもここのナットはそれ程のトルクが掛かって無いみたいで、意外とすんなり緩みました。
ただ・・・そのまま外してしまうと間違いなくクラッチロケット攻撃を喰らいますので注意。
クラッチユニットを取り出してから、Cクランプ等を使いって固定してからナットを外します。
ワタクシは結局両足で踏みながら外しました。
さて、外れたクラッチシューを確認。
アイドリングでも駆動力が伝達されてる件でバネが死んでると思いきや・・・生きてた。
何でだ??
まぁ取り敢えず先に進み、ついでにシューの残りを確認。
まだ使えそうです。
そして問題のトルクカムですが・・・
予想していた溝の摩耗も見られない。
ここが原因で動作不良を起こしてると思ったんだけどな・・・。
予想が全て外れて、クラッチの『部品』レベルでは問題が無かったと言う結果に。
むむむ・・・
何ともスッキリしませんが、折角なので部品を全部バラして清掃してからグリスアップして組み立て。
それをバイクに戻して、試しにのってみると・・・あれ、直ってる
そう言う物なのか・・・?
しかも何故か最高速が上がってる!?
メーター振り切ってるし(あっ、私道でのテストって事で)。
まぁ分解洗浄・グリスアップと、立派なメンテにはなるけど。
一時的かもしれないけど症状が収まってしまったので、もう少し様子見るしか無いか・・・