発表は午後2時
2016年 01月 28日 05:15 JST ロイター
[27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は、27日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定した。世界の経済・金融動向を注視する姿勢を示す一方、米経済については前向きな判断を維持した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●年内利上げ回数少なくなるとの見方後押し
<ウェスタンユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏>
連邦準備理事会(FRB)のレーダー上に、世界リスクが再び点滅し始めた。こうしたトーンは市場予想と一致するものだった。
今回のFOMC声明は若干ではあるが、ハト派的だった。FRBが現時点で過度に懸念しているとは考えていない。FRBは世界情勢による圧力を前に冷静な態度を保ったと見ている。
世界情勢が今後どのように進展していくのか、見守る必要がある。市場では年内の利上げの回数は多くなるよりも少なくなるとの見方が出ているが、今回の結果はこうした見方を後押しするものとなった。
●年内2度の利上げ想定
<D.A.デービッドソンの債券ストラテジスト、シャロン・スターク氏>
米連邦準備理事会(FRB)に「利上げペースを緩める必要がある」と表明する用意はまだない。その点は想定通りだ。次の動きが明確になるまで、FRBは一段のデータを見極めなければならない。
市場は12月の利上げは間違いだったとFRBが認めることを期待していたため失望しているが、FRBにはまだその必要はない。今後の成長、インフレ指標が重要になる。
年内利上げは1、2度の公算が大きい。私の予想では6月と年末の2度だ。経済がどのように反応するか、FRBは動向を注意深く監視するだろう。
●4月もしくは6月まで利上げない
<ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの首席ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブソン氏>
米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの一角はタカ派とみられるが、今回の声明は極めてハト派的な内容となった。次回利上げは早くても4月、もしくは6月になると考える。利上げは国際情勢に関する文言が削除された後となるだろう。
●年内利上げはない可能性
<SVBアセットマネジメント(サンフランシスコ)のポートフォリオ・マネジメント部門責任者、ニン・チュン氏>
世界的な金融情勢によるインフレへの影響については、今回の声明のトーンは前年9月の声明を踏襲したものとなった。
世界情勢が反転すれば、4回の利上げが実施される可能性はまだある。ただ現在の流れを踏まえると、連邦準備理事会(FRB)は年内は利上げは実施できない公算が大きい。
世界情勢をめぐるFRBの見方が行きつ戻りつするなか、FRBが今後どの程度の期間にわたりインフレ目標を達成できるとの自信を持ち続けることができるのかは不明だ。
●世界経済著しく減速、利上げは無理
<サーハン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)、アダム・サーハン氏>
世界の市場は、米連邦準備理事会(FRB)が昨年12月に利上げに踏み切ったことが賢明な判断だとは考えていない。その後、相場は世界的に急落した。
また世界経済は劇的に減速しており、リセッション(景気後退)に向かっている。利上げの用意は整っていない。
●米経済が外的要因にぜい弱との見方示唆
<アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏>
FOMC声明は、米経済が「離陸」できない状態にあるなか、米経済が外的な経済要因や金融市場の不安定性に対し引き続きぜい弱であるとの見方を示している。
2016年 01月 28日 05:15 JST ロイター
[27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は、27日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定した。世界の経済・金融動向を注視する姿勢を示す一方、米経済については前向きな判断を維持した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●年内利上げ回数少なくなるとの見方後押し
<ウェスタンユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏>
連邦準備理事会(FRB)のレーダー上に、世界リスクが再び点滅し始めた。こうしたトーンは市場予想と一致するものだった。
今回のFOMC声明は若干ではあるが、ハト派的だった。FRBが現時点で過度に懸念しているとは考えていない。FRBは世界情勢による圧力を前に冷静な態度を保ったと見ている。
世界情勢が今後どのように進展していくのか、見守る必要がある。市場では年内の利上げの回数は多くなるよりも少なくなるとの見方が出ているが、今回の結果はこうした見方を後押しするものとなった。
●年内2度の利上げ想定
<D.A.デービッドソンの債券ストラテジスト、シャロン・スターク氏>
米連邦準備理事会(FRB)に「利上げペースを緩める必要がある」と表明する用意はまだない。その点は想定通りだ。次の動きが明確になるまで、FRBは一段のデータを見極めなければならない。
市場は12月の利上げは間違いだったとFRBが認めることを期待していたため失望しているが、FRBにはまだその必要はない。今後の成長、インフレ指標が重要になる。
年内利上げは1、2度の公算が大きい。私の予想では6月と年末の2度だ。経済がどのように反応するか、FRBは動向を注意深く監視するだろう。
●4月もしくは6月まで利上げない
<ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの首席ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブソン氏>
米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの一角はタカ派とみられるが、今回の声明は極めてハト派的な内容となった。次回利上げは早くても4月、もしくは6月になると考える。利上げは国際情勢に関する文言が削除された後となるだろう。
●年内利上げはない可能性
<SVBアセットマネジメント(サンフランシスコ)のポートフォリオ・マネジメント部門責任者、ニン・チュン氏>
世界的な金融情勢によるインフレへの影響については、今回の声明のトーンは前年9月の声明を踏襲したものとなった。
世界情勢が反転すれば、4回の利上げが実施される可能性はまだある。ただ現在の流れを踏まえると、連邦準備理事会(FRB)は年内は利上げは実施できない公算が大きい。
世界情勢をめぐるFRBの見方が行きつ戻りつするなか、FRBが今後どの程度の期間にわたりインフレ目標を達成できるとの自信を持ち続けることができるのかは不明だ。
●世界経済著しく減速、利上げは無理
<サーハン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)、アダム・サーハン氏>
世界の市場は、米連邦準備理事会(FRB)が昨年12月に利上げに踏み切ったことが賢明な判断だとは考えていない。その後、相場は世界的に急落した。
また世界経済は劇的に減速しており、リセッション(景気後退)に向かっている。利上げの用意は整っていない。
●米経済が外的要因にぜい弱との見方示唆
<アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏>
FOMC声明は、米経済が「離陸」できない状態にあるなか、米経済が外的な経済要因や金融市場の不安定性に対し引き続きぜい弱であるとの見方を示している。
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