前ボケ

　先日の記事で書いた遠近両用のレンズが届いたということなので入れ替えてもらいにいった。さっそく使用してみるとこれはかなり違和感がある。上目遣いでは遠くがよく見え、逆では近くがよく見える。言葉にすれば簡単なのだが、慣れないので良く見える角度を探さなければならない。そして、一番驚いたのが、図らずも前に書いたパンフォーカスという言葉、これがまったく当てはまらない。まるで絞り開放で撮った写真のような視野になるのである。つまり、ピントの合っているところだけ鮮明に見え、周りは少々ボケて見えてしまうのである。机の上に置いた図面を見ながら、上目遣いにパソコンを操作するには良いかもしれない。逆にバイクの運転などは慣れるまで注意しなければならないかもしれない。
　耳を悪くしていろいろと経験してきたので、人間の体がかなりの順応力をもっているということは身をもって体験している。そのうちには何の不自由も無く使えるようになると思うが、この新しい眼鏡、しばらくはおもしろい発見ができそうなのである。