独りぐらしだが、誰もが最後は、ひとり

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  ロマンス詐欺        公園小父さん

2018-11-10 13:45:52 | 日記
 公園の仲間に聞いたが、“ロマンス詐欺”というのがネット上に現れたという。アメリカの軍人や軍関係を名乗り、日本女性の許にメールが届く。そして、甘いことばを使って金を振り込ませるというのである。アフリカのガーナ人によって、又ナイジェリア人によっておこなわれている犯罪らしい。会社組織になっていて、学校まであり、そこが詐欺集団の予備部隊の養成所だという。
 何もない、広い室内で、五十人位の黒人ばかりが、腹這いや、立て膝でパソコンを操っている、それが詐欺集団の拠点の写真だというのである。アメリカの潜入ジャーナリストが撮ったものだという。
 私は、その話しを仲間から聞いたとき、すぐ、おかしいとおもいましたね。
 「どうおかしいいんだい」
 「どうと訊かれてもね。ただおかしいんだよ」
 「おかしいと、笑うのかな」
 「おなじだよ。テレビ画像で観たのだろう。どうでもなるからね」
 その詐欺集団のなかには、ガーナ人やナイジェリア人がいたとしても、彼等はほんの一握りと私は思ったのである。主役は、アメリカ人と日本人、中国、やヨーロッパも多少はいるでしょう。国際詐欺集団。
 「オジさんは、経験があるみたいね」
 「まあね…」
 「そんなことも…」
 「ばかな、被害者の役回りをさせて頂きましたよ」
 「なんだ、演劇か」
 「……」
 “オレオレ詐欺”も黒幕が何層にも有ると云われている。一番後ろには、中国の格闘家の祖師達のように、何百年にもわたって、絶対に人前に姿をみせたことはないといわれるが、それと共通するものがあるのかもわかりませんね。
 「また、オジさんの妄想か」
 そういったところだ。毎年警察や法曹界、官庁、銀行や金融関係、そしてマスコミや教育界で、何百人と定年以外の退職者が出ている。その中には、腹に一物を持つ人間もおると思いますね。ナンで辞めたか、辞めさせられたか公表される事は有りません。中には、早くから、闇の世界からヘッドハンテングをうけて、指図どおり、機密文書やデータ窃取を計画履行し、不祥事を装って消えて行く者も居ると思う。
 日本の警察は優秀といわれていますが、どうしたのでしょうね。この犯罪は、手に負えないのでしょうか。これらの黒幕たちの幾層にも積み重なった怨念には、かなわないのかも知れません。しかし、それで引き下がってほしくないですよね。
 「オジさん、又、妄想をつぶやいているね。いつも、本を読んでいるとおもったら、そんなこと、考えていたんだ」
 「ただの妄想だよ。少しは、想像力もね」
 トランプさんの後ろにも、ある「意志」をもった人達がいても不思議はないですよね。二十世紀までは、國単位でしたが、現代は、地球規模にその「意志」は拡がったと。よい方向に行ってほしいですね。
 「オジさん、なんて云ったの」
 「だから、妄想だよ」
 公園は、イチョウの葉が色褪せて、アオギリの実も落ちはじめていた。

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