日々想々

日々、想うことなどをつれづれに・・・。

とばっちり・・・?

2006年06月29日 23時33分32秒 | 雑想
 世間を騒がせた耐震偽装事件もここにきてやや静かになってきたようだが、先日、建築基準法、建築士法など建築関連4法が改正されたようだ。まずは建築確認事務の厳格化、そして強度偽装に対する罰則強化が建築基準法、建築士法、宅地建物取引業法に盛り込まれたようである。幾分、対処療法のような感じがないではないが、これはまず、適切な法改正であろう。構造設計の審査については地上20m以上(およそ7階建て以上)の鉄筋コンクリート造の建築物については、専門の判定機関で審査が行われるようである。
 ところで気になるのは、第2弾の法改正の噂である。一昨日あたりにネット上を賑わせたニュースによると、既存の一級建築士は、新たに課せられる試験を受けて合格しないと一級建築士を名乗れないとか、二級建築士に降格だとか、免許はあっても実務ができなくなるとか、我々にとって聞き捨てならぬものだった。
 私は一級建築士の免許は、そのものの責任においてできる範囲の仕事しかしてはいけないよという免許だと思っている。つまり地上に建てることのできるすべての建築物の設計に携わってもかまわない代わりに、その仕事に責任を持ちなさいよということだ。この思いが欠如していたのが、かの元一級建築士だったのである。実際、超高層ビル、いや、超がつかない高層ビルにしても、中央のゼネコンか設計事務所に勤めるかどうかしないと関わるチャンスなどないし、そんな設計ができる人も限られているだろう。今回の事件の原因は技術力云々の問題ではなく、これはモラルの問題なのだ。
 第2弾の法改正がなされ、新たに試験が課せられるということ、必ずしもとばっちりと決めつけるわけにもいかないが、なにか釈然としない思いだ。

オヤヂになれば・・・

2006年06月28日 21時22分22秒 | 雑想
 まぁだいたい四十代も半ばに差し掛かれば、体型も変わってくるものだ。私は元々、若いときからオヤヂ体型だったので、歳をとってもそれほど劇的な体型の変化はなかった。二十歳になる前にあつらえたスーツが、つい2~3年前までは着られたのである。ところが、環境の変化というものは恐ろしくて、仕事の内容が変わり、一日中机に向かっていると、これがあっという間に脂肪の塊のような体型になってしまった。そして先日受診した健康診断の結果を見てみると・・・、なんと、中性脂肪が正常な人の上限値の10倍もあったりするのである。これはちょっと測定する機械が壊れていたのではないかと思うほど飛びぬけた数字だった。いくらなんでもこれはひどいんじゃない?と思いつつ、風呂上りに甘~いカフェオーレを飲みながら、この記事を書いているのである。反省・・・。

前ぼけ

2006年06月25日 23時42分58秒 | 雑想
 近頃、目が見えにくくなってきたので、眼鏡屋へ行ってみることにした。老眼が進行していることはずいぶん前から自覚していたが、仕事で一日中パソコンとにらめっこしているような環境に変わったせいか、最近特に近くのものが見づらいので思い切ってレンズを交換することにした。
 ついでにフレームも、今流行の細長いものに替えたいと物色してから目の検査にかかる。検査と名の付くものはおおよそなんでも嫌いだ。耳の検査でだいぶんいじめられているので(本人がそう思っているだけなのだが)、目の検査もあまり気乗りはしなかったが、これをしないことにははじまらないのでしぶしぶと検査台の前のイスに座る。
 一通り検査が終わった後、店の人に「これは?」「こっちは?」と聞かれながら一番見えやすいと選んだレンズは、遠近両用のレンズだった。何のことはない。オヤヂが進行しているだけだったのである。おまけにこのレンズ、密かに狙っていた流行の細めのフレームには使えないのだった。焦点が縦に移動しながら変化するためなのだそうだ。オヤヂになると格好よさからも見放されるらしい。
 が、格好ばかりいっていられないので元のフレームでレンズだけ交換することにした。人間の目はパンフォーカスでなければならない。前ボケがあってはならないのである。

梅雨といえば・・・

2006年06月19日 21時04分05秒 | 今日の一枚
 毎年、6月になると、楽しみなのがあじさいの花なのだ。花菖蒲の花も魅力的で、これもよく見に行くのだが、やはり、今の季節を代表するのはあじさいの花だろう。あじさいは青い花という先入観が私にはある。青いあじさいの花の傍らにカタツムリでもいれば、これはもう完全に6月を代表する絵である。
 昨日も、勤め先のある防府市の阿弥陀寺へあじさいを見に行ってきた。ここは東大寺別院、重源上人ゆかりの由緒ある寺で別名あじさい寺と呼ばれている。もちろん時季になると見物の人出は多く、昨日も駐車場からシャトルバスが出るほどの賑わいを見せていた。
 梅雨の真っ只中とはいえ、昨日は良いお天気で、仁王門をくぐって石段を登り始めると途端に汗が吹き出した。「しっとりと雨に濡れた境内に咲くあじさい」など夢のまた夢。人のほうが多いんじゃないかと思うほどの混雑振りである。あじさい祭りと称して出店が並び、広場では和太鼓の演奏?なども行われている。ホタルが舞えばホタル祭り、あじさいが咲けばあじさい祭り、日本人は祭りの好きな人種なのか、何かあれば、それに便乗して祭りが催されるのである。それはそれでまことにけっこうなことではあるが、「雨にしっとり濡れたあじさい」をバックにカタツムリの写真など撮りたいときもあるのである。暑さと人いきれに少々参ってしまったので、涼しげな写真を一枚・・・。

プチ林道ツー

2006年06月18日 22時47分28秒 | XTZ125
 週末の天気予報がめまぐるしく変わる中、予約してあった車の6ヶ月点検を済ませ、ちとせのバイクカバーをめくった。先週、先々週とベム子を連れ出したので、今日はちとせを山へ連れて行くことにした。まず、いつもの広場へ行ってみるが誰もいない。10分ほど一人で遊んで山口方面へ向かう。この時期、もうたいていの林道は草ぼうぼうなので、あまり林道にこだわらず、田舎道をのんびり散歩するつもりだ。が、ちょっと、ダートらしき入口を見つけては入り込むのは、これはオフローダーの悲しい性なのである。
 
 ♪チャンチャカチャカチャカ、チャカチャカチャン・・・♪
 ♪林道を~走っていたら~、木から芋虫が~ぶらさがってましたぁ~♪
 ♪見つけたときには~、避ける暇もなく~、思わず食ってしまいましたぁ~♪
 ちくしょうーーー!
 はじめは遠慮がちに林道に寄り道していたのだが、いつの間にやら、入口を見かけたら最後、片っ端から突っ込んでいくのである。夏の陽射しに勢いづいた自然の猛威は簡単に道を藪に変えている。ハンドルの高さを超える笹薮を漕いでそれでもなお進み、進退窮まった藪の中で途方に暮れている私がいるのである。胸まで藪に埋もれ、藪の下で見えないバイクを押したり引いたりしながらやっとのことで向きを変え、ようやくASの道へ抜けたときには、尺取虫やら、クモやら、カメムシやら、たくさんのお客さんを連れて帰っているのである。ちとせちゃん、ごめんね。ということで、最後に梅雨の雨で増水した川を渡って今日の林道ツーはお終い。びしょびしょになったのだが、気分は爽快!ピカピカにリフレッシュして家路を急ぐのだった。

男はいつも

2006年06月11日 23時09分32秒 | 雑想
 男というものはいくつになってもいつもおもちゃを持っていないと気がすまない生き物なのである。そしてきれいな花なんぞ咲いていようものなら自分の手元におきたくてしょうがないのである。
 かく言う私も高杉晋作の眠る東行庵の花菖蒲が満開になるのを待ちかねて、昨日、カメラを手にいそいそとやってきたのだった。ちょうど頃合よく、花は満開である。想像通りあちらこちらに自慢のおもちゃを首からぶら下げてきょろきょろと被写体を探しているカメラマンを見かける。私なんぞは、いかにも「せっかく来たから写真でも撮るか!」という雰囲気を漂わせながら、実は「いいカメラ持ってるおじさんに負けてたまるか!」と内なる闘志を燃やしながら花の傍らにかがみこむのである。素直な分だけ、この写真のおじさんの方がマシなのかもしれない。
 それにしても男というものは女房をほったらかしにしてでも、気に入った遊びに夢中になるものなのである。だが、決して女房が大切じゃないわけではないのである。
 
 男は~いつも~♪ 待たせる~だけで~♪
 女は~いつも~♪ 待ちくた~びれて~♪
 それでも~いいとなぐさめていた~♪
 それでも…

 ※本文と写真は関係ありません。(笑)

 オヤヂと呼ばれる年代になって初めて気がついたことがある。オヤヂとは美しいものを慈しむ生き物なのだ。それが花であれ、若いおねいちゃんであれ・・・。決してスケベ心だけではないのだ。オヤヂとは慈愛に満ちた生き物なのである。

穏やかな休日

2006年06月03日 23時40分42秒 | 雑想
 今日は年に一度の健診の日。天気が良いのでGW以来エンジンをかけていないベム子のカバーをめくり、朝の街へ飛び出した。健診センターで一通りの検査を受けたら、今日は予定なし・・・。一度家に戻り、今度はちとせに乗り換えて再び出発。もちろん、いつものようにどこへ行く当てなどないのだが、とりあえず、お気に入りの池の周りの林道を走ろうと、北へハンドルを向ける。途中、数年前務めていた会社が道路工事をやっている看板が見えたのでちらっと寄ってみた。知っている人はいなかったが、現場にいた人としばらく話をしてから秋吉台方面へ向かう。
 林道の入口が見えるたびに寄り道するのでなかなか距離は稼げないが、もともとそんなつもりの散歩なので気にせず気ままにちとせを操る。山々はすでに生命の営みにあふれてい、滅多に使われない道などは覆い尽くさんばかりだ。そんな状態なので今日はあまり深追いせず、ぶらぶらと走っているとやがてY社長の工場の近くまで来た。寄ってみたが今日はいないようだ。すぐ近くのフミさんの家にも寄ってみたが、ガレージのスコルパがない。フミさんも陽気に誘われてお出かけのようだ。SL君の様子など尋ねてみたかったのだが、待っているわけにもいかないのでまたぶらぶらと走り出した。
 この季節には毎年磯の香りが恋しくなる。山も良いがたまには海もということで、秋穂の海を見に行くことにした。時刻はもう5時近いが、今は一番昼間の長い季節。冬のように帰る時間を気にすることもない。海へ向かう途中、今まで通ったことのない道を走っていると干潟に一本の道が突き出ているのが見えた。行き止まるまで走ってみた。正面には毎日通勤時に通る周防大橋が見える。
 ふと、近くに旧友の家があることを思い出し、いなくて元々の軽い気持ちで訪ねてみることにした。遥か昔の記憶をたどりながら家を探すのだがなかなか思い出せず、近くを3回くらいウロウロして、もう諦めて帰ろうかと思ったとき、何となく入った路地の奥に彼の家はあった。バイクの音で気がついたのか、二階の窓から懐かしい顔が覗き手を振っていた。学生時代には毎日のようにバイクで一緒に走った友である。ネットで偶然再会したものの、なかなかゆっくり話す機会もなかったのだが、当時の倍の年齢になり、お互いにちょっとくたびれかけてきたおじさんになっていても「よう!」「おう!」「元気か?」「まぁ、あがれや」なのである。それが友というものなのだろう。しばらく歓談して友人宅を後にする。外はまだ薄明るいが、長かった初夏の一日もようやく暮れかかり、私はほかほかの気分をみやげに家路を急ぐのだった。